006
今日は3階層で鍛錬する事にした。
まずはスライムの魔石を集めるため探索を使いスライムの位置を特定して倒していく。
25の魔石が集まったのでゆっくりと魔力吸収、すると魔力 107 まで増えたところで嫌な感じがしたので吸収を止める。
魔力循環をし、体に馴染んだところで吸収を再度すると魔力 114 となっていた。魔力が7づつ上がっているようだ。
とりあえず循環、吸収を繰り返す。魔力が上がると増加魔力も増える事がわかった。
スライムの魔石が本日分と前回分、全て無くなったところで一日が終わってしまった。
【勅使瓦九郎太】
人族
職業 ダンジョンマスターを目指す者
Lv8
体力 100
魔力 517
筋力 63
敏捷 67
スキル
解析Lv10、探索Lv10、地図化Lv10、模倣Lv10、棒術Lv2、盾術Lv2、剣術Lv2
魔術
錬金術Lv10、聖魔術Lv10、時空魔術Lv10、水魔術Lv5
魔力だけが突出して増えている。他は増えていない。
これだと魔術師になってしまうな、剣士とか騎士が良かったのに。
やはり剣の鍛錬も必要だ。魔力だけに頼らず、接近戦もこなしていきたい。
翌日、4階層でネズミを剣で倒していく。
ネズミは入り口付近では1匹づつしか出てこない。奥に入れば2匹だが一撃で終わってしまうので剣の鍛錬にはならなかったので殺陣をしてみる。華麗に舞う!には程遠い動きだが休憩しながら剣を振った。
休憩中に手元にあった石を何気なく持ち上げた。重い!?石の重さではないので解析すると。
【低級魔鉄】
ダンジョンで精製される鉱石。
ほう、ダンジョンで採れる鉄って事か。これを使えば通販で素材を買う必要はないな。
魔鉄は探索して拾う、拾う、拾う。ネズミ退治と合わせて4階層を2周したな。
ナイフの在庫が無くなった事を思い出し、ポリカーボネイトのナイフを魔鉄に変換してみた。いい出来だ。量産品よりは切れるように見える。強度はどうだろう?ネズミは居ないので岩を切って?みる。ガキッと岩に刺さったので抜いてから刃の状態を確認、刃毀れは無いので使えそうだ。
鉄製のナイフで殺陣をしてみる。今までは樹脂性だったので軽かったが流石に鉄、重さを感じる。
これの重さが感じない程度までは筋力を上げないと戦えないと思うので、只ひたすら剣を振るって動き回る。
昼食も食べずに動き回っていたのだが、流石に疲れた。
体力 115
体力が上がった、残りも少ないけど。
翌日から更に5日間、朝は敷地を5周走ってから魔力の循環と吸収、午後は剣を振るう。
途中魔石の在庫が無くなったので3階層と4階層で収集したり、鍛錬を繰り返していった。
【勅使瓦九郎太】
人族
職業 ダンジョンマスターを目指す者
Lv8
体力 132
魔力 1361
筋力 84
敏捷 71
スキル
解析Lv10、探索Lv10、地図化Lv10、模倣Lv10、棒術Lv2、盾術Lv2、剣術Lv3
魔術
錬金術Lv10、聖魔術Lv10、時空魔術Lv10、水魔術Lv5
基礎体力を一気に上げることはできないな。でも、ダンジョン内での鍛錬のおかげか一般的な上がり方より早いと思う。あとは実践で上げていくのがいいか。
一週間の鍛錬を経て明日、5階層のホーンラビットに挑戦しよう。
「勅使瓦さんの畑、手入れされてないわよね」
「そうですね、自分も前を通る時に覗いてみるのですが、何もしていないですね」
「勿体ないわね。あれだけの畑なら野菜は自給自足できそうなのにね」
「自分のところは庭の片隅で育てているので、正直あの大きさは羨ましいですよ」
「農機具無で育てるには微妙な大きさよね。家庭菜園なら1/4でいい感じかしら」
「ですね~。家は家内と二人でやれば問題無い大きさですね」
そんな近所の噂話のネタを提供していた。
5階層に挑戦する日、いつもより早めに目覚めた。
5階層は草原の中に大きい岩が点在するフロアだ。
【ホーンラビット】
魔物
Lv7
スキル
無
●動きがかなり速い。雑食性。角に触れると雷撃が放たれる。
相手の情報を再確認して戦いが始まった。
3羽が正面から向かってくる。一番後ろの角ウサギを大き目の水球で後方に飛ばす。
1羽の左後方にもう1羽、最初は左に躱しながら後方のウサギに一撃を入れようと距離を詰めていく。この動きはうまくいって1羽目を倒した。同時に躱したウサギには水球を飛ばす。
最初に飛ばしたウサギが向かってくる。俺の手前3m程で胸の高さくらいまで飛び上がり向かってくる。飛んでしまえば真直ぐなので対処が楽になる
正面から飛んでくるので一撃で倒し、最後の1羽も飛び上がったところを斬り付けて最初の手合わせは無事に終わった。
魔石を3個と角1個が落ちていたので拾っていると次のウサギが迫ってきた。
同じように水球で1羽は弾き飛ばしての戦いにした。
次は水弾を3発で倒してみる。攻撃は直線なのであっさりと倒せる。
ここで一端入口に戻った。
さて、魔法でいくかナイフでいくか考える。魔法での対応よりはナイフでの対応が鍛錬にはなる。
ナイフだけで対応する事にした。
また3羽のウサギが向かってくる。先頭の1匹が飛んだところで俺も後ろに一歩さがりナイフを振り下ろす。続けて飛んでくる2羽目を倒す。最後の1羽は足元に向かって突進している。
ナイフでの攻撃は間に合わないので横に躱すが角が足先にあたる。
ビリッとして一瞬動きを止めてしまった。ウサギが飛び上がるのが見える。ナイフを振り回し牽制のつもりが角にあたりナイフを落としてしまう。
ウサギも飛ばされ離れたが、最初の一撃を受けたウサギも動き出した。消えていなかったのだ。
2羽は水弾でお倒す事にし水弾を飛ばす。
ウサギの角を攻撃すると雷撃がナイフを伝い痺れるので注意が必要だ。ブーツへの雷撃は動きが鈍くなるので致命傷を受けかねない。
魔石と角、肉!?を回収して入り口に戻る。
やはり魔法無での戦いは厳しいな。体力も削られていく。
1匹は魔法で倒し、3匹をナイフで倒す。この戦い方で進むことにし、2匹の対応に余裕がでたところで3匹を対応していく事にした。
それでも体力は消耗していく。数回の戦いで疲れたので入り口に戻り長めの休憩をする。
魔法1発での戦いにも慣れ、余裕が生まれてきたところでウサギが出なくなっていた。
階層主の部屋にたどり着いたのだ。ここにはLv9のウサギが5羽いた。
魔力は余裕だが体力が半分以上減っている。少し休憩しないと戦えない。
休憩後、まずは魔法だけで戦ってみよう。水弾を10発浮かべて部屋に入るとすぐにウサギが突っ込んでくる。
ウサギの動きは早いがそれだけだ。動きが早くなると真直ぐにしか動かない。
速度が上がったところで2発づつ撃ち放つ。全弾命中。
あっさりと倒せたが、今日はここで引き返す事にした。
体力、筋力ともに不十分だ。魔力だけで戦えばいいのだが、やはり今後を考えてしまう。下の階層に行けば魔物はもっと強くなるだろうし。
戻ったらナイフを変えよう。今は刃渡り30cm程度なので形は同じで刃渡りを50cmにして、少しでも距離をとろう。
翌日、長くなった剣を持ってウサギと戦う。重くなった剣だが問題無く使える。
数回の戦いの後、剣だけで戦ってみる。
先頭のウサギの左右に1羽づつ迫ってくる。左のウサギがわずかに前なので、先頭の1羽を右に躱しながら首筋を狙って下に切るりつける。
左後方のウサギは前方のウサギが邪魔で動きが鈍るのを確認しながら右側のウサギに向かって斬り込む。
ウサギが飛び上がると同時に胴体を左から右に斬りつけ、左側のウサギを上から首筋に斬りつける。
右側のウサギが消えてない。後ろに下がり距離を取りながらウサギが飛ぶのを待つ。飛んでしまえばバッティングセンターみたいだな。
昨日より動きの無駄が減ったように感じたので、そのまま剣で倒していくことに。
階層主の部屋にたどり着いき、休憩を入れ体力の回復を待つことにした。
【ホーンラビット】
魔物
Lv8
スキル
無
●動きがかなり速い。雑食性。角に触れると雷撃が放たれる。
全体のステータスが向上したウサギが5羽か。
2羽を魔法で倒して、3羽を剣で戦ってみよう。
5羽が向かってくる。横に回り込みながら先頭から2羽に水弾を5発放つ。躱されることなく2羽が倒れ、5発目が後を走るウサギの後脚に当たる。
胸元に飛んでくるウサギを斬り付け、足元を狙うウサギは水弾で倒した。
最後の1羽は動けないので首筋に一撃入れて終了。予定とは違ったが勝った。
上と下、同時に飛び掛かられると剣では防げないので、水弾は状況に合わせて使うのがいいだろう。
角を魔石、肉を回収して部屋を出てリポップを待つ。
戦いを繰り返すと水弾は1発で済むようになってきた。もう少しで魔法は不要か?そう思ったところでリポップが終了した。
もう少し長く戦っていたかった、それが本音だった。あと5回くらいで剣のみで倒せていたと思う。慢心は禁物だな、6階層に転移した。
【ゴブリン】
魔物
Lv10
スキル
無
●動きは鈍い。雑食性。
おぉ―――ゴブリンだっ!漫画のように緑の体、120~130cmの身長、2足歩行の人型。漫画って現実世界だったのか?そう思わせる容姿だった。
持っているのは棍棒か、体力と筋力の力技だとして連携があるかが問題か。
知力がウサギより高いので注意を払っておくのが吉だな。
このフロアは大きな岩があり、所々に岩の間隔が狭くなっている。
戻ってウサギの魔石を数えるとLv7が90個、Lv8が55個だった。3羽の群れを30回、ボス戦は11回だったのか。
二日間で5階層突破は悪くない。と就寝前に魔力循環と吸収をする。昨日は忘れたが今日は鍛錬できた。