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真野兄弟のバイト

 ファミリーレストランに着いた八人は、早速注文を済ませると主に真野兄弟のバイトの話で盛り上がった。


「四人ともバイトしてるんやんな?さっきまひろとも話してたんやけど、四人がバイトしてる理由聞いてあたしも始めようかなって思ってて」


 いおりの発言にまじかと、ちづるが驚く。


「うん、実はそうやねん。それでわたしもやろっかなって思ってる」

 

 さらに驚くちづるにまひろが答えた。


「そっかー。ならうちもやろうかな!」


「しぐもしぐも!みんなはいつから始めてなんのバイトやってるん??話聞きたーい!」


 ちづるに続きしぐれも興味を示したようだ。


「ぼくは本屋でバイトしてるよ。仕事内容は主にレジ打ちと品出しだね。バイト先を本屋にした理由は本がすきだからってことに尽きるかな。新刊をチェックしたり、今まで読んでこなかったけど面白そうだなって思える本と出会う場でもあるし、大変なことも多いけど楽しいよ」 


 ちづるとしぐれの質問にまずはのぞみが答えた。


「本屋さんかあ。のぞみくん本すきなんやな」


「うん、だいすきだよ」


 いおりの言葉にのぞみが微笑みながら答える。


「なんかほわっとした雰囲気あるからめちゃくちゃしっくりくる……。どこにあるか聞いても優しく案内してくれそう」


「確かに」


ちづるとしぐれが言うと


「そんなに言ってもらえると照れちゃうな。ありがとう。はい、次、かなめくんね」


 にこにこしながらのぞみが答えた。


「おっけー!けどまあ、ボクは知ってると思うけど!さっきのアミューズメントでバイトしてるよ!」


 かなめの言葉にちづるが続けた。


「ボウリングめっちゃ楽しかったなー!また行きたい!今度こそ負けへん!」 


 メラメラと闘志を燃やすちづるにかなめが


「おっけい任せて!!また割引券もらえないか聞いてみるよ!ボウリングだけじゃなくてカラオケとかもあるし!バイトしてる時も遊びに来て!」

と答える。


「ありがとう!」


「いえいえ!ほら、つくつくも教えてあげなよ!」


「……おれは。三人と違ってバイトしようとかは全然考えてなかったんだけど。美味しいなって思ったパン屋に何回か行ったら顔覚えられて。そこでアルバイト興味ないかって店主の人に聞かれてタイミング的にそのままって感じ」


「つっきゅんパン屋さん!?」


「パン屋さんって朝早いイメージあるけど、あんた起きれるん?」


しぐれとちづるが驚いてつくもを見るが、


「あゆむが起こしてくれる」


とつくもはしれっと言う。


「そんなことやろーと思ったわ」


「いや、あゆむくん何時起きなんそれ……」


 いおりが思わずつっこむが、


「オレはコンビニのバイト、たまに早朝も入る時あるし、そうじゃなくてもいつも起きる時間は変わんねえからついで。」


とあゆむも同じくしれっと言った。


「なるほど。いいお兄ちゃんやわ」


 あゆむの言葉を聞いたしぐれがしみじみと言った。


「でも、あゆむはコンビニのバイトか!なんかやってそうやな」


 ちづるが言うと


「そうか?」


とあゆむが聞き返す。


「うん!めちゃくちゃ似合うわ」


「コンビニバイトで似合うとかあんのか……?まあわりと楽しいけどな」


「朝早いのは大変そうに思っちゃうんやけど、どんなとこが楽しいん!?」


としぐれが聞く。 


「んー。早朝の時間帯の場合は、バイトしてなくて普通に家で生活してるだけだったら出会わなかったんだろうなって人たちに出会えるとことか、結構いいなって思う。その時間に来る人ってわりと少ないから常連って感じで覚えるし、こっちのことも覚えててくれて話したりするし。あとは、揚げ物揚げたり、こう店を準備する感じがなんかちょっとワクワクするっていうか」


「へえ……!あゆむって意外と真面目なとこありそうやし、頼りにされてそうな気ぃするわ!つくものことも起こしてあげてるしさ」


「そうか?あんま自分では分かんねえ。起きる時間も俺にとっては普通だし」


 あゆむがそっぽを向いて答えた。


「いや、そうやって!そんな優しいお兄ちゃんに起こしてもらってるつくものバイトはどんな内容なん?」

 

 ちづるがつくもにも聞くと


「おれはパンの袋詰め。と陳列、販売とか。基本おれも朝にバイトすることが多いけど、人が足りない時とかは夕方に行くこともあったりする。あとは試食して感想を伝えたりしてる」


とつくもが淡々と答えた。


「試食!?」

 その言葉にまひろが食いついた。


「うん。新作の試食。結構頼まれる」


「ああ、つくもは味覚いいんだよな。あとデザインできるし発想力もあるからアドバイスが的確。センスもいいし」


「なんかめっちゃ褒められた」


 あゆむの言葉につくもが少し驚いた顔をする。


「家ではハンバーグのソース作り担当してるだろ?毎回試行錯誤してレパートリー増やしてるし、どれもちゃんと美味しいし」


「うんうん!あゆあゆのハンバーグはもちろんだけど、つくつくのソース毎回凝っててめちゃくちゃ美味しいんだよねー!」


 あゆむにかなめも続いた。

 すると、もういいって……!と珍しくつくもが照れ臭そうな反応をした。


「つくもってそんな反応もするんや」


 ちづるが心底驚いた顔をしてしみじみと言った。レアつっきゅん!としぐれもうれしそうに言う。


「やめて。で、なんか参考になったの……?」


 少し赤らんだ顔を隠すようにして、突っ伏したつくもが言った。


「うん、おかげさまで。やっぱりすきなことやるのいいなって思ったわ」


「でも逆にできるようになりたいこともいいよな。料理とかさ!レストラン的なとこでキッチンやるんよくない?」


「確かにいいかも!わたしも接客とかしようかな……」


「ええんちゃう!?じゃあうちはー!」


 そう言って盛り上がる羅野姉妹。

 お役に立てたようでよかったよ。また何かできることあれば遠慮なく言ってねとのぞみが微笑んだ。


 ありがとうと羅野姉妹四人は声を揃えた。


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