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魔王はここに  作者: 藍猫
3章 かくれざと
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 4話 かいるですか?






 「あー!ルナちゃん!」

 「ルナちゃん!この前はありがとうね!」

 「昨日振りだね~。」

 「実は今日もお願いが・・・。」

 「どう!?このおやつ食べてみない!?」


 どこかで見たような光景をたいして気にせず、にっこりと微笑み返して答える。


 「今日もこんにちわ皆さん♪」


 私が相手にしているのは何時もの魔族の人たちではなく、バンパイアの人たち。

魔族よりも人間に近いバンパイアでも、魔王である私の魅力には無意識に反応している様だ。


 まぁ、私の人柄がいいからだと思うけどね~。


 この隠れ里へ来て一週間。私はただ里の人たちと話をしていた。

それだけで皆は私を受け入れ、大切な仲間の一人と認識したのだ。


 ・・・もっと警戒されると思っていたんだけどな・・・。


 そう疑問に思いつつも、内心、仲よくなれてよかったと思う。

もともと、仲良くなるのが計画(・・・・・・・・・)だったとしても・・・。



 「・・・そういえば魔王様ってよく聞くけど、どんな人なの?」


 今まであえて聞かなかったことを聞くことにした。


 情報収集のために・・・。


 「魔王様? さあ見たことないし・・・。でもいい人だって噂は聞いてるよ?」


 「へ?」


 私の間抜けな声が出た。


 ・・・バンパイア全員が(まおう)を認めないんじゃなかったか?


 「どうしたのルナちゃん? 急に黙り込んでしまって・・・?」


 「え・・・と。皆は魔王様が好き・・・?」


 少し的外れな質問をしてしまうが、その質問のおかしさに気付く者は居ず、普通に答える。


 「見てみないと分からないけど・・・まぁ好きだよ? 何ていうか・・・考えようとしても、

何故か、悪いように思えないし、むしろ安心する、っていう・・・?」


 「あ、確かに。どうしても魔王様を悪いように思えないんだ。会った事もないのに・・・。」


 「そういえば私も。」


 魔王についての話で同意する者たちがガヤガヤと騒ぎ出す。


 ・・・意味分かんないんですけど?


 え、何? 私ってどういう存在なわけ?


 困惑していると一人の14歳ぐらいの少女―――サーナリアが話しかけてきた。


 「ね、ルナちゃん! お願いがあるんだけど・・・。」


 「・・・どうしたのサーナリアお姉ちゃん?」


 「もう!サーナでいいってば! ・・・と、お願いだったわね。

あのさルナちゃんとこの従者に『カイル』っていう従者が居るでしょ?」


 「・・・ああ(あの馬鹿か)、うん。居るよ?それがどうかしたの?」


 「あのさあのさ・・・ 紹介してくれない?」


 「・・・んー?」


 「だから『カイル』っていう美形さんを紹介してほしいの!!」


 サーナリア・・・君って人は・・・なんて不幸なっ!


 「いいよ。」


 心の中で同情しながらも即答でOKする。


 勿論、にっこりと微笑んで。


 あぁ・・・二人の愕然とした顔が思い浮かぶようだっ!!


 ふふ・・・


 「ふふふふふふ・・・ ん?どうしたのサーナリアお姉ちゃん?吃驚したような顔して・・・。」


 「え・・・や、別に~?(ルナちゃんが黒い笑い方をしていたなんて言えない・・・)(汗)」


 「ふぅ~ん? まあいいや♪」


 私の満面の笑顔に見惚れつつ、一歩退いたサーナリアを、私はよく分からなかった。















 

まさかのカイル(笑)


ほんとは全然出す気がなかったりしたカイルです。。。

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