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ちいさなしま

作者: 凪竜

これは現実に限りなく近いフィクションです

これはむかしむかしのおはなしです



とてもおおきなたいりくのひがしのほうこうにとあるちいさなしまがありました


そこのしまのひとたちはおおきなたいりくのひとたちとにしのたいりくのひとたちと、とてもおおきなせんそうをしていました


ちいさなしまのひとたちはせいいっぱいたたかったのですがそれまでなかよくなかったおおきなたいりくのひととにしのたいりくのひとたちがどうめいをむすんだことでちいさなしまはせんそうにまけてしまいます



いっぱいひとがしにました


きいろいひともしろいひともくろいひともばくだんやじゅうでたくさんぎゃくさつされました


そして、ちいさなしまはきのこみたいなくもがでるばくだんをにはつもおとされていっぱいひとがしにました


そしてにしのたいりくのひとはちいさなしまのひとたちがにどとせんそうできないように、ぶきをぜんぶとりあげました

そしてにどとじふんたちにさからわないようにきょういくして、ちいさなしまのひとたちをせんそうやせいじやれきしへのきょうみをなくしてしまいました


それからはんせいきちかくのときがながれました


おおきなたいりくのこくみんがいちばんおおいくにのしゅせきは、じふんのくにをもっとおおきくしたいとかんがえていました


ですが、じっさいにせんそうをおこすとじぶんたちがひなんされるので、しゅせきはかんがえます


そこでひらめいたかれはじぶんたちにえんじょするちいさなしまに、こうさくいんやすぱいをいっぱいおくりました



そしてさらに、にじゅうねんのときがながれます


ちいさなしまのひとたちはせかいでにばんめのけいざいたいこくになりました


ぶんかやちあんもせかいいちになり、とてもへいわなくにとしてせかいじゅうにしられていました


しかし、こくみんはじぶんたちのせいかつにせいいっぱいでせいじやれきしにきょうみをなくしてしまいました


そしてちいさなしまのあるせいじかは、たくさんおかねがほしくなりました


そのときです、せかいでいちばんひとのおおいくにのしゅせきが、ちいさなしまのせいじかにそうだんしてきました


「わたしたちはひとがたくさんふえすぎた

だからすこしばかりちいさなしまにすませてあげたい」


ちいさなしまのせいじかははじめはことわりましたがしゅせきがたいきんをみせると、たちまちめのいろがかわりました


「わかりました。やりましょう」


それからすぐにちいさなしまのせいじかははんたいをおしきり、たくさんのいみんをうけいれました


こくみんはせいじにきょうみをなくしていたので、そのことはぜんぜんしりませんでした


そしていみんはこくみんよりかずがおおくなってしまったので、ちいさなしまのしゅしょうはいみんのひとになってしまいました


ちいさなしまにもともとすんでいたひとはあたらしくきたいみんにだんあつされ、いっぱいころされました


こくみんがさいばんをおこなってもさいばんかんはいみんのひとだったので、こくみんはいみんをつみにとえませんでした


いみんはちいさなしまのこくみんをころしつづけたので、いつのまにかかちいさなしまにむかしからすんでいたこくみんはいなくなり、ちいさなしまはいみんのくにになりました


いまはちいさなしまにむかしからすんでいたひとたちのことをしっているひとはいません


いみんがちいさなしまのれきしのほんをぜんぶもやしたからです


こうしてちいさなしまのことをしっているひとはだれもいなくなりました









ごじゅうねんまえ、

にほんというくにがまだあったときのおはなしです


















――――おしまい――――


この小説を読み終わって興味を抱いた方はぜひとも「国籍法」で検索してください

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。詳しい感想はhttp://blog.goo.ne.jp/kobura59/に書きましたので、もし掲載はカンベンということであればご一報ください。 今アルバイト先にも、…
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