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これから


そんな弟との束の間の外食も終わり、そして季節は冬に変わる。


俺はついに過労となる。


医師からは説教をされた。しばらくは絶対安静にと口を酸っぱくして言われてしまった。


別にいつ死んでも惜しくないと思って生きてきたのだから、今更過労くらいで休む訳にはいかない。


まだまだ働かないと。それこそ命を削ろうとも。

会社の事も、弟二人の事もまだ志半(こころざしなか)ばなんだ…





「俺、兄貴に長生きしてほしい…」


見舞いに来た直之が目に涙を溜めて言う。


まだまだ小さいと思っていた直之がいつの間にか身長が変わらないくらいに大きくなっていたことにびっくりする。


だけど、その顔は赤ちゃんの時のままだなーと、

どうしようもない愛しさがこみ上げる。




長生きしよう、と思った。




✽✽


それから、会社の代表取締役となった。

一念発起して買った株価は倍になり、高値で売る事が出来た。1強では会社は続かない。力は分散しないと。


直之も無事大学に入学したし、貴将も元気に過ごしている。キヨさんにも今までの分のお給料を支払う事が出来た。


一息ついてホッとする。


今日は仕事でパーティーに行く。代表取締役になっても中々時間の空きはない。


「はじめまして。」


声をかけられ挨拶を交わし、名刺を渡す。


ふんわりとした、笑顔…



(――あ、三年前にあった、彼女だ。間違いない…。)




なんだか…


もしかしたら……


――恋が始まる。


そんな気がして、ならない。




【完】

お兄ちゃんの章、完結です。

直くんが本編で所々言ってることの解説ですが…

ここまでご覧頂きありがとうございました(*^^*)


この続き、お兄ちゃんの恋愛はシリーズ小説

【一生に一度の素敵な恋をキミと】に書いておりますので、そちらもぜひ宜しくお願い致します(*^^*)

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