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気まぐれ天使

「私は気まぐれの『天使』だからね。それで、書くの？　書かないの？」

「書きます」

　意志のこもった瞳、凛とした態度の女性

　神の使いに対しての態度である

―――へー、やっぱり...きれいな『魂』だなぁ

　女神は世界を創造し、命の息吹を吹き込んだ

　女神はその中でも本当に気に入った魂を自分のそば使いとして置き、いつしか二人の愛の結晶を咲かせた

　姉の『天使』ラファエルと、弟の『悪魔』サタンは役割は違うが、仲のいい姉弟（してい）だ

　そして、女神と同じように気に入った魂を自分のそば使いとして置き、それぞれの愛の結晶を咲かせて...と、（女神は生きているが）子孫ができていく

　そして、女神の玄孫（やしゃご）で『天使』に産まれたのが、この私――アリシアである

　六人兄弟の末っ子で、突然変異によるある特殊な体質があるのだ

　で、時を戻し現在――

　何を書くのかを聴いていたのかは、ほんの数分前にさかのぼる

天使と悪魔は宗教上で有名な人物（？）を入れました