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お待ちかね、プレゼント交換その①

「みんな、そろそろプレゼント交換始めるー?」


 話がまとまったところで、そわそわした様子のしぐれが聞く。


「んじゃあ、気を取り直してやっちゃいますかー!」


 かなめもわくわくしているので張り切って応えた。


「何が当たるか楽しみやわー!」


「じゃあ音楽流して止まったらそのプレゼントもらえるってことで!まひろ!音楽お願い!」


 しぐれがまひろに音楽を流すよう、お願いした。


「わかった!」


 そう言ってまひろが音楽を流す。それを聞いたえまは、


「まひろちゃん、わかってるわねえ」


と目配せをする。


「へへへ。あ、そ、そうちゃん、これ適当に止めてもらっていいですか?」


 まひろは、そんなえまに笑顔を向けた後、そうまに頼み事をする。


「ああ、わかったよ」


 そうまも快諾した。


「あんたら、変なもん買ってへんやろな?」


「さあー?開けるまでのお楽しみー!」


 そんなことを言い合いながらプレゼントを回していく。しばらくして音楽が止まった。


「自分のやつ、持ってる人いーひん?」


 ちづるが確認すると全員が首を横に振る。


「じゃあ今持ってるやつな!」


「なんかちょっと重い?」


「こっちはふわふわで軽い!」


 各々の手に渡ったプレゼントに対する感想を言い合う。


「うわあ、これ開けるのめちゃくちゃドキドキするな。そっちの端から順番に開けてく?開けてから誰からのプレゼントか言うってことで」


 そしてちづるの提案にのぞみが承諾し、


「そうしよっか。こっちからなら、まずはぼくだね。開けるね。ってこれは」


とプレゼントを開ける。


「なにこれ?」


 つくもが覗き込む。


「靴下、だね。四足入ってる」


 のぞみが中身を取り出しながら答えた。


「はいはーい、それ、しぐが選んだやつー!」


 そう言って元気よく、しぐれが手を上げる。


「ありがとう、しぐちゃん。大切に使わせてもらうね」


「わ、わーお。」


 そしてなぜかプレゼントを見た瞬間少し焦ったかのような表情になるかなめ。


「?」

 そんなかなめの様子を不思議に思うつくもだったが、


「さー次はまひろ!開けて開けて!」


とそんな様子を全く気づかずに、ちづるがはしゃいでいるので、言及はしなかった。


「わたしのは、ってわたしのも靴下や!」


 またもや四足の靴下が袋から出てきた。


「はは、まさか被るとはね……!」


 少しはにかむかのような表情でかなめが言った。


「さっき、かなめがちょっと変な感じだったような気がしたんだけど、靴下をプレゼントにしてたから被ったなって思ってたの?」


 腑に落ちたようにつくもがかなめに聞く。


「そーそー。今思えば確かに店で靴下選んでる時、しぐっちらしき人を見たような気はするなあ。でも店が被っても干渉しないようにしようって言ったのはボクだったから、あんまり見ないようにしてたんだよね」


 かなめが言うと


「しぐは全然気づかんかった!あそこの靴下かわいくて、つい夢中になってた!」


としぐれはあっけらかんと言った。


「それはわかる!結構いろんなデザインあって面白いのもあったし。つい長居しそうだったよ。てか、もうみんな靴下は買ってないよね!?大丈夫!?」


 念のためかなめが確認するが、他の六人は首を振る。どうやら、靴下ではないようだ。


「じゃあ気を取り直して、次、あゆむ!」


「オレのは、花?なんかカラフル」


 そう言いながらあゆむが袋からプレゼントを取り出す。


「あ、それおれが選んだやつ。カラフルなドライフラワー」


 それを見てつくもが答えた。


「つくもが選んだやつか。けどなんで花?」


「らま鉢だから鉢といえば花かなって思った。」


「……なるほど」


「カラフルなの選んだ理由はあゆむが前マスコットの色分けしてたから。カラフルにしとけば全員の色、大体は揃うかなって」


「大体か。早速オレの色がなさそうなんだけど、大体揃ってるからいいか。まあ、ありがと」


「うん」


 大体揃ってはいなかったらしい、花を受け取りあゆむがつくもにお礼を言う。


「じゃあじゃあ!次はしぐが開けるで!しぐの元にきてくれたんは〜。あ、え!?また花!?」


「あーそれ、オレのやつ。花束みたいにささってる飴」


 あゆむがスッと手を上げて言った。


「あんたもつくもに聞いてたわりに花選んでたんかいな。これ選んだのつくもと同じ理由?」


「ああ。つくもが選んだ理由聞いてやっぱ兄弟なんだなって思った」 


「鉢といえば、花」


 あゆむの言葉につくもが続けて言った。


「二人とも、分かりにくいけど実はらま鉢のことめちゃくちゃ気に入ってるよな」


 そんなあゆむとつくもの様子を見てしぐれが言う。


「まあ。そーなのかもな」


「うん」


「おお〜!」


 あゆむとつくもが素直に肯定したことが意外だったのか、他の六人が同じ反応をした。


「何だよお前らのその反応は。いいから次開けろ」


 そんな反応を受け、ぶっきらぼうにあゆむが言う。


「じゃあボクも開けちゃうね!なにかな、なにかな?

お菓子!がいっぱい入ってる!お菓子の詰め合わせだ!しかもこれ、鉢みたいな入れ物に入ってる!かわいい!これだれが選んでくれたやつ?」


「わたし!」


「今度は鉢かいな!何だかんだで、みんなめっちゃ気に入ってんねんな」


「名付け親としては鼻が高いよ!」


 そう言ってやや誇らしげな顔をするかなめだったが、


「あれ、かなめが名付けたんだっけ」


「ちづるかと思ってた」


 つくもとあゆむがそう言うと


「二人とも忘れてたなんてひどい!」


と憤慨した。だが、


「あ、プレゼントありがとね、まひろん!めっちゃかわいいし、お菓子うれしい!」


とまひろにお礼を言うのは忘れなかった。


「うん、どういたしまして!よかった!次はいお姉やな。」


「あたしのは、あー。何も入ってなかった」


 いおりが言うと


「うそやろ!!あの店員さん入れ忘れてたんかな!?」


とちづるが叫ぶ。

「やっぱあんたの選んだやつか」


 いおりがため息をついて言う。


「あ、騙したな!?ほんまに入ってへんのかと思ってめちゃくちゃ焦ったやろ!」


「何が入ってたのー?」


 かなめに聞かれていおりが無言で取り出したのは、歌舞伎、ひょっとこ、犬、猫、はたまたアニメのキャラクターなどがプリントされたフェイスパックだった。


「これ」


「なるほどね」


 いおりと同じテンションで言葉を返すかなめ。そんな二人のやりとりを見て


「何でそんなテンションやねん!面白フェイスパックってプレゼントとしてわりと定番やろ?え、ちがう?」


とちづるが慌てふためく。


「しぐつけたーい。そのおじさんみたいなやつ!」


「よりによって何でそれ?」


 しぐれのチョイスにつくもが思わずつっこむ。


「でもしぐっち似合ってるー!」


「やったー!」


 そんな、かなめとしぐれのやりとりを見て


「それ本当にうれしいのか?」


とあゆむが言った。


「じゃあつぎはつくつくだよ!」


「おれのはこれだった」


「これは……。バスソルト?瓶に入ってるのがめっちゃかわいいねー!これ選んだのいおりんでしょー!」


 かなめがプレゼントを見ていおりに聞くと


「うん。そろそろ寒くなるしいいかなって思って」


「ありがと。真野家を代表して。使わせていただきます」


 いおりにつくもが真野家を代表してお礼を言った。


「さあてっ!最後はうちやけど、のぞみの選んだプレゼントやな!何選んでくれたんかなー!」


「ふふ、喜んでくれると良いんだけど」


 微笑みながらのぞみが言う。


「こ、これは……!」


 わくわくしながら、ちづるが袋を開け、そこに入っていたのは。


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