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チームバトル①

仕事がバタバタしてしまい更新がかなり遅くなって申し訳ないです。

来週辺りから更新頻度があげられるとおもいます

『さぁ! 本日注目のバトルが始まります!

同じ事務所内でのチームバトル対決だぁぁ!!

ここ最近非常に好調なアーシェスチーム対変幻自在な戦法で相手を翻弄するパスタチームの対戦です!!』


 今回のチームバトルのステージは前回トリエスティと戦った時と同じ都市タイプのステージとなっている。アナスフィ内でのチーム戦は少々ルールが特殊である。

単純なチームデスマッチのルールともう一つ。

アーシェスは先ほどチームメンバーに確認した内容を思いでしていた。



「今回のルールはストックバトルになる。二人とも経験はあるかな?」

 

 アーシェスは試合直前のミーティングルームで同じチームメイトのトリエスティとリドリーにルール確認を行っていた。

ここはチームバトル専用の部屋になっており、ここで最後の作戦会議を行いすぐに試合開始となる。


「いや、俺はないな、一応知ってるけど」

「私は一度だけあるわ」

「オッケー。じゃあもう一度ルールのおさらいとユニットの設定をしようか」


 トリエスティとリドリーに改めて今回のストック制についての説明をアーシェスは開始した。


「今回のストックバトルは合計100ポイント。それが0になったチームが敗北となる。そしてポイントの振り分けが肝になるわけだけど」

「確か大将ユニットを決めるのよね?」


 リドリーからの質問にアーシェスは頷いて答えた。


「そうだね。大将ユニットは50ポイント。つまり大将と設定されたプレイヤーが死亡すると残り50ポイントまで一気に下がる。

それ以外のプレイヤーは20ポイントが基本設定になるね」

「つまり、敵の3人に隠れてる大将を優先で殺せば勝ちってことか?」

「トリエスティの言う通りだね。そして大将ユニットには独自のアビリティが設定されているんだ。それは大将ユニットが死亡した場合、ほかの味方ユニットは大将ユニットがリスポーンするまでの20秒間、スキルが使用出来なくなる。

だから相手プレイヤーをキルすれば……」

「大将ユニットの判断も可能ってわけね?」

「うん、その通り。まず僕たちの大将ユニットを決めちゃおうか」






 広い都市フィールドの400mほど先にパスタチームがいるのがアーシェスの視界にはいった。パスタはアーシェスの知っている通り、ピエロが被っているような小さな帽子を頭に付け、それぞれ長さが違いソックスを履いており、また左右で若干デザインが違う衣装を身に着けている。

他の二人の女性プレイヤーのようであった。

一人はナックルグローブを身に着けているが、何故か科学者が付けていそうな白衣を身に着けている少々小柄な女性と、もう一人は魔法使いの杖を装備しているが、

何故かビキニアーマーをつけている、そして一番の謎が頭装備が熊の着ぐるみだということだ。


(相変わらずよくわからないプレイヤーを見つけてきたもんだな)


 アーシェスはそのように考えていた所、こちらの視線に築いたのかパスタが手を挙げて何かをしている。


『おや? バトル開始前にパスタ選手から何かメッセージがあるようです!

アーシェス選手の方で問題なければ伺ってもよろしいですか?』


 そのようなアナウンスが流れた。怪訝に思いながらもアーシェスはそれを了承する。


『いやぁ、いやぁ。ありがとうね、アー君。

まずは今回のバトルを引き受けてくれてありがとう!

ツブッターのトレンドにまで上がったんだ! お互い良いバトルをしようじゃないか。それで実は前々からアー君に聞きたいことがあったんだよねぇ』

『……なんだい?』

『アー君がつけてるそれ。その銀の仮面なんだけどさぁ。()()()()()()()()()()()()


 突然の質問にアーシェスは目を見開いた。


『あはははは!! 分かりやすいねぇアー君はさぁ!!

仮面なんかしてても表情なんてすぐわかるよ! 私知ってるんだよね。

それ、白黒(ビャッコク)の仮面でしょ?』

『――――僕は彼に憧れていたからね。同じ物をつけたいと思うのはファンの心理じゃないか? それに同じ仮面は普通に販売しているだろう』

『違う。違うんだよアー君。私が言いいたい事わかるだろう?

どうやって手に入れたの? それ()()()()()だよね?

ずっと疑問だったんだよ。君は普通にイケメンだしさ、配信者で考えたら顔を出した方が絶対に売れるのにある日突然、君はその仮面をつけるようになった。

それで私考えたんだよ。それをつけるようになったのは何時からだったかなってさ。そしたら思い出したよ。それ、白黒がゲームにログインしなくなってからじゃなぁい? もしかしてさ、アー君って白黒が今何しているか知ってるのかなぁ?』

『……いや、知らないよ。それにあまりこのバトルに関係ないプレイヤーの名前を出すものじゃないだろう? マナー違反じゃないかな?』

『あは! それ言われると私もまいっちゃうね! じゃーやろっか』





『さて! いろいろと気になる情報もありましたがまもなくバトル開始ですっ!!!』





「ちょっとアーシェス! 今のどういう事!?」

「え? リドリーどうしたの? 急に?」


 試合開始10秒前になった空間に表示される10カウントが始まる直前リドリーがアーシェスに掴みかかっていた。


「私は白黒様に影響されてゲーム始めたの!! ねぇ今の話本当なの!?」

「えぇ!? そうなの!?」

「おい、リドリーいい加減にしろ、もうすぐ始まるぞ。アーシェス俺は作戦通りいったん離れるぞ」

「ああ、分かった。よろしく頼むよ。リドリーもその話はあとでね。それより新しいスキルはどうなんだい?」

「絶対終わったら話してもらうからね! スキルについては楽しみにしてて! テイクさんって本当にすごいわね! かなり私好みのスキル作ってもらえたわ」

「それはよかった。相手はかなり曲者のパスタだからとりあえず予定通りいくよ」

「オッケー! サポートは任せてね」


 カウントが減りやがて0になった。

バトル開始を告げる合図を共にアーシェスとリドリーは飛び出した。




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