ヤ〇のエン〇ェに対する感情
私はうみ〇こを読んでいて気になることがあった。それはヤ〇はエン〇ェをどう思っているかだ。作中においてヤ〇が彼女のことをどう思っているかがほとんど語られないため推測するしかないが……ヤ〇はエン〇ェを嫌っていたのではないだろうか?
そもそもヤ〇が苦悩する切っ掛けになったのはバ〇ラとの約束の件だが、それが果たされなくなった出来事を俯瞰してみた場合、気の毒ではあるのだがエン〇ェの誕生がこの不幸を呼んでしまっているように見えてしまう。例えばこの〇〇〇死亡&〇ドルフの不義理騒動が一年遅く1981年だったなら親族会議にまだバ〇ラはいるのだから約束は果たされたかもしれない。あるいは逆にこの一連の騒動が一年早く1979年だったのならそもそもバ〇ラと約束はしていないのだからここまで恋に苦しむことはなかったのかもしれない。漫画版においてバ〇ラが帰ってこない原因となったあの二人のことを心良く思っていなかったことが描かれていたことからエン〇ェに対してもあまり良い感情は持っていなかったかもしれない。(なまじ現実におけるヤ〇のエン〇ェに接した際の詳細な内面描写がほとんどといって言いほど見当たらないので怪しく思えるのだ。まあ私が見落としているだけかもしれないけど)なので今やっている漫画版でのエン〇ェへの説得がなんとなく「私とあの人の愛の巣にあなたの場所はないから帰って」という意味に見えてしまいそうになる。しかしこれだと愛が無さすぎる解釈なのでさすがにないだろうとは思う。ただかなり複雑な感情を向けていたのは事実だと思うのだ。
・エン〇ェとヤ〇の幸せの天秤
この二人の幸せについて考えてみた。ヤ〇は元々かなり悲しい境遇ではあったがそれを空想で補って生きていた。そしてバ〇ラと出会ったことで現実にも希望を持てるようになっていった。この頃がヤ〇にとって一番幸せな頃だっただろう。それにもし一連の騒動がなかったとしたら彼女はバ〇ラの元へ行ったかもしれないから例の碑文を解いたことによるあの最悪な真実を知ることなく生きられたかもしれない。もちろん己の体の違和感はあるだろうが、「あの状況」に比べれば遥かにマシだと思う。しかしこの一連の騒動が起きた結果、バ〇ラは帰ってこなくなり、それが彼女が地獄に落ちるきっかけになっている。一方エン〇ェの方は優しい両親(彼女から見て)に囲まれてすくすく育ち、また、たまにやってくる優しい兄に優しくしてもらったりプレゼントを貰ったりと幸せを謳歌している。その頃ヤ〇は自分の体の違和感を感じていたが相談できる家族はいないので悩み、更に知りたくもなかった真実を教えられて苦しみぬいていた。実に対照的だ。その状態が変化するのが六軒島の惨劇だ。この惨劇により、エン〇ェは家族の暖かさを失う。そして十二年後の世界のエン〇ェの周りの状態は、家族も本当の友達もいない、空想で自分を誤魔化して生きていたりとヤ〇の状況にそっくりだ。そして……ここから先はイ〇コが“どっちなのか”で微妙に違うが、もしイ〇コがヤ〇だった場合、彼女は幸せであったと思う。〇法〇NDを見る限りだとバ〇ラはヤ〇を受け入れたっぽいので彼女は今までの喪失を埋めるように幸せを謳歌しただろう、もし「彼」の〇〇喪失が事実だとしてもどっちにしろ愛する人ととのかけがいのない日々を過ごせただろう。また、≠だった場合でもヤ〇的にはバ〇ラを独り占めできたも同然なのでエンジェからしたら魔女に兄を奪われたという事実は変わらないだろう。こうしてみるとヤ〇とエン〇ェの幸せはまさに天秤。片方にバ〇ラという重しがあれば幸せの方に傾けるがその代わりもう片方は地獄の苦しみを味わうというある意味残酷な運命としか言いようがない状態だ。