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561.賭けと失敗


「コールイ、あと二年ばかり、私と賭けをしないか」


レンザがまるで明日の天気でも言うようにサラリと告げたので、コールイは言葉として分かっているのに脳がその意味をすぐに理解しなかった。


「その代わり賭けの間は生きていてもらう。が、二年を過ぎれば好きにすればいい。治療も強制しないし、()()、も外そう」


ゆったりと優雅に足を組んで、レンザは軽く頭を傾げてコールイの首に嵌められている自害防止の魔道具を顎で示した。人によっては些か品位に欠ける行動だが、レンザの所作はそういったものを一切感じさせない。


()()王を見極めろと?」

「さすがに察しがいいな」

「…ふん」


次期王と言えば一般的に現在の王太子を指すのだろうが、コールイの言い方には妙な含みがあった。そしてレンザもコールイの含みに同意するように頷いた。


「今の陛下はまだ若くご壮健だ。王太子殿下の御世は短くなられるだろうな」

「ない、ということもあるな」

「言いたい放題だな、コールイ」

「少しばかり聡い者は皆そう思うだろう。今の王太子殿下はせいぜい中継ぎで、本当の次代の王は第一王女か第一王子だと」



レンザ達と同世代の先王ニコライは、別名「貿易王」と呼ばれる程に外交に注力した。国力が落ちて働き手が激減した為に、農産物を交易の主力としていたオベリス王国はあっという間に転落した。しかしそれを取り戻すのは気が遠くなるような時間が掛かる。その為、ニコライはそれ以外の価値のあるものを外交の足がかりとしたのだ。その一つが、当時の王弟とレンザが共同で立ち上げた学園都市だった。

立地的な問題と国民性もあってなかなか他国と交易を結ばないミズホ国は、古くから薬と医療の技術が飛び抜けていた。そこで昔から繋がりがあるアスクレティ大公家が主導して、ミズホ国の技術を学べる薬学部と医学部をまず開講した。アスクレティ大公家には多くのミズホ国の文献も保管されていたので、薬学医学を学ぶ者には垂涎の的だったのだ。その大半を学園都市に委譲し、学ぶ意欲のある者へ大きく門戸を開いた。それに引き付けられて、斜陽と呼ばれた国に、学者や学ぶ志の高い若者がやって来たのだ。


そうして賢王と名高かった先王ニコライだが、外交に目を向け過ぎた弊害からか、子育ては理想通りとはいかなかった。勿論優秀な教師や世話役を付けて、最高峰の後継教育を与えていたのだが、最終的に息子の資質を側にいて見抜き、修正することが出来なかった。


現王の王太子時代は、若かったせいもあってか父ニコライに事ある毎に反発し、何でも真逆のことを行っては「頭の固い年寄りになど従う価値はない」と言い放っていた。彼も決して暗愚ではなかったことと、側近候補の高位貴族令息達が賛同を示したことで、彼らはあちこちで様々な頭の痛くなるような事件を起こした。

そして王太子時代最大の暗黒歴史として知られている、王命で結ばれていたアスクレティ大公家の婚約を王太子自身が手を貸して壊したことは、最悪の影響を及ぼした。そのことで国内の政治的な均衡が一時はかなり危うくなり、大公家の婚約を壊したことがレンザの息子でもある直系夫妻の暗殺の遠因にまでなった。そしてそれに関わった貴族家と係累が、大公家の手により相当数粛正される結果となった。その数は、かつての国の滅亡の悪夢が再来するかと思われた程だ。


そこでニコライと今は亡き先王妃が、全力で当時の王太子を再教育した。その様子は決して表に見せはしなかったが、後に彼が国の安定と現状の保守を頑なに貫こうとする国王として即位したところを鑑みれば、それはもう人格が根底からへし折られ、叩きすり潰されて何も残らなかったのだろうと想像が付く。

そして生まれ変わった彼の今の治世は非常に穏やかなもので、多少の摩擦はあっても内政も外交も安定していた。

先王の代から重用している宰相は「革新派」と呼ばれ、王侯貴族の絶対的な復権を主張しているが、それに関しては絶対に頷くことをしない。


レンザからすると、一部では「腑抜け王」「日和見王」と揶揄される現王の、唯一の美点であると内心思っていた。



「今の王太子殿下は優秀で慈悲深い博愛主義との評価だが、俺に言わせればあれは誰にも…いや、何にも興味がない」

「そこは同意見だな」


突き放したように言い切るコールイに、レンザも迷わず首肯する。これが他の者に聞かれれば場合によっては不敬罪で首が飛びかねないが、そんなことは起こらないように厳重に周囲は固めている。



現在の王太子ラザフォードは、元は側妃の長男で、正妃から生まれた異母兄がいた為に臣籍降下が最初から決まっていた。彼はスペアではあったが、王族にしては自ら選んだ婚約者と共にささやかで小さな箱庭のような温かい家庭を夢見て、臣下として異母兄を支えつつ国を回す歯車の一つとして尽くすことが自身の役割と信じていた。


だが、そんな状況は、異母兄の死により一気に書き変わった。残されたただ一人の王子として、否応なく王太子としての重責を乗せられ、大切な愛すべき小さな箱庭は持つことすら許されなくなった。ラザフォードも十分に優秀であったことから、王太子の教育は急ではあったが順調に進んだ。しかしなまじ教育は問題なく進んでいた為、心が追いついていないことに気付けた者はいなかった。それはおそらく当人も無自覚であったのだろう。

その中で唯一の支えとなっていた王子時代からの婚約者がいたが、彼女は王太子妃となって数年で子を成さぬまま不慮の事故で亡くなった。


それ以降ラザフォードは特別な相手を作ることなく、誰にでも平等な博愛主義者となった。


だが、レンザもコールイも、彼が等しく愛情を注ぎながら等しく全ての者に無関心だということを見抜いている。


目の前に困った者がいれば、彼は手を差し伸べるだろう。そこには順位も重要性もなく、ただ近いところから助けを出す。その後ろで今にも息絶えそうな病人がいても、近いからというだけで膝を擦りむいた者に回復薬を渡すようなものだ。急ぐことも、優先順位を考えることもなく、ただ淡々と順番に、平等に。その結果、順番が回って来た時には病人が亡くなっていても、きっと彼は他と同じ回復薬を置いて行くのだ。そこに後悔も、振り返りもない。


ラザフォードの博愛とは、そういうものだった。



「平等であると言うことは諸刃の剣だというのにな」

「だからこそ次の後継に期待するのだろうさ」

「その為の二年、か」

「王家の去就を見届けてみるのも悪くないだろう」


現在ラザフォードには、明確な後継候補が二人存在している。王太子正妃の長女と、王太子側妃の長男だ。そもそも家柄や後ろ盾は側妃の方が強い。正妃に指名されたのも、ひとえに先に子を産んだからというラザフォード流の平等の結果に過ぎない。

そして現在は国をあげて長子相続政策を推し進めているのだが、過去の歴史に於いて中継ぎ以外で女王が存在しないことが問題となっていた。長子相続を通すのならば第一王女が王太女となるが、まだまだ国内の政治向きは男性優位な風潮だ。それに二人は数ヶ月しか生まれ月が変わらない同い年だ。それもあって、未だにラザフォードの後継は指名されないままであった。


二年後と期限を指定したのは、王女と王子が七歳を迎えるからであった。この国では子供は七歳までは魂は神の国にあり、曖昧な存在とされている。子供の死亡率が高かった為にそのような風習が生まれたのだろうが、七歳からは人の世界の一員として迎え入れられる為に様々な大人への一歩を踏み出す。

おそらくそこで次期後継者を選定するのだろうという見方が、世論の大半だった。


「レンザ、貴様はどちらが選ばれると思う」

「私に先に選ばせてくれるのか?」

「俺はどちらでも構わん」

「では、第一王女殿下を」

「それなら俺は第一王子だな」


あっさりと名を挙げたレンザに、コールイは何の反対もせずに第一王子を選ぶ。


「それで、これに何を賭けるというのだ。俺はただの罪人で、逆さに叩いても埃も出んぞ」

「何を言う。お前はまだ公爵家当主だ」

「は…?」


一瞬コールイはポカンと口を半開きにしたが、眉間の皺を深くしながら口角を上げるという器用な表情になった。そしてそこからまるでひび割れたような掠れた哄笑がコールイの口から漏れる。


「はははっ、罪の隠蔽か?王家は余程シオシャ家の名が惜しいと見える」

「だから、賭けに負けたらそのシオシャ家を貰おう」


コールイとは対照的に静かな微笑みを湛えてレンザが告げると、コールイは笑顔とも泣き顔とも付かないような表情のまま視線だけをレンザに向けたのだった。



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「レンさんは買わないの?」

「俺は全部オーダーメイドになるから、今からだと間に合わないと思うよ」

「う…た、確かにそうよね。じゃあせめて小物とかを新調しない?」

「小物かあ…」


レンドルフの体格は規格外のため、既製品で着られるものは極めて少ない。特に今は祭の直前なので、それに合わせて仕立てる者も多い。今から予約しても間に合うかどうかは難しいところだ。

実際は大公家の伝手を使えば明日にでも仕上げることは可能だが、あくまでもレンドルフの前では裕福な家の出の薬師見習いのユリなのだ。その手段は出来れば使いたくはない。


「下の階の男性服のコーナーか、宝飾品のお店に行ってみる?」

「宝飾品だと、ユリさんに似合うのがありそうだ」

「そこはレンさんのだから。レンさんのを見るから」


迂闊に宝飾品コーナーに踏み込んだら、レンドルフは自分そっちのけでユリ用のものを買う姿しか思い浮かばず、ユリは慌てて首を振った。その様子に、レンドルフは明らかにションボリとした顔になった。


「あの…よろしければこちらをお試しになりますか?」


サイズ調整が終わったユリの服を大きな手提げに入れて渡しに来た女性店員が、そんなやり取りを耳にして遠慮がちに壁に吊り下げられているリボンを手で示した。そこには、先程の花のモチーフが付いていたストールと同じデザイナーだとすぐに分かるリボンが並んでいる。


「ええと…」

「こちらは金具と合わせてループタイのようにお使いになれば、先程のストールと揃いになります」

「ああ、それなら」


何本も吊り下げられているリボンは、よく見ると配色が違っていて一つとして同じものはない。けれど花の形と色の濃い部分にアクセントとして金糸で縁取りが施されているのは共通なので、一目で同じシリーズだと分かる。リボンと言われて一瞬髪に飾るものかと思ったのだが、ネクタイ替わりに使うのも悪くないとレンドルフは思い直す。普段使いにするのはさすがに出来ないが、花のモチーフが溢れる百花祭ならば特別な装いとしておかしくはない。


レンドルフはパッと見で黒の量が多めのリボンを手に取ってみた。黒と言っても一色ではなく、少し青みがかった黒から濃いグレーのものも混じっていて、不思議と華やかさを感じさせる色合いになっている。更によく見ると、花の中心にカットされた小さな石が縫い止められていた。全部だと煩くなっただろうが、不規則に数個だけなので上品さもある。石は透明な物で、下の生地の色を透過しているので輝きが控えめなところもレンドルフの目には好ましく映った。


「どうぞお試しになってください」

「じゃあ遠慮なく」


早速レンドルフは試しに首に巻いてみた。花のモチーフを引っ掛けないように慎重に軽く結んで、差し出してくれた鏡を覗き込む。思ったよりもシックで、これならば男性が巻いてもおかしくない印象だった。


「ユリさん、どうかな?」

「すごくいい!デザインは華やかだけど色合いが渋いから、すごくカッコいい!」

「あ、ありがとう」


レンドルフはこれを購入することに決めて、結ぶ時と同じように慎重に外す。


「こういうリボンでも、使い方によっては男の人にも合わせられるのね」

「最近ではあまり性別に関係なく、身に着けたいものを購入する方も増えておりますよ。敢えて生地の硬い紳士用ジャケットとドレスを組み合わせる女性もいらっしゃいます」

「へえ。そんなこと思い付かなかったわ」

「俺も。リボンは女性の髪を飾るものだとばかり」

「男の人でも髪が長ければ使ってるわよ」

「あー…そういえば昔、髪が長かった頃に使われてたか」


クロヴァス領では、別の場所に移住したり長く土地を離れる際に、行く先の安全を祈って土地神に髪を奉納する風習があった。王都の学園に入学する貴族子女は特に必須の習慣で、レンドルフも数年かけて伸ばしていた。本来はそこまでの長さは必要なかったのだが、当時華奢で美少女な外見だったレンドルフは、あまりにも似合うので周囲に熱望されて、別に拒否する理由もなかったので付き合っていたのだ。

さすがに騎士団の訓練や魔獣討伐に出るときは紐で括るだけだったが、戻って来ると毎回違う飾り紐を付けられていた。思い出してみると、そこにはリボンも混じっていた気がする。


「それ、見てみたかった!」

「こっちに来てからずっと短いし、今はさすがに似合わないよ」


目をキラキラさせながらレンドルフを見上げて来るユリに、レンドルフはちょっとした笑い話にでもしてもらおうと、手にしていたリボンを「ほら」と言ってヒョイと軽く耳の脇に掛けた。


「「ん”ん”っっ」」


次の瞬間、ユリと後ろにいた女性店員から妙な声が漏れた。


「…ええと…そんな我慢しなくても、笑い飛ばしてくれていいのに」

「ご、ごめんね!そういうんじゃなくて、ちょっとビックリしちゃって!」

「た、大変申し訳ありません!」

「こっちこそ、ふざけ過ぎました」


一瞬にして三人の謝罪合戦になってしまった。


レンドルフはつい出来心でしたちょっとした冗談のつもりだったのだが、どうやら思ったよりも見苦しかったようだと思いすっかり意気消沈してしまった。だが、自分でやらかしておいて自分で凹んでは相手に余計に気を遣わせてしまうと思って、全く気にしていない態を必死に装っていた。



実のところ、花の装飾の付いたリボンがあまりにもレンドルフの整った顔に似合い過ぎてしまったので、二人とも不意打ちを食らって妙な歓声を上げそうになってしまっていたのだ。単純に全体で見れば大柄で筋肉質な体型のレンドルフには似合うものではなかったのだろうが、少々身を屈めて正面から顔がよく見えるようにして、はにかんだ笑みを浮かべた可愛らしい表情に、不意打ちの一撃を喰らったのだった。



何だか最後は妙な空気になってしまったが、ユリもレンドルフも買い物を終えて来たときと同じように手を繋いで店を後にしたのだった。


その後はループタイとして使うための金具を買いに宝飾品コーナーにも向かい、そこでレンドルフは金具と一緒に、細い鎖に小花の形の飾りが付いたブレスレットをユリから隠れるように購入していた。


ユリからすると、明らかにこちらの様子を伺いながら小声で包み紙の色を緑に指定しているので、どう考えても自分に贈ってくれる気なのだろうと簡単に想像が付いた。

結局ユリの先程の予想通りになってしまったが、自分のものを買うよりも嬉しそうにしているレンドルフの姿を見て、ユリはわざと知らないフリをしたのだった。



「当日は、レンさんが好きそうな料理を私が手配しておくから、楽しみにしていてね」

「うん、ありがとう。楽しみにしてるよ」


買い物を終えて商店を出ると、すぐ近くに改装を終えて再オープンしたばかりのカフェがあったのでそこで休憩を取ることにした。そこで軽い食事とスイーツを楽しみながら話していると、いつものように話題は尽きることなくいつの間にか外は夕暮れになっていた。

ちょうど追加した紅茶のポットも空になったので、それを機に店を出た。ユリはギルド前に馬車を手配してあると言うので、ごく自然にレンドルフが服の入った紙袋を持って、並んでギルドの方へ向かう。夕暮れ時の長い影が、身長差のある二人の差を更に大きくする。


「今日は買い物に付き合ってくれてありがとう」

「どういたしまして。俺も楽しかったよ」

「祭の日はあのストールとドレスにするから、レンさんもあのリボン付けて来てね」

「上手く結べるように毎日練習しておくよ」

「ふふっ、もし上手く出来なかったら、私が直すから大丈夫」

「うん、ありがとう」


そうユリに言われて、レンドルフはつい「じゃあ練習しない方がいいかな」と思いかけて、すぐに頭の中からそんな下心を追い出す。


「じゃあ、次は祭の日に」

「うん、楽しみにしてる。レンさん、気を付けて帰ってね」

「ユリさんも」


既に待っていた馬車に買ったものを積み込んで、馬車に乗り込んだユリを見送った。


その馬車が辻を曲がって視界から消えると、レンドルフは胸ポケットにしまっていた小さな箱に服の上からそっと手を触れる。そこにはユリの目を盗んでこっそりと買ったブレスレットが入っている。そこまで高級なものではないが、小花の付いた細い鎖のブレスレットはユリの細い手によく似合うと思って衝動買いしてしまった。今日ここで渡しても良かったが、出会ってちょうど季節が一周した記念として祭の日に贈ろうと思ったのだ。正確には祭よりも数日先なのだが、その日は遠征の予定が組まれている。


(喜んでもらえると、いいな)


繊細な意匠のブレスレットで、ユリが選んでいたドレスと合わせてもきっと似合うだろう。繊細過ぎて普段使いには向かないかもしれないが、一日でも着けてもらえればそれで十分だと思っていた。


(あれ?そうすると当日俺が着ける流れになったり…する?)


ふとレンドルフは、以前、白ムジナのストールとそれを留めるブローチをセットでプレゼントした際、ユリにねだられてブローチを着けたことを思い出した。レンドルフは決して不器用な方ではないが、如何せん手が大きいため繊細な作業は向いていない。その時も非常に苦労をして、殆ど偶然の産物で辛うじて留金に嵌めるのに成功したのだ。

そのやり取りを考えると、やはり自分がユリにブレスレットを着ける役目になるのではないかと思い当たり、一瞬にして血の気が引いた。あの時は偶然上手く行ったが、今回は上手くいくとは限らない。むしろ絶対に無理だという確信すらあった。


このままユリの乗った馬車を追いかけようかとも思ったが、もう既にどこに行ったかは分からない。


「もう一つ買って、練習するか…」


そこまで小さなものならばユリもさすがにレンドルフに任せることはないのだが、混乱しているレンドルフはそこまで思い当たらなかった。


レンドルフはすぐに来た道を引き返し、宝飾店で同じものを買い求めたのだった。



お読みいただきありがとうございます!


王太子ラザフォードの最初の妃のエピソードは短編「真冬の花園(https://ncode.syosetu.com/n4456iy/)」にあります。


そろそろ現王と現王妃、宰相の名前を考えないと…取り敢えず気を抜くと「レ」から始まる名前にしがちなので気を付けます。


ユリのお買い物の支払いは、一瞬だけどっちも支払いをしようとして固まりましたが、レンドルフと会う日に着るドレスとストールだけレンドルフが払い、他のものはユリが払うことで決着しました。エスコートする相手にドレスや宝飾品を贈るのは貴族男性の常識なので、そこは分かっているユリが任せた感じです。レンドルフとしては全部払いたかった模様。

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