表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/57

014

【ミノタウルス】

魔物

Lv90

スキル

火魔法Lv5、剣術Lv4

●動きは速い。皮膚が固い。火弾を飛ばす。攻撃耐性大。魔法耐性中


改めてみると氷魔法使えるのか。立派な角もあるしな。

4体で群れをなしているな。階層の広い範囲に群れが居る。


近づくと4体が突進してくる。

2体が角から火弾を飛ばす。一発は躱し、一発は圧空盾で流す。

「グガァ―――」

咆哮と同時に1体が大剣を振るう!

「ブォンッ」

切り裂く音が聞こえる。

バックステップで躱し、振り抜いたところに一撃を入れる。

「ガキツ」

剣が止まる。ここまで硬いか。剣に流す魔力を増やしておく。

火弾が飛んでくるので空歩で上空へ。だが火弾は飛んでくる。圧空盾で受けとめ、そのまま押し込んでいく。1体が倒れたので、そのまま地面に押し付けてた。

3体が火弾を撃つが剣で弾き、躱し上空から距離を詰めていく。もう一枚の圧空盾で火弾を受け流していると、1体が飛び掛かってくる。相手の間合いだ。横殴りの一撃だ、空歩で飛び上から斬りつけ最初の1体が倒れる。

圧空盾が消え、3体が並んで距離を開けている。どう動く。そうだ、雷だしてみよう。上空から3体に落とす。

「バリバリッドッカーーン」

3体が消えていた。反則だなこの魔法。

魔石と角、肉、大剣が残っていた。

この調子で剣で戦いながら雷を混ぜて戦っていこう。

48個の魔石と角、大剣だ。武器の素材だから大切に保存しよう。

ボス部屋は5体が相手か。

お互いに魔法の打ち合いなら威力のでかいほうが勝つ。雷でしょ、魔力使うけど。

「バリバリッドッカーーン」

「バリバリッドッカーーン」

「バリバリッドッカーーン」

ダンジョン内に雷が落ちる音が何回も響き戦いは終わった。


60体を倒していたのか。いいのかこれで。


さて27階層はどうだ?


【ミノタウルス】

魔物

Lv90


ちょっと待て、ゴーレムから剣での攻撃が少ないよな。

雷は有効だが剣技は無効?ダメだな、この戦い方は。

筋力は上がらないから魔力で補う、そう思ったはずなのに。


6体か、もう一度戻って26階層からやり直すか?

様子を見てダメなら戻ろう。


6体に向かって進んで行く。隠蔽使ってみよう。

蛇が使っていたな。魔力を外に漏らさず、内に貯めるようにする。

空歩で地面に足が当たらないよう少し浮かびながら進む。

気付いてないな、右端の1体に一気に斬り込む。胸に一突き。

横の1体に刺さった剣を切り裂くように首を落とす。

奇襲で2体までは倒した。4体は下がりながら火弾を放ってくる。

圧空盾で受け、剣で弾き躱しながら距離を詰めていく。

左右に廻り込むので圧空盾を左右に展開しながら正面の1体に向かう。

空歩の足場を斜めにし蹴り込み一気に相手に詰め寄る。この時に足場を前に動かせば加速できるな。

圧空盾が当たる瞬間に消し、喉元を突き刺す。大剣がすぐそこまで迫っていた。危なかった。

左右に分かれて非常に悪い状況だ。先程と同じ用に足場を斜めにし蹴ると同時に前に出す。

やった、一気に加速して2体から離れる。

3体と向き合う形に持っていけた。これで不利な状況から脱出できたぞ。

3体同時に火弾が撃たれる。左は撃ちながら大剣を振り上げ突進してくる。

圧空盾で腕が振りきれにないよう抑え、胸元を一突き。

2体も同時に斬りかかってくる。左右から袈裟きりの状態だ。

圧空盾を腕の前に展開し振り切れなくして横殴りに剣を大きく振るう。

2体を一振りで両断する。結構な魔力を流したな。

ふう~~、何とかバリバリドカンを使わずに倒せたか。


このまま進んでいくぞ。66体か、剣技も上達したかな。


ボス部屋は8体。

フロアでの対応が効果あったのか、苦戦することなく倒せたな。


ミノタウルスは全部で254体、魔石と角、肉、大剣が254づつある。


次は28階層、サンダーバード、鳥かよ。初めての鳥系だな。

フロアは森だ、鳥にとっては最適だが俺には最悪の環境だ。


【サンダーバード】

魔物

Lv100

スキル

雷魔法Lv6

●動きは速い。魔法耐性中


上空から雷魔法が撃たれるのか。今までの無双が逆になるな。

さて、何羽づつ攻めてくるのか?フロア内は1羽づつ離れた場所にいるな。

1羽だけなら対応できるが、どうなる?木の上に巣があるのか。

空歩で上がると魔法を感知されるよな。隠蔽してもダメだろうから不意打は無理か。


今日は戻って対策をゆっくりと考えるか。


まずはミノタウルスの角で剣を作る。

6個の角で剣を錬金していく。真黒な剣の完成だ。

ギラッと輝く剣だ。これも期待できそうな仕上がりだ。


アーススネークの皮で装備を作るか。

パンツから作っていくか。ノーマルのパンツを出し素材を置き換えるよう錬金で皮を伸ばして縮めていく。当て皮もしっかりして完成。

上は普通のシャツだったが、これも素材置換していく。

ブーツ、グローブはプロテクターと一体なのでミノタウルスの角で置換する。

胸部のプロテクターもミノタウルスで作る。全て圧縮済だ。


これで多少は雷受けても大丈夫かな。受けたくないけど。




今日は終わりにして、コンビニへ。


ビールとツマミ、朝食にパンとベーコン、卵と勝っていこう。

おっとコーヒーも斬れていたな、忘れるところだった。


「おぉ~こんばんは!」

叶井さんだ。

「こんばんは、先日はお疲れ様でした。」

「楽しかったね~、また飲みに行こうよ。」

「いいですね。また誘って下さい。」

そんな会話をして帰った。


また行きたいけどね。

もう少し若い娘のいる店がいいかな、と。







翌日、害鳥退治だ。


28階層に入っていく。

近い1羽に向かい隠蔽を使い進んでいく。

木の上に居るが、枝が邪魔で目視はできないが索敵で位置は正確判っている。

空刃を使うには障害物が多くむりだ。

サンダーバードに近づきながら動きを伺う。雷撃の魔力が動いている。

視界に入った瞬間に撃ってきた。

「バリバリッッドッカーン!!」

良そうしていたので圧空盾で防御する。

口からだすのか、間隔は?まだ次が来ない、まだか?

3秒程で2発目が撃たれる。

それだけ間隔があれば空刃で狙えるな。

雷撃後すぐに首に向かって空刃を放つ。

避けられた、飛びながら放つのか?放ったよ。

こちらも10枚の空刃を上下左右、囲むように放つ。

よし、命中した。

残ったのは魔石だけだった。

倒し方は空刃の連射、乱発だな。


どんどん倒していくと肉塊も残っていた、鶏肉だ、焼き鳥だ!


だが、2羽3羽と固まっている場所もあるな。

同時の雷撃には圧空盾を複数出して対応しいていく。


70個の魔石と32個の肉塊が集まったところでボス部屋についた。


コカトリスが5羽か、問題ないな。

圧空盾と空刃で倒していった。

12回の戦いでリポップ終了、60個の魔石と肉塊だった。


29階層はミノタウルスウォーリアだ、Lv110!


【ミノタウルスウォーリア】

魔物

Lv110

スキル

火魔法Lv6、剣術Lv7

●動きは速い。皮膚が固い。火弾を飛ばす。攻撃耐性大。魔法耐性中。衝撃耐性中


ミノタウルスの強化版、手ごわいな。

5体同時にくるか、数より火弾が怖いな。

最初の5体に向かって進む。

3×2の隊列で進んでくるので、右に廻りながら空刃を放つが少し傷ができる程度だ。

こいつは耐性はあるんだったな。魔力を増やして5枚の空刃を放つ。

2体に当たり消えていったが、空刃を大剣で受け流している。3体が火弾を放ってくる。

圧空盾で防ぐが1体が斬りかかってくる。

大剣ごと切り裂いてやる!剣に魔力を流し叩き込む。

一体の火弾が右の脇腹に当たってしまう。。。

後方に吹き飛ばされるが、アーススネークの皮とミノタウルスの角で作った装備のおかげで見た目の傷は無い。少々の打身は我慢だ。

態勢を立て直しながら2体の行動を見ている。

こちらに走りながら火弾だ。

圧空盾で防ぎ、距離が近づくのを待つ。

今度も右側に廻り込むように動いていく。

足を止め、こちらの魔法を警戒しているな。だが風刃を撃つ。

少し遅く放ち後から斬りかかる。

1体目の胸に剣を突き刺し、切り裂くように2体目に襲い掛かる。

「ガキ―――ン」

剣と剣のぶつかる音が響き、大剣が斬られ首が飛ぶ。


ふぅ~危なかった。脇腹を擦りながら魔石と大剣、肉、角を拾う。

装備を更新しておいてよかったな、下手すると死んでたぞ。


気を引き締めて次の群れに向かう。

何度が火弾を受けるが装備のおかげで進んで行く。

55体の戦利品を手に入れたところでボス部屋に着いた。


ミノタウルスウォーリア、8体だ。

自分の体を確認する。

結構な数の火弾を受けたので心配になっていた。

まだ、大丈夫だ。


部屋に入り8体との戦いが始まる。

火弾が8体から撃たれるが盾で全てを受ける。

力を入れて耐えていないと後ろに飛ばされそうだ。

空歩を使い左に動きながら、一気に左端の1体に近づき斬りかかる。

後に躱そうと下がりたいだろうが、別の1体に当たり下がれない。

俺の勝ちだな。胸元に剣を突き入れ、そのまま押し込んで後の1体も同時に倒せた。

圧空盾で飛んでくる火弾を受けながら先頭の2体に風波を放つ。

躱せば後が倒せる、そう思っていたが大剣で受け流した。

正面と左右から挟むように再度の空刃を撃つ。

1体は倒したが、他は無傷だ。残り5体。

2×3に並んだ形で向かってくる。前2体は大剣を構え後ろ3体からは火弾だ。

圧空盾で受け流し、距離を詰めて右の1体に斬りかかる。

大剣を受け止める事なく折れ、そのまま首を飛ばす。

2体が左右から斬りかかってくるが、躱しながら後方に下がり大剣が振り切られたところを空刃で切断していく。

火弾が放たれるが、2体なら空歩で躱せる。上下左右に躱しながら距離を詰めて斬りかかる。

8体分の魔石と大剣、肉、角が手に入ったな。

今回は魔法を受けずに済んだ。あと何回か解らないが、この調子で倒せるといいな。


88体を倒して29階層の制覇が終わった。

ダンジョンカードに輝く29個の玉を見て一息ついていた。


さて、30階層へ向かうか。

コカトリスLv110が相手かよ。


【コカトリス】

魔物

Lv110

スキル

風魔法Lv7

●動きは速い。魔法耐性大。




少し早いがダンジョンを出る事にする。

ミノタウルスウォーリアの角で装備を更新する為だ。

早々にプロテクターを角で作っていく。

火弾を受けたスネークの皮も交換しておく。同じ場所に攻撃を受けた時、耐えられるか保証がないからな。

次に剣も作っておく。

刃渡り70cmの片刃、片手剣だ。

ウォーリアの角はミノタウルスより軽く硬いので片手にした。


風呂に入り、体を見廻すと青痣が4ヶ所にあった。

骨折はしていないようだが、押すと痛みが若干ある。

まいったな、装備では耐えられないか。


もう一度スネークの皮を解析するが魔法耐性中だな。

二枚重ねて圧縮してみるか?錬金で圧縮すると魔法耐性大になった。

装備にスネークの皮を重ねて圧縮して作り直していく。

できた、魔法耐性大の装備だ。


ふとスマホを見ると着信があったようだ。留守電がのこっていた。

「俺、俺、叶井。先日の店に一人でいるんだけど、来ない?」

俺俺詐欺かよ、と思いつつ身支度を整えお店に向かう。

若い娘の店がいいんだろうって?いいんだよ飲めれば。


「「いらっしゃいませ~」」

ママさんの声は解るな、ちょっと高くてアニメ声だ。

「待ってたよ~一人だと寂しくてな。」

そんな事言いながら叶井さんが手を振る。

横に座るとママさんだお絞を出してくれる、暖かい、外から来た人は特に感じるだろう。

「お待たせしました。風呂に入っていたので遅くなりました。」

「もう寝るところだったのか?早くないかい?」

「独り者だと夜は寂しいので早寝ですよ。」

「かぁ~寂しいかぁ~家は五月蠅くて寝られないけどな。」

確か子供が中学生だったよな。

「寂しくはないけど、独りでお笑い見るのも、ねぇ?」

実はダンジョンが楽しくて夜は疲れを取る為にも早くねているんだけどね、とは言えない。

「チーちゃん、寂しいってよ、慰めてあげなよ。」

そっちに振るか?飲み屋の常識だよな。

「私でいいですか?いつでもいいですよ。」

にっこりと微笑んでいるが、営業スマイルに騙されるな。

「で、今日は一人なんですか?鈴木さんは?」

「あいつは家だろう。そう頻繁に飲み歩く奴じゃないから。」

「叶井さんは一人で騒ぎに来るんですよ。カラオケ大好きだし。」

ママさんがカウンターでお通しを用意しながら教えてくれる。

「ストレスだよ、ス・ト・レ・ス!」

「今日は俺も歌おうかな。前回は歌わなかったし。」

「そうそう、歌え歌え、飲め呑め!かんぱ~い!」

叶井さんとの飲み会の始まりだ。


「今日は何か話でもあったのですか?」

「んっ?ちょっとお願いがあってな。

 畑の事なんだけどさ、俺にも畑手伝わせてよ。

 家の者に話したら乗り気になっちゃってさ。」

畑の話か、そうか畑どうするか考えてたんだった。

「畑は手伝うも何も自分でやるんですよ?」

そう、俺が手伝うのがいいのだ。

「家の者はその気なんだよ。自分たちで作った野菜食べるって盛り上がってしまって。

 無理じゃないかって言ったのに聞く耳持たないし・・・」

「んん~どうするか考えてはいたんですけどね。」

50m四方の畑だ。全部は無理でも小分けすれば家庭菜園くらいはできるか。

「使いたい方には場所を提供します。大きさも言ってもらえれば希望に合わせられるかと。」

「いいのかい?本当にいいの?やったね。これで子供と遊べるよ。」

ニコニコである。

「私もいいですか?」

チーちゃんは相変わらずノリノリである。

「とりあえず15m四方くらいで大丈夫ですかね?」

「この店より広いわよ。叶井さん、チーちゃん大丈夫?」

流石ママさん、大きさに懸念を示してくれたよ。

「やってみて広いと感じたら植える範囲を狭くすればいいだけですよ。」

「春野菜って奴を植えたいとか言ってるけど大丈夫かね~?」

叶井さん、そこまで家族で話していたのか。

「そろそろ植えたい時期ですね。」

「チーちゃん詳しいの?」

「実家が農家です。」

だからか。

「明日にでも簡単に区切っておきますよ。」

「鈴木にも連絡しないと!」


「これから来るって!」

叶井さん無理強いしてない?

「3月だとホウレンソウとかじゃがいもかな。」

「少しづつ植えるのがいいかと思いますよ。あっ俺は植えませんので。」

「勅使瓦さん植えないの?地主が植えないなんて。」

「叶井さん、地主って辞めてよ。爺さんと一緒だよ。」

「でも地主さんだよ、場所借りるのだから。」

「貸すとかでなく、好きに使っていただいて結構ですよ。」

「でも、賃料とかお支払いしないと。」

「チーちゃん、いらないよ。皆で楽しく遊ぶ公園みたいな感じでいいでしょ。」

「でも、他の人の目もあるし無料では・・・」

「カランッカランッ」

「「いらっしゃいませ~」」

鈴木さんの登場だ。


長い夜になりそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ