表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終戦直後、経営苦難な母校の窮地を救うべく女学生が脱法的に資金繰りをする話――トレジャーハンター三世  作者: curuss


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/31

閑話休題・アークウィザード

 博識な人ならば三世(みつよ)がTENKAIを知らなかったことに、回転するほど首を捻るはずだ。

 TENKAI――南光坊天海が秘蔵した、徳川家康と明智光秀の血判状!

 存在するだけで大問題だし……その詳細を知るためなら、魂と引き換えでも構わない歴史学者もいるはずだ!

 しかし、この天海だが……三世(みつよ)の生きる時代には、かなりマイナーな人物といわねばならなかった。

 『甲賀忍法帖』や『柳生忍法帖』、『魔界転生』などで有名な山田風太郎が文壇へデビューされたのが一九四七年。

 まだ三世(みつよ)たちには一昨年のことで、伝奇ものをお手がけになられるのも『妖異金瓶梅』の一九五四年から。

 忍法帖シリーズ一作目となる『甲賀忍法帖』も、一九五九年まで待たねばならなかった。

 つまり、この時代で南光坊天海を知るものは、その筋の専門家というより他ない。


 だが、日本の不思議な宗教関係者という括りで探すと、すぐにリストアップされてくる人物でもある。

 まず業績に対して、異常なまでに前半生が謎だ。

 なんせ五十歳より前の足跡は、まるで信頼のできる情報がない。

 それでいて文献に確認される時点で、すでに徳川家康のスタッフを務めている。

 これは参謀としてのようで、なんと三代将軍まで仕え続けた。

 天海は推定で百七歳まで生きたと記録にはあるから、徳川家で五十年以上を奉公した計算となる。

 ……天下を取る寸前から、天下を取った直後にかけてをだ!

 政治家もしくは役人としても、彼の積み上げたであろう功績を推察するのは、あまりにも容易いことだ。歴史的な偉人であることは、微塵も疑いようもない。

 また、天台宗系の僧侶でありながら山王神道にも造詣が深かったそうで、日光東照宮へ家康を祀ったのは天海の差配による。

 ……あの日光東照宮をだ。

 オカルト的な観点でいえば日光東照宮は「天下を取った家康が、その権力の全てを注ぎ込んで、自らの遺骸すら呪具に見立てた霊的儀式」となる。

 定説では江戸――東京を護る結界といわれているが……その真偽を確かめる術は、もはや喪われて久しい。

 だが、もし『南光坊天海の秘蔵した何か』の情報が発見されたら、それは必ず探索されるだろう。

 あらゆるジャンルの人間が血眼になって!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ