7話 きになるおねがいです。
「ふぇ? 北で暴れているある魔獣を退治してくれ?」
「うん。様子を見てくれるだけでいいんだけど・・・。お願い出来るルナちゃん?」
肩まであるふんわりとした髪を除けながらバンパイアの女性―――レオナが下から目線でお願いしてくる。身長的に私の方が大分低い位置にいるのに。
「・・・いいですけど・・・なんで私に?」
「だ、だって私忙しいし、ルナちゃんには強い従者がいるでしょう?」
「・・・まぁ。(私の方が強いけど)」
つまりレオナは、実力的に北の調査を任されたが他にもやらないといけないことがあるので誰かに任せようとした。しかしそれなりの実力者じゃないと不安なので困っていたところ私を見つけた。私の見た目はどう見ても6歳の子どもなのだが私は貴族で身分が高く、有能な従者が二人もいる。どうせ調査だけだから大して危険ではない。じゃあ私でいいや、と。
結構危険な仕事なんじゃないのかよ。
こんな6歳にしか見えない私に頼むなんて・・・。
「ねっ?お願い!ちゃんと報酬は払うから!」
ん~・・・報酬ね~。別に金に困ってないし・・・。 でも・・・
「いいよ♪ その仕事、私が引き受けるわ♪」
「ほ、ほんと!? ありがと!」
ガッ と手を取り、ぶんぶんと振るレオナ。・・・手が痛い。
「そーいうことなら、今から行くよ? ユウも近くにいるし。」
「う、うん! 頼むね! あ、調査だけでいいからね? 調査以外は何もしないでね?」
いやに強調されたのには気になるが、まぁいいだろう。だって・・・
楽しそうだし?
クク・・・。久しぶりに暴れられるかな♪
不気味に微笑み空を見上げる。
「ユウ、レーノ、ランフォン。行くよ?」
その呟きと共にザッ と三人(?)が前に現れ、同じように微笑む。
「「《はい!》」」
「ちょっと待て!俺も・・・「さっ、さっさと行くよ~。」・・・ちょ待って!」
微妙なタイミングで現れた空気を読まないカイルを置いてさっさと走り出す。
チッ・・・。やっぱり変態でも名家の魔族か・・・。追いついて来やがる・・・。
後ろを見て軽く舌打ちし、走りながらランフォンの背に飛び乗る。
ドサッ
「眠い・・・。着いたら起こしてランフォン~。」
《ああ。ゆっくり眠れ。》
ランフォンが優しい声色で私の眠りを促す。
私はランフォンのやわらかい毛皮に顔を埋め、心地良く目を閉じる。
私が目を閉じると同時に、ユウの気合の入った声と何かが蹴られ、落ちた音がしたが気にしないでおこう。 うん。
目指すは北の方(詳しくは聞き忘れた)。
どんな魔獣がいるのかな~?
そういえば。レオナが「北の方で暴れている魔獣・・・」と言ったとき、
あの黒いもやもやが出てたのはきっと気のせいだよね・・・?
あの黒いもやもや ってあれですよ。あの、最初のやつですよ。。。
・・・そういえばなんていうんでしょう?あれ。




