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97.貴族の思惑と柵


紡績についてはレンドルフは全くの門外漢ではあるが、巨大な製糸用の機械や自動機織りの魔道具を見るのはなかなか興味深かった。安全の為に視察中は停止しているのでどのように糸が紡がれて布が出来上がって行くのかは想像もつかないが、これを技師数人で動かしているというのだからすごいものだと感心しきりだった。


今回のエリザベスの視察は、先月に導入した新型の魔道具の使い勝手と修正点の確認が主目的と聞いた。ただ、やはりレンドルフは護衛と言えど完全な部外者であるので、前もって防音の魔道具使用の断りを入れてからエリザベスと案内の工房責任者はあちこちの設備を指し示しながら話をしていた。


「次は染料の櫓を見に行きます」

「はい」


エリザベスは専門的な話が終わって移動する度に、魔道具を停止してレンドルフに声を掛けていた。レンドルフは近衛騎士を務めていた時も、王太子と王太子妃のプライベートな散策の護衛などでは周囲に会話が聞こえないように防音の魔道具を使われていたので、護衛対象が無音で移動しても周囲の警戒をしつつキチンと安全な距離を保つことには慣れていた。その前職を知らないので、エリザベスは気を使ってくれているのだろう。


染料の櫓は、天井に付きそうな程高い筒状のものだった。それが何本も立ち並んでいて、視界が悪いのでレンドルフはエリザベスには気付かれないように気を引き締めた。ここは死角が多過ぎて、それこそ誰かが潜んでいて急に飛び出して来ても寸前まで気付けない危険性がある。身体強化で聴覚を上げておき、接近する際の微かな足音でも拾えるように備えておく。


櫓を上から眺める為に壁際に取り付けられている階段を登るようなので、レンドルフはエリザベスに手を差し伸べた。が、一瞬ではあるが違和感を覚えてしまって、ほんの僅かではあるが動きがぎこちなくなってしまった。それは何故かエリザベスも同じ感覚に陥っていたようで、少しよろけてレンドルフに重ねた手を思わず強めに握りしめてしまっていた。


「申し訳ありません」

「い、いいえ。支えてくださり、ありがとうございます」


グッと握られた手を安定させて動かさないように止めると、すぐにエリザベスも体勢を立て直した。それはお互いに少しだけのタイミングのズレであり、大きな動きではなかったのですぐ隣を歩いていた工房責任者には分からなかったようだった。


(…そうか、あれはユリさんの位置だ)


レンドルフの差し出した手は、無意識のうちにユリの為の位置がクセになっていたようだった。その為にユリよりも長身なエリザベスとタイミングが合わなかったのだろう。そしておそらくエリザベスも、テンマの差し出す手の位置でつい重ねようとしてしまったのかもしれない。護衛としては、対象に合わせてきちんとしたエスコートをするのも必要であるのに、その感覚がすっかり鈍ってしまった。レンドルフはエリザベスに申し訳ないと思いつつ、そのおかげで今までのレンドルフの人生で最も多くエスコートをした相手がユリだということに気が付いてしまい、口元が緩んでしまいそうになるのを堪えるのに苦労したのだった。



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「やっぱり貴族は違うな…」

「テンマさんも貴族じゃないですか」

「俺は成り上がり。金だけはあるから、爵位は買ったようなものだ」


天井の梁の上から、小型の遠眼鏡を使って様子を見守っていたテンマが深く溜息を吐いた。それを懐から出した時はさすがにユリも引いてしまったのだが、ユリも身体強化で視覚を最大限まで上げているので実質大差はない。


「やっぱり、生まれながらの貴族ってのはこうも違うもんか。動作の一つ一つがリズと釣り合い取れてるもんなあ…」

「あれはレンさんの努力の賜物です。貴族に生まれただけでああやって動けるなら苦労はしません」

「ああ、いや、その…すまない。ただ、リズの隣に立つのはああいう男の方が…って、悪い。ユリ嬢の前で言うことじゃなかった」


テンマはよりにもよってレンドルフとペアでパーティを組んでいるユリの前で、迂闊にもエリザベスとお似合いだと認めるような失言をしてしまったと気付いて頭を下げた。そして長くエリザベスの婚約者候補でいたテンマが言っていい台詞ではなかった。


頭を下げた後ユリが無言のままだったので、余程怒らせたか悲しませたか、どちらにしろ悪気はなかったが我ながら酷い発言だったとテンマは恐る恐る顔を上げて彼女の様子を伺った。しかしテンマの予想に反して、ユリは少し頬を紅潮させてキラキラした目であちらを見ていた。その口角は今にも笑い出しそうなのを堪えているようで、とうとう自身の手で口元を覆ってしまった。


「ふふっ、今の見ました?」

「は?」

「レンさんが手を差し出した瞬間ですよ。それで、エリザベスさんが手を取ろうとした時です」

「あ、ええと…見て、なかった、な」

「何でですか!」

「何で、って言われても…」


おそらくユリの言っている瞬間とやらは、テンマがちょうど彼女に頭を下げていた時だろう。それに苦情を言われても、テンマとしては何だか理不尽な気がしてならない。


「仕方ないですね。見逃しちゃったんなら教えて上げます」


そう言いながらも、ユリの表情はどこか楽しそうだった。テンマは、彼女が何故急に機嫌が良くなったのか見当がつかず、戸惑いながらもコクリと頷く。


「エリザベスさん、レンさんの手を取ろうとして、違う場所に手を伸ばしたんですよ」

「?それが一体…」

「あれ、きっといつもテンマさんの手がある位置ですよ」

「え…?」

「あの感じだと、もう体が覚えてる癖みたいなものですよ。そうなるくらいずっと、テンマさんが隣にいたってことじゃないですか」

「リズが…」

「それに、テンマさんだってエリザベスさんが隣にいるの、体が自然に覚えちゃってますよ?さっき食堂に案内してくれた時、私の歩幅に合わせる気全っ然なかったじゃないですか。あれ、私より背の高いエリザベスさんの歩調ですよね」


ユリに指摘されて、改めて身に憶えがあったのかテンマの顔が赤く染まった。口の中でボソボソと「そんな…いや、でも…」などと呟きながら、手の甲で額の汗を拭うような仕草をした。


「因みに、レンさんはいつも私の(おっそ)い歩調にいつも合わせてくれます」


そう言ってユリは、テンマに向かってこれ以上ない程得意気なドヤ顔をしたのだった。



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エリザベスの視察は予定の半分程で昼を回ったので、一度昼食を挟んでから再開することになった。


「私がご一緒してもよろしいのでしょうか…」

「ええ。いつも()()()()とご一緒しておりますから」

「しかしその護衛は…」


視察に来る際にいつも利用しているという工房の近くにあるレストランに連れられて、個室に案内されたレンドルフは扉の外で戸惑った表情で佇んでいた。エリザベスは「護衛」と言ったが、いつもはテンマと来ているのだろうと簡単に予想がついた為、余計にレンドルフが個室に入れずにいた。席に案内してくれた店員も、レンドルフが動きを止めてしまったので少々困った顔をしていた。


「どうぞ、構いませんわ。その扉は半分開けておいてもらいますから」

「…はい。それでは、失礼いたします」


やっと席に案内されたレンドルフを確認して、店員はエリザベスに指示された通りに個室の扉を半分開けて下がって行った。


「前もって予約してあるのでコースが決まっているのですけれど、食べられないものはありますかしら」

「いえ、大丈夫です」


レンドルフは少々緊張気味に首元に手をやりかけたが、途中で気付いて膝の上に手を戻す。



給仕が入って来てカトラリーを並べ、テーブルの中央に女性の手の中に収まってしまいそうな大きさの銀色の花の置き物を設置した。中の中央には小さな赤い石が嵌まっており、よく見ると石が僅かに光っている。それを置かれると同時に、扉の向こうから聞こえて来るざわめきが途切れる。どうやら防音の魔道具を設置してくれたようだった。個室で二人きりにならないように扉は開けても、会話が漏れないように店側で用意されているらしい。

続けて別の給仕がやって来て、細いグラスに飲み物を注いで行く。この後も視察がある為に最初から頼んであったらしく、スパークリングワイン風のノンアルコールのものと説明をされた。


「あの…今日はありがとうございました」

「いいえ。私はミダース卿の代理ですから」

「きっとご無理を言って強引に頼み込んだのでしょう?あの方、何でも一人で解決しようとする癖がありますから。なまじ本当にお一人で何でも出来てしまうからなんでしょうけれど」


エリザベスはグラスを優雅に傾けて一口飲むと、軽く息を吐いた。まるで溜息をごまかしているかのようにもレンドルフには見えてしまった。


すぐに運ばれて来た前菜は、紫キャベツの酢漬けと揚げた小魚のマリネ、花のような形に飾られたスモークサーモンに、バジルソースの鮮やかな緑色が白い皿の上に蔦模様を描いていた。酢漬けとマリネは酸味でも全く違うタイプで、使用している調味料が違うのかもしれない。それから柔らかな甘みの蕪のポタージュに、海老と白身魚のフリットにフレッシュトマトのソース、アスパラガスと小タマネギを皮ごと焼いたものが添えた皿が続く。メインは鴨肉とフォアグラをソテーにして重ねて削ったトリュフがふんわりと掛けられ、赤ワインの色味が残ったソースが鮮やかだった。パンの代わりに茹でた麦をチーズソースに絡めて、自分で好きなだけ黒胡椒を掛けられるように小さなミルが皿の隣に添えられているのはなかなか珍しかった。デザートは表面をパリリと焼いたクレームブリュレに、鮮やかなベリーがたっぷりと飾られていた。

どちらの量が正しいのか分からないが、レンドルフの方の皿がやや大きめで、乗っている料理の量も多くなっていた。レンドルフもテンマも体格に大差ないので、いつもテンマに用意している量を出してくれたのかもしれない。食べる量の多いレンドルフからすると大変ありがたいメニューだった。



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食事中は互いに当たり障りのない世間話程度だったが、食後のコーヒーが運ばれて来ると、エリザベスが姿勢を正して真っ直ぐにレンドルフを見つめて来た。


「レン様。大変不躾なことかと思いますが、ご存知のことをお話しいただけませんか?」

「ご存知、とは」

「テンマ様は何と仰ってましたか?大方ご自身が標的だから私から距離を置く為にレン様に護衛を依頼した、というところでしょうか」

「……それは」


いきなり言い当てられて、レンドルフは思わず視線を泳がせてしまった。その様子だけでエリザベスは全て承知したかのように、少し眉を下げたままクスリと笑い声を漏らした。その表情は、テンマよりもずっと年下の令嬢であるのに、まるで年下の少年の見え透いた嘘を分かって見守っているかのような大人びた顔をしている。


「あの、以前婚約解消になった方が復縁を申し出ているという話は…」

「はい…伺っております。申し訳ありません」

「いえ、謝罪は必要ありませんわ。周辺では有名な話ですから。何を考えているのか、王城で開かれた夜会で復縁をしつこく迫って来た上に『お前を排除してやる!』と正面切ってテンマ様に宣言したので、知っている者は多いのです」


レンドルフは彼女の口から説明を聞いて、内心テンマに「何故それで内緒に出来ると思ったんだろう」と頭を抱えたくなった。その元婚約者の子爵令息の転落ぶりは一部では有名らしく、ビーシス商会と取り引きのある貴族は概ねエリザベスに同情的だったのは幸いであったが。


「その割に正々堂々テンマ様に決闘は申込んだことはありませんのよ。それでいて陰ながらテンマ様を狙って破落戸をけしかけて来るのですわ。いくら腕に覚えがないと言っても、さすがに呆れたものです」

「それは確かに…」

「テンマ様を正式に我が家の婿として公表するのもあと少しですから、それまで放置しておこうと思ったのですが…」

「公表すれば諦めると?」

「いいえ、諦めないと思いますわ」


あまりにもあっさりと言い放ってコロコロと笑うエリザベスに、レンドルフは思わず目を瞬かせてしまった。


「公表後には捕らえて警邏隊に引き渡し、それ相応の罰を受けてもらう予定です。もう犯罪奴隷として王都から出されるでしょうね。それくらいの証拠は十分に揃えておりますし」

「あの…そこまでしていながら何故」

「私の伴侶になる為には決闘で勝ち抜く、という馬鹿げた話が既に事実のようになってしまっています。ですから一部では一度婚約は白紙になったものの真実の愛に気付いてやり直そうとしている元婚約者、という話に美談を見出して支持する者もいるのですわ。そういった支援者が警邏隊にも手を回してしまいますの」

「は、はあ…」

「人前で大々的にテンマ様の求婚を公表すれば、婚約後に余計な横槍もないと思っていたのですけれど…まさか大勢の前で婚約破棄だと騒がれた傷物令嬢(わたくし)に、テンマ様以外の求婚者が現れるだなんて思っておりませんでしたわ…」


基本的に警護か護衛でもない限り夜会などに参加しないレンドルフは、社交界の動向には極めて疎いのは自分でも自覚している。それでも、様々な事情で婚約が無くなってしまった令嬢が次の縁を結ぶのは難しいことくらいは知っていた。それがたとえ政略的な理由での婚約解消だったとしても、女性側の瑕疵として扱われることが多いせいだろう。



ビーシス家は伯爵位は持ってはいるが領地は無く、商会がなければ下位貴族程度の生活を維持するだけの年金が支給されるくらいの資産しかない。その商会も、今はまだ名を知る者もいるが流行遅れの生地しか扱っておらず、数年後にはどこまで維持出来ているか怪しい。

エリザベスはやや長身で細身、顔立ちは儚げな美人の部類ではあるが、飛び抜けて目を惹くという訳ではない。どちらかと言うと目に知性があり落ち着いた雰囲気があるので、目立たない存在に見えがちであった。


エリザベスとしては、完全に利害関係の一致で申込まれたであろうテンマからの縁談だったが、最初の夜会での出会いから既に気持ちは傾いていた。顔が良いだけで価値観も気も合いそうにない元婚約者のジェイクよりも、ずっとずっと良い縁がやって来た!と申込まれた次の日から少なくとも一週間は顔がにやけてしまうので隠す為の扇子が手放せなくなった程だった。

自身と同じような境遇だった筈の母の反対と、何故か縁談を申込んで来たテンマまでも反対理由に納得してしまったのはエリザベスにしてみれば「解せない」の一言であったが、期限を決めたので問題なくテンマとは婚姻まで進むだろうと思っていた。


ところが、蓋を開けてみれば予想以上にエリザベスに縁談を申込む者が多かった。そもそも自分がこんなにも求められる筈がない、と客観的に自分を判断したエリザベスは求婚者達のことを調べて、ミダース商会と同系統の革を取り扱う商会、ビーシス商会と同業の紡績から生地、服飾品を扱う商会とほぼ縁続きだという共通点に気付いた。要は商売敵になりかねない業務提携を阻止する為に、実家や寄親貴族から送り込まれている次男や三男などだったのだ。それに命を受けたとは言っても爵位を継げない令息達からすると、エリザベスの考えていた以上に伯爵家の婿という立場は魅力的だったようだ。


「まあ、今度のパーティーでようやく見世物も終わりになるので一安心しております」

「見世物などとは…」

「皆様、意外と娯楽に飢えてますのよ?おかげで最近は我が家でパーティーが出来ないのでミダース家の離れでパーティーを、決闘は演習場をお借りしておりますわ。こう…周囲に椅子を並べて」


演習場を作れるような敷地は有していないビーシス伯爵家では、庭で決闘をした際に庭木を傷めてしまうと、テンマからの申し出でミダース家の離れと演習場を提供してもらっていた。そしてそれを見たがる招待客の為に、魔法士を呼んで防御壁を作ってもらい、そこに椅子を並べている。そこまで来ると本当にイベント状態だった。きちんとビーシス家から借り賃は支払っているが、演習場に関してはテンマが主に荒らしてしまうので、決闘に関する準備はミダース家から出ていた。

全くの傍観者からすると、金で爵位を買ったような野蛮な平民上がりの成金男から薄幸の令嬢を救い出す英雄(ヒーロー)譚でも、貴族令息の求婚を断ってまで真実の愛を貫いた身分違いの平民と令嬢の恋物語でも、どんな結果になろうと楽しめればどちらでも良いのだ。


「私は()()の特権で、いつも最前列におりますの。おかげでテンマ様の勇姿を堪能していますわ」



その境地になるまでには色々あったのかもしれないが、あっけらかんと笑ってみせるエリザベスに、レンドルフは見た目と違う彼女の強かさに、淑女の鑑と名高かったが婚姻に関しては主導権を握っていたという母の姿をダブらせていた。



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視察を終えて夕刻、特に問題もなく視察を終えて伯爵家まで戻って来た。

レンドルフは門扉のところまで同行して、そのまま屋敷の敷地には入らずに予定があると言って辞去することにした。予め帰宅の時間が分かっている為か、玄関のポーチでアリアが臨戦態勢で待ち構えているのをレンドルフの強化した視覚がしっかりと捉えていた。勿論強化していなければ分からない筈なので、ここは敢えて気付かないフリをして引き返すことにしたのだ。

レンドルフとしてもアリアは悪意のある人物ではないのは分かっているが、疲れている時に会うと色々と吸い取られるような気がするので今日は止めておこうと思ったのだ。ただ視察に付き添っただけで体力的にはまだ余裕があるが、護衛はそれなりに神経を使う。


「あの…明日はパーティーの飾り付け用の花の最終確認に行くことになっておりますが…」

「はい。明日もお伴致します」

「出発時間は本日と同じです。よろしくお願いします」


門の前で馬車を停めて、窓から確認の為に顔を出したエリザベスにレンドルフは丁寧に頭を下げる。前もってテンマからもエリザベスの三日間の予定は聞いていた。彼女は安心したような表情ではあったが、少しだけ残念そうに見えるのはテンマではないからだろうか。


レンドルフは馬車が敷地の中に入り、使用人が門扉を閉めて深々とこちらに向かって頭を下げて来るのにノルドの上から会釈で返し、貴族街の道を引き返して行ったのだった。



今日一日で改めて貴族の柵の面倒さを実感した気がした。

兄達のおかげで家門は安定しているので、政略や社交に関わらなくてもいいとレンドルフは好きにさせてもらっているのだ。そのありがたみを心に刻むと共に、レンドルフはこの休暇が終わって自分の処遇が決まったら心配をかけた詫びも込めて、王都で有名なワインでも樽でクロヴァス領に送ろうと考えていた。

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