12話 やみです。
何だかんだでテスト中に更新しました(笑)
「・・・何が言いたいんですか? 玄武さん?」
私は静かに声の主――玄武と向き直る。玄武は先程までの奇行がまるで嘘のように真剣な表情でこちらを見ていた。
『定めが何だのと・・・お前、『死』を軽く見過ぎなんじゃないのか?』
「・・・そんなことは・・・。」
『じゃあ、何故死ぬことを受け入れている? 何故、生きようとしない?』
玄武の言葉に返すことが出来ず、俯く。玄武はただただ諭すように話し続ける。
『抗うこともせず何故受け入れる? そんな理不尽な定めとやらを。
しかも、だ。 お前は誰にも頼ろうとしていない。 それは密かに仲間達を邪魔に思っているからなんじゃないのか?』
「っ! そんな訳ないじゃない!! 私はただ守ろうとしているだけ! 邪魔になんて!」
私は耐え切れずに叫ぶ。玄武はキッと睨む。
『お前は仲間を信じていないのか!? 仲間の思いを・・・お前は――』
「うるさいっっ!! 消えなさい消えなさい『消えなさい』!!」
『『『『っっ!!』』』』
私の無意識の言霊により、『歪み』に埋め尽くされていた世界がぐにゃりと歪んだ。
玄武が何かを言おうとするが、四神達は目に見えない力に引っ張られ、何も伝えることが出来ずに戻された。
「・・・っ。 私は・・・私は・・・!」
何も無い暗闇で私は呟く。
だが、それ以上は言葉にならずに消えていく。
「私は・・・っ。」
僕達が主――フェノリネア様の心が揺らぐのを感じた。
酷く激しい感情に僕とメリーは無性に苦しくなった。 隣の部屋へ行くと、寝ながらも何かに苦しんでいるレーノ、ミニ、ルカ、レクトの姿を見、フェノ様に何かあったのでは、とフェノ様の部屋へ急いだ。
「フェノ様!?」
勢いよく扉を開く。
メリーも後から続いて入ってくる。
「大丈夫・・・ですか?」
フェノ様はベッドで上半身を起こした状態で俯いていた。
表情は窺えない。が、暫くしてゆっくりと顔を上げる。
「クス。 何を言ってるのいきなり。 私は大丈夫だよ?」
何時ものようににこりと微笑み、優しく言った。
そう。何時ものように。
「・・・フェノ様の感情が揺らぐのを感じました・・・。」
「・・・そう。 大丈夫だよ。 気にしないで。」
何時もより少しだけ素っ気なく言った。
否定はしなかった。 では何故教えてくれない? 感情が揺れた理由を。
――僕はシンジラレテイナイカラ?
ふとそんな考えがよぎった。
ブンブンと頭を振って、その考えを消す。
そんなわけがない! だってフェノ様は――
・・・フェノ様は?
魔王だから? 大切な人だから? だから信じてくれている?
それは安易なんじゃないか、ともう一人の僕が言う。
ただそう僕が思っているだけで、相手もそうだとは限らないと。
僕は・・・どうしたい?
闇の感情が生まれたユウ――一体どうなる!?
・・・いやマジでどうなるんでしょう。
何かだんだん暗い話になってきた・・・。




