プロローグ3
その後、ある程度の質問が終わった頃に神は龍之介に質問をした。
「それでチートとかの要望はあるのかな?」
「それじゃあドラゴンにしてくれ。」
「いいよ~、でも今の君の魂じゃチート貰ったとしても使えないから、魂の許容量を上げるね。まぁ、その分痛みも伴うから頑張れよ!(ニカッ)」
神様が何か不吉なことを言った瞬間痛みが突然伝わってきた。
「ぎぃぎゃ嗚呼あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
龍之介に何があったかと言うと魂の許容量を上げたせいで、想像を絶する痛みを伴ってしまったのである。
そして痛みがなくなるまで何度も肉体が汚い花火になりかけたが神様の《時空間魔法〈時戻し〉》で瞬時に元の肉体に戻っていったのであった。悲しいことに。
そして、5ヶ月後、魂のレベルアップが終わったのであった。
目覚めると目の前に神様がいた。
「よ~お久しぶり」
神様は椅子から立ち上がり、にたにた笑いながらやってきた。
「来たなこの悪魔、ていうかなんでふんどし一丁で優雅にティーカップを飲んでんだテメー!!ていうか、なんで前とあんま変わんない精神状態なんだ!普通あんな痛みを伴ったら悟りを開いてもおかしくないのに!!」
神様は急にキレッキレのロボットダンスをし始めた、そして同時になんかテンションの上がるかっこいいBGMながれ始めた。龍之介は後にこの時の心情を「なんかスゲー場違いな気分になった。」と語った。
「そりゃお前、俺が《精神魔法》の〈精神安定〉と〈精神状態維持〉をずっと使ってたからな、感謝しろよ」
「なんかすごい魔法を使ってる!」と思った龍之介であるが、実はそこまですごくない魔法である。《精神魔法》を習ったらすぐに覚える初級の魔法である。
「それじゃあお前を転移するからな、なんか言いたい事あるか?」
「ええ!いきなりかよ!じゃあ転移する場所とどんな能力をくれたの?」
「お楽しみだ。」
「そうすか、あと神様の名前を教えてくれ。」
「いいぜ、教えてやるよ。俺の名前はなゼクスだ。万能創破神ゼクスだ!」
「おう世話になったな!この糞神!!!」
二人はハイタッチをした。そして龍之介は消えた。
~~~~3時間後~~~~
龍之介が居なくなった空間でゼクスは椅子座り片手で紅茶を優雅に飲みながら、空間に穴を開けたあとその中に手を入れ、本(タイトルは盾○勇者○成○上が○)を取り出して、その本を読んでいると、垂れ目でぽわぽわしている感じの和服を着た黒髪の和風美人が現れた。
「ねぇゼクス様~、明日のコミケの準備は大丈夫なんですか~?」
甘ったるい声でゼクスに質問していた。
「うん大丈夫だよ。」
「そうですか~。では明日のコミケの会場でお待ちしておりますね~。」
垂れ目でぽわぽわしている感じの黒髪の和風美人が帰ろうとしたと所にゼクスが声をかけた。
「ちょっと待ってよ。」
「なんですかも~、これからイナ○レのBL同人誌の続きを読みたいのに~。」
ゼクスに帰るのを止められた黒髪和風美人は不満そうな顔をゼクスに向けた
「今度のコミケのコスプレは何なの?」
「そうですね~。じゃあ特別にゼクス様にだけ教えますね~。」
黒髪の和風美人は、座っているぜクスに足の上に跨って、ゼクスの耳元で答えを言った。
「某ゴブリン殺しの女神官ちゃんのコスプレですよ。」
そう言って、黒髪の和風美人はゼクスに跨ったまま転移して自室に帰っていった。
「そっか~、明日はたのしみだな~」
ちなみに今来た黒髪和風美人の役柄はゼクスの秘書天使である。あと秘書天使とゼクスの関係はホテルで一夜を共にした仲である。もちろん肉体的関係も築いている。どうしてそのような関係になったかというと、事の次第は龍之介が死ぬ20年前に遡る。その時は神々主催による忘年会の2次会を人間界(日本の歌舞伎町)で行ったのが事の発端である。2次会が終わった跡に神々は酔いつぶれな(※どうして神々酔いつぶれしまった理由は《酔い無効》というスキルをオフにしたからである。)がらもちゃんと神界に帰ったのにゼクスだけは歌舞伎町をほっつき歩いていた。その時に偶々寄った風俗で黒髪和風美人がいた。そうそれが秘書天使である。その後に肉体的な関係になったのであった。その結果、当時の人間だった秘書天使の魂の核が爆発的に上がってしまい、当時の秘書天使がぽっくり死んでしまった。ちなみに秘書天使の名前は荻原 風香である。齢24歳だった。その後、風香がポックリ死んだことを知ったぜクスはどう処理しようか迷った結果、その当時付き合っていた女神に丸投げしてしまったのであった。その後、なんやかんやあって風化の功績が認められて幽霊から天使にスピード出世したのであった。ちなみにその当時付き合っていた女神は風香とゼクスが肉体的関係なのを知らない。ていうか知られないようにいろいろゼクスが画策したのであった。
あと、その女神は今ではちゃんとしたオタクになっている。その原因はゼクスのせいである。ゼクスに毒されたからである。
その結果、今神界では日本のサブカルチャーが流行っているのである。どうして流行っているのかというとゼクスに毒された女神が女神友達に勧めた結果、PP○Pが流行った同時のように神界に流行った。