表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢が王太子に掛けられた魅了の呪いを解いて、そのせいで幼児化した結果  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/66

婚約者の無事を確認する

「…僕のせいで申し訳ない。だが、本当に助けられました」


「いえ、王太子殿下のせいではございません。娘も王太子殿下を助けられて、この上ない栄誉だと思っているはずです」


騒動の収集は父上に任せ、僕はシャルロット嬢とシャルロット嬢のご両親を連れて自室に戻った。


宮廷医師団を部屋に呼んで、シャルロット嬢を診てもらう。


その間にシャルロット嬢のご両親に謝罪する。


僕のベッドで眠るシャルロット嬢は、小さくなっていた。


その姿は五歳くらいの女の子だ。


「診察は終わりました」


「どうだ?」


「呪いを解くため、己の命を犠牲にしようとしたのでしょう。ですがシャルロット様は聖女候補。シャルロット様の身体はギリギリのところで耐え、これ以上の消耗を防ぐために幼い姿に変わった…というところでしょう」


「それしか考えられませんな」


「元には戻るのか?」


全員頷いた。


「それはもちろんです。ですが、聖魔力が回復するまではこのお姿のままでしょう」


「いつまでかかる」


「ひと月程です」


なんてことだろう。


僕は婚約者からそんなにも長い時間を奪ってしまったのか。


「本当に申し訳ない…」


「いえ…」


「…なにか出来ることがあれば言って欲しい」


罪滅ぼしくらいはしたい。


そんな思いで言ったのだが、思わぬお願いをされた。


「それでしたら、お忙しい王太子殿下には申し訳ないのですが…」


「なんでも言ってくれ」


「娘と、週に一度会ってやって欲しいのです」


「シャルロット嬢と?…ああ、もちろんだ」


頷けば、ホッとした表情。


そして、僕は幼くなったシャルロット嬢と交流を持つこととなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ