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短編小説集

電話ボックス

作者: 淡夏

あの世に繋がる電話ボックスがあるという噂を聞いた。


その電話ボックスは誰も寄り付かない山奥の、木が覆い繁っているなかにぽつんとあって明らかにおかしいそうだ。

その電話ボックスに入って電話をかけると死後の世界の人間と話せるとかなんとか。


俺はその噂を聞き付けて面白いと思い、休日を利用して友達と二人で行ってみることにした。


その日、車に揺られること二時間、その噂の山に着いた。最初は半信半疑で冗談を言いながら山に入って行った。


しかし10分くらい歩いたところだろうか、急に友達のテンションが下がった。さっきまであんなに話てたのに電池が切れたように、何を話し掛けても俯いたまま全く反応しないのだ。

俺は不思議に思ったがそのまま歩を進めた。


そして見つけた。

その電話ボックスは全体的に酷く錆びている。草や木が覆い繁っていて、使えるかどうか甚だ疑問だった。

友達は相変わらず俯いたままだんまりしているので仕方なく俺が一人ではいる。

心臓をバクバクさせながら震える手で恐る恐る受話器をとる。




プルプル…プルプル



かかった!




ふと後ろをみると友達が携帯電話を耳にあてていた。友達の顔は血に染まっていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] ざらっと舌に残る、後を引く怖さです。 なんだかことあるごとに思い出してしまいそうで、ああどうしましょう……。 それなのに、友達にいったい何が起こったのか、怖いもの見たさ(聞きたさ?)で気にな…
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