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ダンジョンマスターは好き勝手に生きたい。  作者: ベルフェゴール
第二章 ダンジョン魔物放出
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車の次は飛行機か?

そんな事も考えたが、魔力の消費が多そうだな。止めよう。

次は食堂か。300人が入れるような大きい建物がほしいな。

俺にできるのはテーブルとイス作りだな。

8人掛けのテーブルを40個で320人になるな?

80cmで3mもあれば8人で大丈夫かな。厚みは15cmだ。

四隅に穴を開けて脚の取付だな、10cmの穴を4ヶ所。

脚は15cmの丸棒で差し込む所を10cmにする、少し長めにいておく。

あとは組立だ。

差し込んで行くが緩いな、板から出た余分な木を錬金で潰して横に広げていく。

板の角を丸めて、完成だ。真黒なテーブル、ちょっと違うかな?

次はダンジョンの岩を使って錬金してみる。

色は白っぽくていいのだが、重いな。動かせない。石だからな。

漆黒樹でいいだろう。生地でカバー掛ければ違和感なくなるはず。

次はイスだ。

食堂だから丸イスでいいか。作るのが楽だし。

漆黒樹で作っていく、一体型だ。上と下が大きい円にして棒で繋ぐ形だな。

今までの余った端材が大量にあるのでダンジョンに捨てておく。明日には吸収されて無くなるはず。

テーブルを作って収納を繰り返し、イスも同じように繰り返していく。

夕方には320人分が完成した。


次の日は建物だ。

壁と同じように要の杭を打ち、板を嵌めていけば外側はできるけど窓が無いな。

壁を見ながら考える。ガラスが必要か。

ガラスは砂とソーダ灰と石灰がで作れるが強度が無いな。

ダンジョンのフロアを砂にしてみるか。

23階層で珪砂があるか解析してみる、あった。

錬金で珪砂だけを集めて収納していく。とりあえず大鍋に入れた。

これを軟化するには器だな、土を圧縮して土鍋みたいに作ってみる。

珪砂をいれて火魔法で炎を出して熱していく。

1000度は必要ないな、柔らかくなってきた。

とりあえず加工はできそうなので、窓枠を作るか。

壁にする板に穴を開けていく、20cmの大きさで10個でいいか。

穴は中心が広がった樽型にしてと、加工しない平板と重ねて置く。

器を10個に増やし、円形に並べて加熱していく。穴に入れる時に少し圧縮していく。

よし、一枚分は完成したから冷えるのを待つ。

持ち上げてみるが透明度は高くない。ガラスを剣で突いてみるが傷は無い。

ダンジョン産の素材は強度が高いな。

明かりは丸穴でいいけど、窓が無いと換気できないな。

窓を考える、障子のように格子状にしてガラスを入れて窓にするか。

外側に雨戸を付ければ強度も大丈夫か?

ここは両開きの扉を窓の外側に取付しよう、閉めておけば強固だからな。

外にでて柱を2本だけ立てる。

板を3枚いれ、その上を窓にするか。

2m×2.1mの枠を作り板の上に載せる、両側の隙間には板を刺して枠を固定する。

枠の外側に溝を作って嵌めこみ式にしておく。

内側にも溝を追加して窓が左右に開閉できるよう加工する。

窓の厚みは3cmで一枚が1m×2mだ。

木枠のように組み合わせていく、寄木細工みたいだな。

ガラスが抜けないように凹みを追加していく。

都度加工しながら一枚の窓枠が完成する。

一端分解して枠と窓を30セット分コピーしていく。

枠は外側に張り出すが扉も付けた。完成だ。

再度壁に組み込んで様子をみるが、素人作業としては及第点だな。

ダンジョンに戻って窓枠にガラスを流しいていく。

窓枠全てにガラスを流し、収納して作業を終える。

外の柱はそのままにして大きさを考えていく。

テーブル間は1m以上必要だよな、中央は通路にして、4×10で並べると・・・

12m×50mだな、細かい事は抜きにして柱の間が3mになるよう立てていく。

横に16本、縦に5本だな。長辺には2ヶ所の扉も作った、門を小さくして形だ。

試行錯誤しながら壁と窓、扉の配置が終わった。

屋根か・・・上は開放状態だ。

上の壁板を柱と同じ厚さにして左右に凸を作って嵌めていく。

次は屋根板を差し込むように溝を追加していく。

四角い建物の完成だ。屋根は平だが15cm厚の漆黒樹なので雪が積もっても大丈夫だ。

屋根や壁に楔と入れて固定していく。風でガタガタと音がするのは嫌だし。

最後に水を屋根に撒いてみる。漏れは無いようだな、屋根や壁の板も凹凸ではめ込んだからね。


中にテーブルとイスを並べれて終わりにした。

勢いで建物まで手掛けたけど、人は来てくれるだろうか。

三人からの返事も無い、最悪は一人でここに住むか。

厨房や冷暖房も考えたいけど、ここまででいいかな?




今日から7月か、昨日作った食堂を見ながら考えていた。

暑い日が続いていて冷房が必要だよな。

俺は周囲を凍らせて暑さ対策している。

厨房か、まずは調理する場所だな。

まずはキッチンだよな、コンロ台というより置き台だな。

鍋は50cmサイズ?30cmサイズかな、大きいと持てないな。

焼き物は大きくても大丈夫だろう、50cm×3mの鉄板を作って常時設置型だな。

高級魔鋼に魔石を混ぜ、魔力を注ぎながら錬金する。返しは必要だよな。

特大の鉄板が完成した。

漆黒樹で専用の台を作り載せておく。

鍋も大きくして台と一緒に動かせばいいか。

50cmの鍋を3個、30cmの鍋を3個、専用台と共に作っていく。

キャスターか、脚に溝を入れ穴を開ける。

漆黒樹で円盤をつくり溝に居れ棒を通せば簡易キャスターだ。

ちょっとガタがあるけど動くからいいか。

食堂との仕切りはカウンターにした。料理をここに載せて各人が取る、セルフサービスだ。

土を盛って厨房の水が食堂に流れないようにして排水講へと繋がる溝を掘った。

食器の洗い場だな。1m×3mのシンクかな?

汚れが見えるよう白がいいかな?鉄は錆びるからな。ん、鉄板も鍋も鉄だよ、錆び対策が必要だな。

シンクはミノタウルスの角で作る事にした。

深さは30cmで十分だろう。底に穴を開け漆黒樹で栓を作り台に乗せる。80cmくらいかな。

底の穴周辺を盛り上げ、漆黒樹のパイプを刺して溝の中に直接流れる構造だ。

壁側はシンク、鉄板、鍋を並べても余裕があるな。

カウンターはシンク前を返却口にするか、カウンターを一部壊して棚にした。

食べ残しはゴミ箱でいいかな。所望品は無い予定だから生ゴミだけだ。

米は釜でいいか?火力調整と時間を個別に設定できれば炊けるはず。

蓋は漆黒樹で作って、高級魔鋼、魔石、魔力の釜と台を作れば完成。3セット作った。

米は好きな量をセルフで食べてもらおう。おかわり自由だ。

おっと調理場が無いよ。野菜を切ったりする場所だ、重要だよ。

テーブルがあればいいのか?


夜には素材を集める為にダンジョンに行った。

2足歩行型でミノタウルスの角を集めるのだ。

Lv7があったので遠いけど暗くなって空歩で飛んだ。

電気が止まって明かりが無いから夜に飛んでも見つからない。

ダンジョンに入り、ミノタウルスの階層だけ全てを倒していった。

ボス部屋は何回戦っても現れるので角は大量に集まった。

明るくなる前に戻り、就寝だ。


昼からは部屋で食器を作る。

茶碗、お椀、丸皿、角皿、小鉢、大鉢、何種類あるか解らない。

コップ、茶話、お椀は決定だな。おっとカレー皿を忘れるところだった。

丼で麺類も使えるか?この5種類だけ作ろう。

ミノタウルスの角で錬金していく。全て300個だ。時間は掛かったが終わった。

お椀だけは漆黒樹で作る。中を赤くできれば高級感もでるがな。

夜はダンジョンへ向かい、角の収集をする。


翌日も昼から食器作りをする。

箸、小皿、中皿、小鉢、中鉢、トレーだ。

箸とトレーは漆黒樹で、あとはミノタウルスの角だ。

子供用が無いな、どのサイズがいいか分からないので後回しだな。

またダンジョンへ角を集めに行く。


もう食器は終わりだな、使って不足すれば作ればいいな。

久しぶりにニュースを見てみると大国での「魔石の研究結果が不調」とでていた。

まだまだか、俺のフライパンは進んでるな。

そういえば譲ってくれって話はどうなった?そのままだな。

バスも残したままだ。市谷に行ってみるか。

「マスコさん、お願いできますか?」

「少々お待ち下さい。」

名前、言わなかったけど大丈夫だったよ。俺って有名人?

「ご案内いたします。」

会議室に通された。

「こんにちは。おひさしぶりですね。」

「こんにちは。先日のバスの一件以来ですね。 

 また試験ですか?今度はどういった試験ですか?」

「いや、試験ではなく結果を聞きたくて。」

「バスの公道走行ですね。

 結論は出ていません。あの後、動かなくなりまして確認ができませんでした。」

そっか、魔力切れか。

「まだ裾野に有りますか?」

「ええ、車庫に収納して保管しています。」

返してもらっても走れないでは不要だしな。

「できれば動くようにしていただきたいのですが。」

「いいですよ、今から行きますか。」

「よろしいのですか?車を手配しますのでお待ちください。」

慌てて部屋を出ていく。

「玄関に行きましょう。」

玄関前にはいつもの車が止まってる。

二人で車に乗り裾野に向かう。

「人が居ませんね。」

「そうですね、食料を求めて地方に移動した方も多数います。」

最先端の街は電気が無くなれば、どこよりも不便な街だな。

裾野について魔力を供給すれば用事は終わりだ。

「隊長さんはダンジョンですか?」

「いえ、今日は会議だと思いますが。」

「会えますかね?」

「確認してきます。」

車庫から足早に出ていった。

隊長さんと二人で戻ってきた。

「こんにちは、ご無沙汰しております。」

俺が作った装備を着てる。

「こんにちは、ダンジョンの進みはどうですか?」

「今は7階層でイノシシと戦ってます。」

「そうですか、勝てそうですか?」

「まだ、何とも・・・」

「怪我とか大丈夫ですか?」

「はい、隊員の聖魔術も徐々にレベルが上がってますので。」

「そうですか、他のスキルはどうですか?」

「あまり増えていません。魔法のレベルは上がってますが魔力量がなかなか。」

「魔力は使い切って倒れて、使って倒れてを繰り返しても増えますよ。俺も最初はそうやってふやしましたから。」

「そんな事が出来るのですか?」

「出来ます。倒れる時は本当に意識が飛ぶので横になって倒れる事をお勧めしますがね。」

「ありがとうございます。早速試してみます。」

隊長さんは嬉しそうに出ていってしまった。

「・・・帰りましょうか。」

「その前にバスの仕組みを説明していただきたいのですが。」

「前回の話では理解できませんでしたか。」

「いえ、私ではなく別の人に。」

内心は面倒なのだが

「いいですよ、行きましょう。」

会議室で6人に説明した。

パイプから魔法で風を出して推進力にしています。」

簡単だけど他に説明が浮かばない。

「その魔法とは何ですか?」

「魔力を使って現象を起こす、といった感じえすかね。」

「魔力とは何ですか?」

「魔力とは魔法のエネルギー。ですかね。」

「魔法はエネルギーで現象を起こすのですか?」

「魔法は魔力を使っています。エネルギーと言えるか。」

「先程、魔力とはエネルギーと言っていたではないですか。

 魔力とエネルギーの互換性は?

 魔力はどこにあるのですか?」

いろいろと聞いてくるが魔法も魔力も詳細は知らない。

「詳細は俺にも分かりません。俺は使えるだけです。詳細な理論を知らなくても人は飛べますよね。

 詳細な理論は知りませんが、俺は飛び跳ねる事が出来る、それと一緒です。」

「・・・・・」

「帰りましょうか。」

俺はマスコさんと部屋を出て帰る事にした。

「難しい学者先生の理論なんて解りませんよ。」

「申し訳ない、彼らも必死なんです。勅使瓦さんが作ったバス、同等以上の物を作る指示が出ていますから。」

「そんな指示が、彼らが魔法を使えるようになれば理論が確立されるかもしれませんね。」

「そうですね、ダンジョンに入って魔法を習得するよう進言します。」

俺は市谷で降ろしてもらい、ダンジョンへ飛んだ。

今日も角集めだ。


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