13話 はじまりです。
投稿が大分遅くなりました!
すいませんでした。。。
「んじゃ行きますけど、準備、いいですか~?」
今、私の前に居るのはユウやメリー、(久しぶりの)オルスやルスオなどを先頭にした魔族の軍隊だ。
誰もが緊張した面持ちで武器を片手に立っている中、私の緩い声が響き、その張りつめた空気を台無しにした。
「ちょ、フェ・・・魔王様!? もっとこう・・・威厳のある――」
「はいはい威厳が無くてごめんね~ユウ。 だってこんな痛い空気・・・詰らないにもほどがあるっ!!」
「そこを威張らなくても!?」
そんな会話に兵士達の空気も軽くなっていく。
「ハハハ流石魔王様だ!」
「相変わらずですね・・・。」
「ですがそういうところが魔王様です!」
あまりあった事がないとは言え、フェノへの信頼は絶対だと見える。
誰もが笑いだし、私はそれに便乗して言った。
「ほんと流石可愛い魔王だよね~?」
「ほんとですね!」
「やはり我らの魔王様は究極の――ごほごほ。」
「・・・てか今可愛い魔王って自分で言わなかったかあの人。」
「・・・おーいフェノちゃん~?」
「今は魔王ですよプンプン(笑)」
「「「「アハハハハハハ!」」」」
広間が和やかな空気に包まれる。
誰もがこれからどんな戦いがあるのかを分かっていながら――
≪・・・フェノ様。 そろそろだぞ。≫
こっそりと耳打ちする様に言うのはランフォン。私はその報告に眉をひそめて了解する。
「皆さん。」
その声は直ぐに笑い声に掻き消されるほどに小さかったが、誰も聞き逃す事はなかった。
静かになった広間で私は小さく、口角を吊り上げて囁く。
「宴の始まりだよ――」
「「「「「「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」
その言葉が合図の様に兵士達が雄叫びをあげ、城の外へと向かって走っていく。
それと同時に『歪み』の大群が城に到着したのを察知した。
「・・・『定め』か――」
その呟きを聞いたのは誰もいない。
始まりって言っても戦いシーンはほとんどありません・・・
多分!




