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魔王はここに  作者: 藍猫
3章 かくれざと
26/61

 2話 さんねんぶりです。






 「・・・と、いうわけでバンパイアの里に行くよ~。」


 「・・・すいません。何が『と、いうわけで』なんですか? 全然理解出来ません、フェノ様。」


 ユウが額に手を当てて溜息を吐く。



 今はあの『魔王城での小さな戦争』から一年・・・。つまり、私がこの世界に来て三年が経つ。


 ・・・私、生まれたてじゃん。まだ三年じゃん。


 で、バンパイアのジジイ・・・失礼、お爺さんが来たのは一週間前になる。


 「で、何故急にバンパイアの隠れ里へ?」


 隠れ里といっても、ただ山々の間にあったり、山奥の中にあったりと、見つけにくい場所にあるから

『隠れ里』と呼ばれているだけだ。別にわざわざ隠れているわけではない。


 バンパイア一族だけではなく、悪魔の一族も同じように村がある。

まぁ、似たようなものらしいけど? 行った事ないし知らない。


 「ほら前言ったでしょ? 私は楽しく、なんとかするって。」


 「・・・はぁ。」


 ユウが よく分からない と首を傾げる。まぁ、分かりにくいように言ってるんだけど。


 「とにかく行くの! 行くのは私、ユウ、ランフォン、レーノ よ。」


 「わ、分かりました。 ですが・・・どうしてレーノまで?」


 「レーノはバンパイアだからね。居たほうがいいと思って。」


 「メリーは連れて行かないんですか?」


 「メリーは・・・ほら、ミニやルカ、レクトの世話があるし・・・

それに・・・私の仕事を・・・ね? やってもらおうと・・・。」


 レーノ、ミニ、ルカ、レクトの四人はメリーに世話を任している。

もともと四人には親がいないし、メリーは母親代わりに丁度いいのだ。

ついでに強くなるための修行と、メイド、騎士としての訓練も兼ねている。


 そしてメリーを残す何よりの理由は 『仕事』


 ・・・だってめんどくさいんだもん。それにメリーは手際がいいし~。


 「・・・ですが、今のバンパイアの里に行くにはフェノ様は目立ちますよ?」


 「クス。だいじょーぶ♪ バンパイアに紛れ込めたらいいんでしょ? 策はあるわ♪」


 「・・・凄く心配なのですが?」


 「あー楽しみ♪ バンパイアの里!」


 「・・・無視ですか・・・。はぁ・・・。」


 「心配しないでユウ。聞こえててやったんだから。」


 「尚更タチが悪いです!」


 ユウが怒った~♪ ・・・いや・・・呆れてた。


 そんな他愛無いことを話していると、扉の方から足音が聞こえ、思わぬ侵入者が来た。



 「お久しぶりですっ!! 魔王様!!」



 バン と扉を五月蝿く開け、嬉しそうな大声(凄く迷惑)を上げた男は、

すぐさま王座の前まで詰め寄り、跪く。


 ユウと私はきっと途轍もなく嫌そうな顔をしていただろう。


 いや・・・していたに決まっている。


 男は私の手を取り、口付けしようとしたので振り払っておく。


 ついでにユウが蹴り(さり気なくとび蹴りだったが見なかったことにした)を放つ。


 男・・・侵入者・・・いや、不審者は吹き飛ばされたが、直ぐに元の位置に戻り、

改めて頭を下げ、礼をする。(その満面の笑みはやめて欲しいな~・・・)



 「・・・ハァ。 で? 何をしにきたの?  カイル?」



 不審者、もといカイルは嬉しそうに顔を上げる。


 「話は聞いたぞ! 俺も一緒に行こう!!」


 きらきらとした目を私に向けて言い放つ。


 三年振りに会ったと思ったら、いきなりこれですか・・・。


 うん。 ちょー迷惑♪


 『・・・カイル、お互い苦労するな・・・。』


 こらこら。共感するなグリムゾン♪















 


 

出したはいいが出番のなかったカイルです(笑)

正直、急に出すことになりました~!

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