プロローグ
初めて投稿しました。
読んでくださる方には最大限の感謝を!
拙い文章ですがどうぞお楽しみください
旧首都移転予定都市
都市の中央に大規模な軍事施設と議事堂を置き、南西に商業地区、南東に工業地区、北西に農業地区、北東に広大な森と山と発電所、そしてそれら全てをぐるっと円形に周囲を囲む埋設式可動防壁でできた恐ろしく金の掛かった軍事都市である。
開発のコンセプトは敵国が自国に攻め込んできた場合の最後の拠点で、そのため隔離された場合にも都市内のみで完全自給自足が可能…だったのだが完成し首都機能を移転させる寸前に敗戦(その時の王が敵に怖気づいて勝手に降伏)そして終戦
一応都市機能は完成していたのでそのまま「旧首都移転予定都市」というそのまんまな名前のまま発展 今に至る、そんな他の街より少し軍人が多いかな?ぐらいの普通の街.そしてここが今回の地獄の舞台…
都市内ー地下下水道・点検作業用通路
薄暗く湿った通路を二人の男が歩いている。二人とも服装は作業着、どこにでもいそうな仕事中の男といった感じだ。事実二人は下水道保守点検の仕事中だった。
「あ〜臭ぇ…最悪だぜこの仕事……」
「ハハ、そうボヤくな。時給は良いだろう?」
「じゃなきゃやってられねぇよ、こんな仕事…転職すっかなぁ」
「おいおい そんなんじゃどんな仕事も続かないぞ?っとこれで最後だ。帰って飯にしよう」
「りょ〜かいっ…イテっ!」
「どうした?」
見ると指の先が少し切れて血が出ている。そして足元にはネズミが一匹いて何かを租借している。
「クソっかじりやがった#」
怒りの言葉とともに軽く蹴り飛ばした…つもりだったのだが
『グチャ』
っと生理的に嫌な音がし、つぶれた
「!? うえっ!なんだこりゃ!」
「おい!何も殺す事ないだろ?」
「いや!軽く蹴っただけ…」
「あ〜わかったわかった」
「だから!俺は!…」
「何でもいい、とっとと帰るぞ」
もう一人の男が呆れつつ先をうながす
蹴った方の男は納得がいかないようだったがしぶしぶ付いていった
「絶対転職してやる…」
「勝手にしろ…」
だがその願いは叶いそうになかった。なぜならその数時間後、彼はこの世にいないのだから…
読んでいただきありがとうございました
続きも定期的に投稿していきますので読めそうだったら読んでやって下さい。
ジャンルをホラーにはしましたが怖くないな…