雑談
完全な説明回がしばらく続く、楽しんでいただけると嬉しいですが。ここら辺下手に書き込むと3倍ぐらいに膨れるんだよな
17日18時半頃数か所修正
21日23時半頃数か所修正
24日10時半頃修正というか動きを変更
起き上がれるほどは回復したが、まだ本調子には戻るまでには時間がかかりそうだ
が、僕が起き上がったことで話が少し途切れて注目が集まる
「和真、もう一杯ほど飲んでおきなさい」
「え、いいの?」
良くても僕だとお猪口半分程度しか飲ませてもらえない薬だったのに。味は少し甘めだから昔からお姉と同じ量を飲んで、その後よく鼻血とか出してたんだが
「この後こってり絞られるんだよ」
お姉の告げ口になるほどと思いかけてたら
「体がそれほど大きくなったなら必要量も変わるものさね、同化した後ならなおさらさ」
とおばあちゃんが付け足す
正直飲める機会があまりない飲み物なので喜々として2杯目を早々と飲んでしまう
飲み終わった頃に夏が戻ってきた、その手には着替え一式が
「制服の方は3日あればなんとかなるそうです。採寸の問題はありますが
後伊藤さんと山さんから電話があり、明日か明後日には挨拶に部下を連れて伺いたいと
おにぎり等を休憩室の方に用意しました」
布団のそばに着替えを置き、夏は座布団の上に座りなおす
僕は着替えに手を伸ばして布団の中でごそごそと着替える、下着類が無いと肌触りがつらい
更衣室まで行くのがまだ億劫という理由もあるが
「八彦(やひこ)殿は?」
「主人はもうしばらくは帰ってこれないそうで、無事なら何とかなると仰ってましたし
後で私から報告します」
親父は仕事か、おじいちゃんは「強い奴に会いに行く」と出ていた行ったっきりここしばらく戻ってこない。まだ1か月ほどだし、平均半年で最長1年の放浪癖があるから余り気にしていないが
布団で隠しつつ着替えを終えて、座布団の方に移動して座る。2杯目が効いたのかもう体に違和感は無かった
僕が秋の横にある座布団に座り真那の頭を撫でてると、しばらくしてから朧が口火を切りだす
「軽くおさらいからだが
時空の歪は一定期間ごとに現れる
それに引き込まれれば、あるいは、同化に失敗して消滅すれば神隠し
同化と呼称しているのが、2つ以上の存在が次元上同一に存在した時に起こる、合成というか混合をそ
う呼んでいる
片方の意識が消えても能力や知識だけが上がる場合もあるが、両方の意識が残れば更なる技術も得ら
れる
いわゆる魔法と呼ばれる技法に目覚めたり、不老不死すらありえる体を得る
が同時に複数の意思が1つの体にあるために問題も発生しやすく
歪を超えて、あるいは、2人に分かれるための技法は今のところ存在しない
何人かが消滅したわけじゃないのにいなくなったことから、個人的な能力による跳躍はありえる」
朧はそこで言葉を切り、いつの間にか全員の前に用意されていたお茶を一口飲む。続けるように神楽さんが
「同化すると一気に力が増えて、暴走して体を壊す、最悪消滅することもある
意識の強い方だけ残ることもある
同化に成功してもこっちの世界にいれるかも運しだい」
「まあ、今ここにいるから最初の危険は脱したと言えるだろうが
これから腹ごしらえしたら、軽く術の制御を見ておくか。本格的には明日からだな」
「和真。そろそろ動ける?」
「問題ないです」
「それじゃあ移動するかね」
全員立ち上がり、休憩室の方に移動する
朧は移動の途中で軽い食事系がないかお袋に尋ねてる
時空系の転移以上の術又は法が使えないと元の世界には戻れないか
転移系ですら使えるか怪しいのも事実だが
可能性は無いわけじゃないだろうけど?
ようは、2人が一緒になったわけだから基礎能力の向上がかなりみられてる
わざわざもう一度2人に分かれても能力の減少するだけなので、世界の跳躍を考えるとメリットが少ない
跳躍ができるまではメインはそちらで、こっちは解析等がメインか
強いね
時間系も多少は使えるから、まだ余裕があるように見えるだけだがな
必要以上に力も増えている、慎重に動かないと泣きを見るのは誰かという事もある
そう苦笑してるような思念を感じつつ、休憩室に移動
20畳ほど畳の休憩室に座布団と長の方のテーブルが真ん中より少し片側に置かれていた
俵型のおにぎりが2つの皿に20個づつ位、やかんにコップが数個、テーブルの上に用意されていた
おにぎりに手を伸ばす、具はシンプルに醤油かつおと梅干の2種類のようだ
とりあえず、やかんに入ってたお茶も飲みつつおにぎりを消費していく、お客さんの前だからあまり一気にがつがつとは食べられないけどね
横から伸びてくるてが2つほどお姉と神楽さんか
「一応、味噌汁とそっちの倉庫に箱でカップ麺が数種類あったはずだよ
お湯だけならそっちの給湯で事足りるだろう」
「ふはぁい」
「食べながらしゃべらない、お行儀が悪いですよ」
「ごめんなさい」
「味噌汁だと少し足りないか、見せてもらってもいいか?」
「あ、はい。どうぞ」
箱で置かれてたカップ麺の種類を確認し出す朧。それにつられて神楽とお姉が箱を見る
それからみな軽く食事をとる
朧は箱から緑の○ぬき2個とおにぎりを2、3個つまんでいた
お湯と麺の準備で春と夏が動き、テーブルの上でカップにお湯を注いでいると真那がそれを見て、食べる食べると駄々をこねて、秋が一緒に食べましょうとさらに作り出したり
22時半を回った辺りで軽い食事は終えて、少し眠くなる時間だけど思ったより眠気が来ない
同化に回復剤の影響で興奮してるんだろうけど
「真那ちゃんはどうしましょう、そろそろうとうとし始めてますよ」
「うー、いる」
「まあ、そっちの休憩室を2つ使えば10人程度は寝れるだろうさ、地下に2階もあるし一人一室にしても
おつりがありお風呂もある。着替えは朝のうちに運んでおいたからそう不自由は無いだろ
寝る前の歯磨きだけは忘れないようにしな、春に夏、部屋の用意だけはしといておくれ」
「はぁ~い」「わかりました」
「さあ、こっちで一緒にお磨きしようね」
真那を連れて給湯室の方に向かう秋、春と夏は別の休憩室の方に向かう
今から外出て母屋に戻ると寒そうだしね、母屋の方には内線で連絡入れとけば誰かが戸締りするだろう
一応母屋には3人、神社には4人、離れには1人づつ常にいる
家族以外で20人ほど常に雇用してる。執事やメイドさんとは違ってお手伝いさんだけどね
もちろん、僕は真那について一緒に歯を磨き、よくできたねと頭をなでる。妹とのスキンシップは大事
お姉もついてきて少し狭かったがそこら辺は仕方が無いかと、頭を撫でにかかってくるお姉の手を避ける攻防が1分程、狭すぎて避けれずに結局頭を撫でられるが。真那と秋が喜んでたので良しとしよう
給湯室じゃなくシャワーの方つかえばこんなに狭くなかったのにと思いつつ戻ると、寝てた布団は片づけられてて
シャワー室の方から神楽が出てくる。備え付けの浴衣を着てるから止まる気満々かな?
「お先」
「いつもながら早いな」
「能力があるから汚れるわけがない、ほこり落とすぐらい」
「服はクリーニングに出した方がいいですか?」
「今朝のうちに着替えはこちらに置いたし、洗濯機と洗剤を借りれれば後でする
3日程、確率的には低いが付き添う方がいいだろう。そして最低限、和真と夏はその3日は道場で寝起
きして、能力の解放と制御を主に取り組むか
結界の都合上、ここが一番最適だからな」
むう、どうやらこっちで3日程生活しないといけないらしい
とはいえこっちにないのはパスワード書いた紙ぐらいか。解放用のpcでもスペックはある程度揃ってたし、モニター2枚あるのが3台ある
地下にはさらに高スペックなのが1室に1台の10畳間が3部屋に、カラオケルームまで作ってある
山さんのネットカフェよりも豪華に作れとか言ったとか言わなかったとか
実際のところ地下室は戦国時代以前から捕虜とかを監視するためにあったらしいけど
pcを除けば改装したのは戦後だったらしいし残りの部屋は倉庫代わりになってる
ただ、廊下の突き当り最奥に下へ降りるためのエレベーターが設置されてるんだよね。暗証番号まで打ち込まないと開かない奴が
とか考えてると、朧が
「そういえば、地下の使用許可を」
「こいつが地下鍵じゃ
まあ、作った本人に使用許可も無いが。一応、付き添いとして同行させてもらう」
「早くても明日以降」
「準備が速くて助かる」
どうやら、件の地下に降りれるかもしれない。明日以降だけどね
次回も用事が無ければ3日位、出来るだけ1週間以内をめどにしたい