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キメラ
「友達がキメラになったらどうする?」
藪から棒に御伽さんは僕に雑なフリをした。
「その見た目や行動によりますができるだけ、普段通りに接したいですね。」
我ながら無難な返しだと思った。
「そんなこと決められる?キメラだけに Yeah!」
続けて彼女は
「キメラッパ」
流れを断ち切らないために僕も続き
「ラッパンダ」
「ダ、ダ、ダルマ」
「Ah~ ダルマッコリ」
「リンゴリラ」
「ラ、ラ、ラグジュアリーな空間を貴方に我々は最高級なおもてなしを実現します。ハイパーリラックスモーテルです。」
「す、す、酢飯ご飯極上な握りをあなたに、口に入れた瞬間に解けるように広がる銀シャリがたまらない。板前歴40年、ザギンで磨いた経験は人間国宝、ニギリスシオはこちらのバス停が便利です。」
「す、す、スルメイカ」
「か、か、霞んだ瞳にこの一滴、スーッと目薬『目ラーク』」
「乗ってきたぜ、キメラップバトル、刻むぜリリック、治すぜ病メディックYeah」
その後、謎のしりとりはしばらく続いた。
バスの中ではお静かに