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魔王はここに  作者: 藍猫
2章 まち
18/61

 4話 え・・・ゆうしゃです。


話のテンポを早くしてます。。。





 「はい、これ。ボアおじさんの言ってた薬草だよ。」


 「おお。いつもありがと! でもさ『おじさん』は止めてくらないか?

中身はもう100歳ぐらいだが、見た目は20代なんだから。」


 「んじゃあね。また何かあったら言ってね!おじさん♪」


 私はそう言い、くるりと背を向けて タタタ と駆けていく。


 後ろで「うぅ」という呻き声が聞こえるが勿論無視!!

おじさんはおじさんじゃないと変な感じがするんだもん。


 「フェノちゃん。またおてつだい?」


 「うん♪」


 「・・・えらいね。フェノちゃんは・・・。

・・・いつもいろんな人のためにうごいてて。」


 だって魔王にとって魔族の人たちは家族みたいなものだからね♪


 民の為に働き、慕われてこその『王』でしょ?それにここの人たちは好きだし♪


 上機嫌で皆と歩いていると会話が聞こえてきた。


 「そういえば、魔王様がお生まれになってもう2年ね。」

 「しかもその魔王様は日々私達の為に尽くしてるって噂だよ!」

 「魔王様の中の魔王様ね。一度お会いしてみたいわ!」

 「まだ未熟らしいけど、きっと良い方だろうね~。」


 ・・・なんでだろう頬が赤くなる・・・。


 「・・・? ねぇー『まおーさま』ってどんなひとなの?」


 レーノちゃんが話してる人たちに聞く。他の三人も知りたそうにそわそわし出す。


 「ああ。魔王様っていうのはこの魔大陸の王様だ。私達魔族にとっては『もう一人の親』のような

とても大切な人だよ。」


 「そうなの? 会ってみたいなー!」


 「・・・わたしも。」


 「ん~。わたしも~。」


 「あ、おれもおれも!」


 四人がきゃいきゃいと騒ぎ出す。


 私は温かい目で見守り―――


 「フェノちゃんは?」


 はい。爆弾投入~~。


 「え、うん。私もだよ。」


 にこっ と皆に笑いかける。


 え・・・自分に会いたいって・・・言ってから恥ずかしいんですけど?


 四人は複雑な心境でいる私に気付かずに魔王の話に没頭する。

最初に話してた人たちも、魔王がどんなに凄い人かについて熱心に語っていた。


 ・・・そーいえば、そろそろ国民達にもお披露目する とかユウが言ってたっけ?


 ボー と一人で物思いに耽っていると、精霊の気配がした。


 「・・・どうしたの?」


 私は誰にも気付かれないように呟く。


 その声に反応し、 ボウゥ と光り、黒紫色の光の玉が近くに姿を現す。

姿を現すといっても見えているのは魔王である私だけなのだが。


 この光の玉―――闇の精霊は唯一この魔大陸で生まれる精霊だ。

人によるが、この闇の精霊と契約を結ぶ魔族もいるとか・・・。


 『来るよ。』『人間。』『目的。』『魔王。』『城。』『街。』『嫌い。』『魔族。』


 片言でたくさんの精霊が話しかけてくる。


 まとめると・・・

『嫌いな人間が魔王を倒しに城を目的にしていたが、街に来る』

と、いうことだろう。


 迷惑な・・・。


 「人間が・・・勇者がくるぞぉぉぉぉ!!」


 一人の魔族の叫びが辺りに轟いて。



 ・・・勇者・・・か。


 なんで直接城に行かないんだ?


 ・・・さてどうしようかな。











 

 


まともな魔王様の仕事の始まりですね~。

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