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【過去編】完全な決別

怪我、流血表現があります。ご注意ください。


少し時は戻って。


サクラは少し離れたところで、向かい合って楽しげにお茶を楽しんでいる少年少女を微笑ましく見守っていた。数ヶ月差で同い年の二人は、まるで絵に描いたような美しい顔立ちをしていた。

少年はこの国の王太子であり、陽に透ける金色の柔らかな髪に、琥珀色の瞳をしていた。抜けるような白い肌にまだ子供らしさが残る丸みのある頬をしているが、もっと幼い頃から見ていると顎のラインは確実にシャープになっていて、将来的には輝くような美青年になるのが約束されているようだった。

少女の方は真っ白な直毛をそのまま背中に流していて、絹糸のような艶が輪を描いている。彼女は顔の脇に一房だけ黒い髪があるが、これは生まれつきで染めている訳ではない。そして深い湖を思わせるような澄んだ青い瞳には、小さく星のような金色の光が散っている。一時期はこの個性的な髪と瞳にコンプレックスがあったようだったが、ずっと傍にいた少年が会う度に褒めちぎるので、すっかり気にならなくなったらしい。彼女もまた、このまま成長すれば誰もが振り返り溜息を吐くような美女へと変わるだろう。


(タカヤに似てくれて良かったわね)


サクラはそう思いながら自慢の娘サラージュを見つめた。今年で12歳になる娘は、この大陸の文化でいえば成人年齢で婚姻可能になる。しかし異世界の日本から転移して来た彼女は、医療関係の仕事に就いていたこともあって低年齢の妊娠出産の危険性を説いて、現在は16歳を成人年齢に制定する法案を推進中だ。本当は18歳まで上げたいところだが、それについては今後の状況次第だろう。

まずは国のトップから、ということで、婚約はするものの正式な婚姻は四年後にするように要求してそれが通ったところだ。それを承諾しないと婚約も結ばない、と父親のタカヤも主張した為に比較的すんなり受け入れてもらったが、あれはただ単に娘を一日でも長く手元に置いておきたいからだろう。


「やあ、お茶会かな」


サクラは突然声を掛けられて、バッと振り返った。この場に来ないように根回しをした筈の相手の声がして、思わず作り笑いを忘れた。


「あ…へ、陛下…ご機嫌よろしゅう」

「ああ、いいよ、別に。貴女に畏まられると、何だか落ち着かない」

「…恐れ入ります」


全く気配を感じさせず、サクラのすぐ後ろにアキメイラが立っていた。慌てて立ち上がって礼をしかけたサクラを、アキメイラは慇懃な態度で遮る。


かつては腕の中に収まってしまう程の小さな体で、無邪気に笑い声を上げていた可愛らしい子供だった。そのアキメイラは今や見上げるような長身になり、長い金の髪を靡かせる作り物めいて整った顔立ちの美丈夫になった。そしてその茶色の目には、冷たく刺さるような感情しか見当たらなかった。

今日のアキメイラは男性寄りの姿を取っている。どちらかというと男性優位の文化なので、王となれば男性の方が何かと都合がいいのだ。それにアキメイラが女性形になるのは、タカヤの前だけだ。


「父上、ごきげんよう」

「陛下、ごきげんよう」

「ああ」


少し離れた場所の二人もすぐに立ち上がって、アキメイラに礼を示す。一番近くでアキメイラを見上げていたサクラは、彼の目がサラージュに固定されているのを見て、ザワリと肌が粟立つのを感じた。ほんの僅かに開いた唇から、ツルリと舌先が覗いて唇を這って行く。


「そっくりだ」

「あの、陛下、本日は」


言い知れぬ危機を感じて、サクラはすかさずアキメイラの前に進み出た。


が、次の瞬間、サクラの顔の半分がザクロのように弾けて、真っ赤な血飛沫が噴水のように空に舞い散った。


「いやあああぁぁーーーっ!お母様ーーー!!」


その場にドサリと倒れたサクラを見て、サラージュが張り裂けんばかりの悲鳴を上げた。



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「サクラ!サラ!!」


ガアアァァァッ!!


人の声と猛獣の雄叫びが混じり合い、温室のガラスもいとも容易く砕いて白い塊が風よりも早く飛び込んで来る。誰もその後を追うことが出来ない速度だったが、彼にとってはまだそれでも遅く感じられた。遠く離れた王城の一室から、微かに感じ取った血の匂い。それは紛れもなく愛しい番のものだった。しかも唯事ではない、夥しい量のもの。


頭で考えるよりも早く虎の姿に変化して、人の通る道などお構い無しに一直線にその匂いの場所に向かった。



ほんの僅かな時間で駆け付けた先には、彼にとって信じられない光景が広がっていた。



番である妻サクラが仰向けに倒れ、その顔の半分が真っ赤に染まっている。周囲には血飛沫がまき散らされて、倒れた身体の下には血溜まりがヌラヌラと広がり続けている。まだ微かに息はあるようだが意識はなく、時折指先が痙攣するように僅かに動くだけだった。


そこから少し離れた場所には、娘サラージュも仰向けに地面の上に転がされていて、その上に一人の男が覆い被さっている。サラージュは弱々しく抵抗をしているようだが、剥き出しになった細い腕が虚しく空を掴む。


「貴様ァァァ!!」


その光景を前に、タカヤは目の前が真っ赤になり何かが焼き切れたような感覚と、鼻の奥で焦げたような匂いを感じた。そして迷うことなく娘にのしかかっている金の髪をした男に向けて鋭い爪を横薙ぎに振り抜いた。


「ギャッ!」


感情のままに向けた攻撃は、そのままなら一瞬で頭を吹き飛ばしていただろうが、相手は僅かに早く起き上がって体を引いた。しかし微かに掠めた爪は周囲の空気も切り裂いて、相手の顔に大きな裂け目を二筋残した。


「サラ!サラ、しっかりしろ!!」


虎の姿では娘を傷付けると思い、タカヤは半分人の姿に戻る。しかしまだ全身白い毛に覆われた異形の姿だ。


「お、父様…」


サラージュはタカヤに抱き起こされると、涙でグチャグチャになった顔のままやっと絞り出すような声を上げた。どこか怪我を負っているのか、頬を一筋血が伝っている。その声は叫び過ぎたのかひどく掠れていた。抱き起こしたサラージュの体は、着ていた服が引き裂かれてほぼ前面を覆う部分がなくなっていた。深くはないがあちこちに赤くなった引っ掻き傷や、真っ白な胸の上に指の跡と見られる痣が付いているのが痛々しい。

タカヤはすぐ傍にあったテーブルからクロスを引き抜くと、それでサラージュの体を素早く包んだ。


「ハクお父さま…」

「…アキメイラ」


少し離れた場所で、ゾッとするような甘えた声を耳にして、タカヤは顔を顰めた。そこには顔から血を流しながら、うっとりと恍惚の笑みを浮かべているアキメイラがいる。彼の姿も自らはだけたのか前側が開いて裸体が曝け出されている。嫌でも目に入る彼の下腹部は、同じ男性として娘に何をしようとしていたのかハッキリと分かる程に反応している。

しかしアキメイラはそれよりも目の前にタカヤがいる方が重要なのか、目の前で女性形に変化しようとしていた。男性の証が少しずつ縮んで行き、固い筋肉に覆われた腹が薄い脂肪に、胸も形を変えて柔らかなものへと変貌して行く。


タカヤは素早くサラージュを包んでいたクロスを引き上げて彼女の顔を覆い、醜いものから視界を閉ざす。


鋭い牙のある口元がギリリと噛み締められ、タカヤの薄い唇から血が滲む。そして荒く吐き出された息が、寒い季節でもないのに白くなって空気に混じる。


「ハク…」


アキメイラが甘い声でその名を舌に乗せた刹那、タカヤは大きく腕を横に払った。それは直接アキメイラには届かなかったが、魔力を乗せた空気は鋭い刃となって彼の体を正確に切り裂いた。一つは喉笛を、一つは膨らみつつあった柔らかな胸を、そして最後の一つは体に吸収されかけていた男性器を。


「ギャアアアァァァッァッ」


一瞬何が起こっているか分からないようにアキメイラはポカンとした顔をしたが、すぐさま襲って来る痛みに張り裂けんばかりの悲鳴を上げて地面に転がった。タカヤはその声を聞かせまいと、布越しにサラージュの耳を塞いだ。


『アキメイラ』


タカヤの声は強い魔力が混じり、その場の空気を凍り付かせる。緑の芝生の上にはあっという間に霜が降りて真っ白になり、木々の葉も凍り付いてカチカチと音を立てた。


『お前は、その醜い化生(けしょう)の本能のままの姿で、この先誰にも愛されぬまま永劫彷徨うがいい』


低いタカヤの言葉が零れる度に、アキメイラの体に黒い紋様が刻まれて染み込んで消えて行く。そしてそれが消えると同時に、彼の体が大きく変化して行った。体中に緑色の鱗がびっしりと生えたが、体の前側だけは人の皮膚のまま残った。しかし姿は変化途中の中途半端な薄い脂肪に包まれた滑らかで柔らかそうな腹に、少女のように小ぶりで膨らみかけた胸、そして男性器も形だけは残しているが大きく切り裂かれた傷が走り、機能が完全に失われて老人のように萎れていた。中性的で美しかった顔は緑の鱗だらけになり、目は半ば飛び出したようにギョロリと左右別々の方向を向く。細かった顎と首は見る間に太くなり、顔の下半分は見る間に濃いヒゲに覆われた。そのまま面影が残っているのは、豊かな金色の髪だけになってしまった。


『貴様との血は、我が血統とは未来永劫交わることを拒否する。幾年(いくとせ)過ぎるとも、その血が残る限り、永遠の拒絶を宣言する』


強い怒りとともに強い魔力の込められたタカヤの言葉は、そのまま呪詛に転じた。



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ようやくスエがその場に駆け付けた時には既に事態は終焉を迎えていた。


半分凍り付いた温室には、大きな血溜まりと化物のような姿になった国王、そして怪我を負って意識のない王太子だけが残されていて、タカヤ達の姿は見えなかった。


すぐに我に返ったスエは、事情を確かめるよりも早く箝口令を敷いてアキメイラと王太子を別の離宮に担ぎ込んだ。特にアキメイラの怪我は軽いものではあったが、呪詛を受けた結果以前とは別人のように醜い姿になってしまったことに狂乱したので、王城から最も遠い場所に厳重な封印を施して落ち着くのを待つしかなかった。


王太子の怪我は重かったが命に別状はなく、そこから意識を失う直前までの事情を聞き出して、スエはどうにかあの日起こった惨劇を大体把握した。



「サマル宰相閣下」

「ああ、返答は来たか」

「いいえ。シラミネ伯爵領に入ることも難しく、入れたとしても伯爵邸には近付くことも出来ませんでした」

「手紙もか」

「はい。申し訳ございません」


深々と頭を下げる部下を労って、スエはしばらく考え事をしたいと退出させた。



王太子の証言によると、サラージュとの婚約を交わす為の神殿の許可証を待っている間にアキメイラがやって来たそうだ。タカヤに執着するアキメイラが婚約に過剰反応をした場合厄介だと考え、わざわざタカヤをその場から離れた場所に待機させてアキメイラの気を逸らそうとしたのだが、それが却って逆効果になったらしい。

並々ならぬタカヤへの執着は、その血を引く娘にも向いた。しかもアキメイラは兼ねてより憎しみを向けていた妻のサクラを害し、その場でサラージュを襲いかけたのだ。王太子は止めようとして殴られ、強かに頭を打ち付けた為に体の自由が利かなかったそうだ。

王太子はその後飛び込んで来たタカヤの魔力にあてられて意識を保てなかったので証言は取れなかったが、おそらくギリギリでサラージュの身は汚されずに済んだのではないかと思われた。そうでなければタカヤの魔力であの温室は跡形も無く吹き飛んでいただろう。


そしてそのままタカヤは妻と娘を連れて、シラミネ伯爵領まで引いて立て籠ってしまった。サクラは相当な重傷だったらしいが、この国が未だに滅ぼされていないところを鑑みると、彼女もギリギリのところで命を繋いだとスエは予想している。スエ自身も獣人国で話を聞いただけだが、番を失った獣人は自我を失い狂乱して死に至ると伝えられている。自然死だった場合はまだ悲しみが優先するので、自身や近しい者が正気を失う前に服毒して自害することが多い。しかし他者に害されたならば怒りが先に立つ為に、それこそ目に付くあらゆる存在を抹殺するまで止まらないという。

獣人国ではそんな時は特に力の強い王族を主とした獣人が複数で魔力を込めた石室を作り上げ、中に番を失った獣人とその原因となった相手と一族郎党を入れて地中深く埋めるというしきたりが存在する。そしてその石室は厳重な封印を施して二度と掘り出されることはない。その話を聞いた時にスエは、その後どうなっているかは想像はつくが、あまり考えたくないと思ったのだった。



(獣人国ならまだしも、ここではタカヤが我を失えば止める手立てはない。いや、この国だけではなく大陸全土に被害が及ぶ)


タカヤと同等の力を持つアケがいるが、理性の箍が外れた相手にどこまで対抗出来るかは不明だ。それにアケが本気で攻撃すればこの大陸が焦土と化す可能性もあるので、アケの力を借りるのは却って危険だ。

そうなると、大分力は劣るが同じ獣人であるスエやクルーノが抑えるくらいしか策がない。クルーノには現在三人の子がいて、彼らはそれなりに獣人の力を受け継いでいる。今回の騒動で、縁戚でもあるアキメイラの暴走を止められなかったと悔いているらしく、何かあれば一族が力を貸すと言っている。


(それと…王太子殿下も、か)


自分の父親が取り返しの付かないことをしでかしたのを目の前で見ているのだ。今は療養中で動かせないが、その目は絶望と死に場所を求めているような悲しい決意を秘めていた。もしタカヤが暴走した場合、その責任を取って自ら彼の前に進み出るだろう。


「やはり手が足りぬ、か…」


現在番がいるのはタカヤのみだ。タカヤが言うには異界からサクラを連れ去る際に相当自分の生命力を分け与えた為に、彼女も寿命は通常の人族よりもはるかに長く、怪我も病気も治りやすいと聞いた。その為にずっと目を逸らして先送りにしては来たが、命ある者はいつか儚くなる。万一サクラの方が亡くなった時のことを考えて、タカヤを抑える術をもっと用意しなくてはならなかったのだ。


スエは椅子から立ち上がって、部屋の一番隅の書棚に放り込んでいた書類束を引っ張り出した。そこには、まだ妻を迎えていない宰相に宛てた各貴族からの令嬢の釣書が収められていた。

スエ自身はあまり考えていなかったが、今後のことを考えると自分の血を引く一族が必要だと思い知ったのだ。しかしそれは自身の血の繁栄と言うよりは、いざと言う時にその身を投げ打って滅亡を防ぐ肉壁になる為の人員だ。そんな考えに賛同して付き合ってくれる伴侶を見付けることは出来るかと思うと、あまりの困難に目眩がしそうだった。


「しかし…あれだけは繰り返してはならない…」


スエは釣書の束を執務机の上に放り投げて、深く椅子に体を預けて深い深い溜息を漏らした。



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かつてスエが秘密裏に異父弟のスイから要請を受けて、追放した霊亀一族の生き残りと共にあの島国に上陸した時の光景は、未だに忘れられなかった。



長く緩やかに湾曲した砂浜が続き、そこでは貝を拾う子供達や、小さな船に乗って漁をする男達、昼餉の支度をする女達がみな穏やかに笑っていた。獣人国で眺めるより柔らかな色をした空に、喧騒とは違う繰り返す波の音。こんなに美しい世界がこの世にあったのだろうかと、スエはしばらく呆然と佇んでいた。

力によって身分が決まる獣人国では街中であっても争いが絶えず、王の住む城下であってもどこか血の匂いが漂っていた。力の弱い者は常に気を張って逃げ足を鍛え、強い者はいつでも奪える存在を鼻息荒く探し回っていた。


人族の世界も争いがないとは言わないが、それでも人族同士が寄り添って譲り合って生きている姿が、スエには眩しく心地好かった。



スイは知らなかったが、スエは異父兄となっているが実は血の繋がりはないのだ。婿に入った父が、何を思ったのか外に愛人を囲って産ませたのがスエだった。その頃のことはさすがに記憶はないのだが、産みの母はすぐに亡くなったらしくスエは両親の子として引き取られた。その後間もなく父も亡くなり、母は再婚してスイを産んだ。産まれた瞬間から圧倒的な力の差を感じたスエは、必死に勉強をしてスイの片腕として尽くすことを母と一族に誓った。そうしなければ、獣人の能力の低いスエに生きて行く術はなかった。

そのスイの命に従って国を出たが、スエは外にはこんなに穏やかな世界もあるのだと初めて知ったのだった。



スイの傍で生活するうちに、スエは可愛らしい女性とその弟と親しくなった。伴侶にとまではまだ思っていなかったが、少しずつ距離が近くなるうちにずっと隣にて欲しいと望むようになった。彼女やその周辺もスエのことを受け入れ、まるで家族のような付き合いが出来るようになった頃、竜人セイがこの島国のただ一人の王になろうと宣戦布告の声を上げた。


そして戦乱はあっという間に広まり、スエが彼女の元に駆け付けられた時には、スイとセイの激しい戦いに巻き込まれて何も無くなっていた。つい先日まで温かくスエを迎え入れてくれた集落は跡形も無くなり、人らしき残骸が転がるだけで誰一人として分かるものは残っていなかった。


しかしその光景はここだけでなく、この国全土に広がっていたのだった。


スイは傷を負って自分ひとりで海に逃げた。スエやクルーノ、そして産まれたばかりのアキメイラを置いて行ってしまった時の絶望は今もハッキリと覚えている。


その時はスエもそのままあの国で滅びようかと思っていた。しかし、何の罪もないアキメイラを巻き込むのは忍びなく、密かに隠れて戦火を逃れていたタカヤとサクラに頼み込んで、戦乱に陥った国を見捨てて逃げ出したのだった。



「もう二度と…二度とあんな光景を作って逃げてはならないのだ…」


深い嘆息と共に呟かれた言葉は、誰にも聞かれないまま静かに消えて行ったのだった。



この宰相のスエ・サマルはあのサマル侯爵家の始祖です。長年のうちにスエの「血を残して国を守る」という思いが「血を守る」だけに集約して行った感じです。


名前は漢字表記にした方が分かりやすかったかもしれない…などと思いましたが、漢字にしてみたら大分浮いている印象になってしまったのでこのままカタカナで行きます。


一応漢字にするなら、青セイ、朱アケ、白ハク、翠スイという四神のイメージで。サクラは桜、サラージュは沙羅双樹から。スエは末で、一族の末席の意味です。クルーノは亀の神クールマから。

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