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爆誕!!!!!!!!

「まひろ、うちのことそんな風に思ってたんやな……。ってかそんなことまで知ってたんや……」


「つくもくんってお兄ちゃんのことそう思ってたの…?つくもくんってば聞こえてるよね?起きてるよね?ねえ、つくもくん?目を閉じないで?つくもくん?」


 まさかの、まひろからの暴露に落ち込むちづると、つくもに言われたことがショックだったのか、珍しく取り乱した様子ののぞみがそれぞれ末っ子に詰め寄っている。そんな二人を制するように間に割って入ったかなめは、


「まあまあまあ!他己紹介だし主観も入るからさ!これから仲良くなってそれぞれが知っていけばいいってことで!」


 とまとめ上げ、なんとか二人を宥めることに成功した。それを聞いたしぐれが感心したように、かなっぺ、いいこと言う〜!と言うと満更でもなさそうなかなめは、


「えへへー!あ、ねえプリクラ撮らない!?今日の記念に!」


と提案した。


「いいなあ!撮ろ撮ろ!あ、忘れてるかもやけどしぐとのぞぴよにジュースな、みんなー!」


 そんかかなめの提案に賛同したあと、しぐれが全員に向かって言う。

 そう、先程のゲームで優勝したのはC組のしぐれ、のぞみペアだったのである。優勝する気満々だったちづるはいつもやったら負けへんのに!と本気で悔しがっている。そんなちづるを見てかなめは笑いながら


「あはは、ちづるんは、まひろんに暴露されてからガタガタだったね……。ガーターだけに、ってね!」


 と言うが、


「かなめうるさい」


「だまれかなめ」


 声の揃ったつくもとあゆむの反応に、つくつくもあゆあゆもひどい!と嘆いた。


「でもしぐはさすがやったな。それまでスコア普通やったのに、ボウリング場のイベントで、ストライクを出せばボーナスポイントがもらえるってなったら、ほんまにストライクちゃんと出すねんもん」


 いおりがいつもながら、と言い、感心している。しぐれはプレッシャーに強く、また、強運なこともあってか、ここぞという勝負どころには強い一面を持ち合わせているのだった。


 そうそう、勝ったのはしぐちゃんのおかげだよと、のぞみも頷いた。


「へへへーん!もっと褒めて褒めて!あ、プリで戦利品のジュースとスコア表も一緒に写そっと!のぞぴよはジュース、何にする?」


「あ、ぼくはレモネードがすきなんだけど、あるかな」


「うーん、のぞぴよ、残念、なさそうです!」


「ふふ、残念。じゃあいちごミルクで」


「おっけー!しぐはサイダー!運動した後のサイダー最高っ!」


 そう言いながら勝った二人が楽しそうにジュースを選んでいる。それを見てちづるが悔しい……!と本気で嘆いている。まだ言ってるし、とそんな妹を見たいおりがため息をついた。


「じゃあみんな、準備できたら撮るよー!」 


 かなめが声をかけて八人が撮影ブースに入る。


「てか八人って多いな!」


「つくも、目つぶってるぞ」


「それがつくもくんのデフォルトだからね」


 あゆむとのぞみの会話につくもが


「……もう終わったの?」 


と聞くのでまだ一枚だけや!とちづるが答えた。


「次はハートか。こう?」


「いお姉、真面目!」


プリクラの機械の指示通りに淡々とポーズを行ういおりにまひろが笑って言う。


 その後もあーだこーだ、わいわい言い合い、ポジションやポーズを変えながら撮影する八人。

 あまりの熱中ぶりに、機械の撮影終了音声が流れた時は何となく、誰からともなく笑い合った。


「はあ、久しぶりにプリ撮ったけど、なんか楽しかったな!あ、落書きしたいしたいー!」

 

 そう言いながら満足そうなちづるに、こういうのって何を書くんだ?と、プリクラを初めて撮ったらしい、あゆむが尋ねる。


「ボウリングきた!とかー、日付とかー、あ、グループ名とかかな!そうや!グループ名決めへん?今日めちゃくちゃ楽しかったし今後もまた遊びたい!」


「それ、いいねー!何にしよっか?」


 ちづるの提案にかなめが賛成する。


「四つ子と四つ子、羅野姉妹真野兄弟、八人、今日やった他己紹介ボウリング……。うーん何が良いかなー」


 ちづるが八人の共通点や今日の出来事などから案を挙げる。


 それを聞いて、「羅野と真野の頭文字でらまはどう?動物の!」


としぐれが言った。


「なるほど、らま……あと、八人だから蜂…はちょっと痛そうだから鉢…あ!らま鉢ってのはどうかな?なんか鉢かららまがひょこって顔を出してるイメージ!かわいくない?」


 続いてかなめが提案した。


「らま鉢か。うん、ええやん!なんかしっくりくる!みんなもそれでいい?」


「うん!」


 ちづるの問いかけに全員が賛同した。


「よーし!じゃあここはうちが一肌脱いで、らま鉢のイラストを考えたろ!これでどうや!」


「うわ、なにこれ」


「ひどいな」


「却下」


 しぐれとあゆむといおりがちづるのあまりにも残念なイラストに顔を顰めた。


「そんなに言わんでもいいやん!じゃあ誰か描いてや!せっかくやからイラストも描きたいもん!」


 ちづるは三人の反応にショックを受け、そう言ってペンを誰かに渡そうとする。


「こういうのはつくもくんだよ。はい、お願いね、つくもくん」


 のぞみがそう言ってちづるからペンを受け取り、そのままつくもに渡す。


「え!つくも、絵得意なん?」


「そうそう!つくつくはめちゃくちゃ上手なんだよ!すごいよ!」


「なんでお前が誇らしげなんだよ」


 得意げに語るかなめにあゆむが呆れたように言った。


「じゃあ、つっきゅん描いて描いて!」

 

 かなり期待した様子でしぐれが言うが、


「え、てか、らま?ってどんなのだっけ……」


 反対につくもは静かに考え込む。


「ん、これ」


 そんなつくもに、あゆむがすかさずスマホで検索して画像を見せた。


「あ、ありがと、あゆむ。あとは鉢からひょっこり、だっけ。うーん、こんな感じ……?」


「こ、これは……!」


「なんと……!」


「か……!」


「かわいい〜!」


 できあがったイラストを見て羅野姉妹が口々に感想を述べる。


「さすがつくもくんだね」


「ありがと。それよりあっちにある椅子でちょっと寝てるから」


 弟が誉められていつもに増してにこにこした様子ののぞみに反して、本人は至っていつも通りの反応を示す。


「んじゃあ、あとはこのスペースに文字を足して……っと。できた!」

 

 ちづるがなにかを書き足し、落書き終了ボタンを押した。


「八月八日、ラマ鉢爆誕!!!!!!!!」


 印刷されたプリクラを見てまひろが呟いた。


「え、ださ」


 それを聞いたいおりが容赦なく言う。


「せっかくない頭振り絞って考えたのに!」


「それ自分で言うのかよ」

 

 ちづるの言葉にあゆむがつっこむ。


「そういえば現代文でやった物語の中に爆誕って単語出てきたよな」


「覚えたて」


 しぐれとつくもの会話に


「うるさい!」


 そう言ってちづるは顔を手で覆いながらしゃがみ込む。


「でも、らま鉢爆誕。なんかいいね」


 ちづるの言動をあまり気にすることなく、のぞみが微笑んだ。


「そういえばこのあと時間あったらご飯食べに行かへん?しぐ、もうお腹空いて倒れそう」


「いいね!ボクもお腹空いた!よーし、こうなったらとことん話してお互いのことを知り尽くしちゃおう!」

 

 しぐれの提案にかなめがのった。他の六人もお腹が空いていたし断る理由もなかったので快諾した。


「じゃあ決ーまりっ!何食べよ!?みんなは何が食べたい?しぐはえびフラ」「ハンバーグ」

 

 しぐれの問いかけに対し、つくもが食い気味で言った。


「つくもくん、そんなにハンバーグすきなんやな。珍しく話に入ってきたくらいやし」

 

 まひろが少し驚いた顔で呟いた。

「うん。めちゃくちゃすき」


 つくもが答えた。


「あたしはオムライス食べたい」


 いおりが言う。


「んー、じゃあファミレスにする?各々すきなもの注文しよー!」


 それを聞いてしぐれが提案した。


「プリンあるかな?それかパフェが食べたいな」


「くずきりあるとうれしいけど、ファミレスならあんみつかなー!?けどわらびもちもいいな!迷っちゃうねー!」


「お前らちゃんと飯食ってからにしろよ?」

 

 あゆむはデザートのことで頭がいっぱいの、のぞみとかなめを嗜める。


「んじゃあとりあえずレッツゴー!」

 

 ちづるが元気よく拳を上げた。


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