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プレゼント選びその①

「着いたー!」

 ショッピングモールに着き、ちづるがうれしそうに言う。


「じゃ、まず予定通りちづるのシューズから片付けますか」


「片付けるて!」


 いおりの言い草にちづるが嘆いた。


「どんなやつにするか決めてるの?」


 そんなちづるにのぞみが聞く。


「うーん、オレンジっぽいのがいいなってことくらいかな!決まってるのは!」


「そっか。あ、これとかどう?」


「めっちゃいい!これにする!」


のぞみの提案に即決するちづる。


「いや、はや!」


「ほんとにすぐ片付いたね!」


そんなちづるを見て驚いたいおりとかなめが言った。


「だからその言い方!でもこれめちゃくちゃ可愛い!この模様とかオレンジジュースみたいやし」


「オレンジジュース……かはちょっとわかんないけどいいの見つかったならよかった!早速買っちゃおう!すみませんこれラッピングお願いします!」


ちづるの言葉によく分からないなといった表情をしつつ、そう言ってかなめがレジに向かった。


「あそこペットショップあるな。次、しぐのやつ買いに行くか」


「うん!」


「確かソースとマヨネーズだっけ?おもちゃ買うの」


うろ覚えのつくもが聞く。


「しょうゆちゃんとケチャップちゃんね!」


「ややこしい。けど惜しかった」


「惜しくないから!」


そんなつくもの言い分にしぐれが頬を膨らませる。


「買ってきたよーん!なになに?なんの話!」


「ありがとうかなっぺ!聞いてよ、つっきゅんがしぐの大事な鳥ちゃんたちの名前をー!」


「あー、確かソースちゃんとマヨネーズちゃんね!」


「こんなとこで四つ子発揮してこなくていいから!しょうゆちゃんとケチャップちゃんやってば!」


 かなめがつくもと示し合わせたかのように同じ間違いをするので、しぐれがさらに頬を膨らませる。


「あーごめん、しぐっち!しょうゆちゃんとケチャップちゃんか。ちょっと惜しかったね。ごめんね」


「だから全然惜しくないってば……!」


 しぐれが、そろそろはち切れるのではないかと心配になるくらい、頬を膨らませて言った。そんなしぐれの買い物もほしいものがあらかじめ決まっていたため、時間はかからなかった。


「次は〜、あ、楽器屋あるよ!まひろん!」


 かなめが店を指差しまひろに伝える。


「あ、ほんまや!みたいみたい!」


「楽器屋のピアノとかつい弾きたくなるよな」


 そう言ってピアノに近づくちづるに、


「あ、触ったらあかんで!もーほんまにあんたって子は!」


としぐれがふざけて言う。


「分かってるわ!おかんか!近くで見ようとしただけや!」


 二人のやりとりには目を向けず、真剣に楽器を見ているまひろにあゆむが声をかける。


「まひろ、いいのあったのか?」


「あゆむくん。実はこれとこれどっちにするか迷ってて……」


「どれどれー?」


 かなめも覗き込む。


「これとこれ!」


「へえ!ウクレレって結構デザインいっぱいあるんだね!こっちがシンプルな感じでこっちは模様がかわいいね」


 まひろが答えるとかなめも真剣に考える。


「どっちのタイプでも色は黄緑なんだね」


 のぞみも、まひろが迷っている二つのウクレレを見て感想を言った。


「うん!黄緑が昔からすきやから!あゆむくんが作ってくれたマスコットも黄緑やし!」


「あー、出さなくていいから」


 マスコットを取り出そうとするまひろをあゆむは素早く制する。


「ボク的にはこっちの模様入ってるやつがすきかなー!」


「ぼくもこっちかな」


「オレも」


「こっちのやつ、まひろっぽい」


 真野兄弟が同じものを指差して言う。


「ほんま?じゃあこれにする!」


 まひろがそう言うと


「あんなに悩んでたのにいいの?」


とかなめが聞いた。


「うん!ほんまはもう一つの方にしようかなと思ってたけどみんながこっちって言ってくれたし」


 しぐれが笑って言うと


「おーい!だめじゃん」


とかなめがそう言いながらずっこけるようなポーズを取る。


「うそうそ、冗談。ほんまに迷ってたから決めてくれて助かった!ありがとう!あ、ちづ姉勝手に弾いたらあかんで」


  まひろはそう言いながらちづるたちに近づく。


「だから弾かへんって!て、ウクレレもう決まったん?めっちゃいいやん!これいいわー!な!」


 ちづるがまひろにつっこみつつ、ウクレレを称賛する。


「しぐもこれいいと思う!」


「いいのあってよかったな、まひろ」

 

 しぐれといおりもそれに続いた。


「うん!あーめちゃくちゃ楽しみ!早く弾いてみたい!」


 まひろがウキウキとした表情で言った。


「それはよかった!次は〜っと、あ、家電量販店の前のところで物産展やってる。のぞみが言ってたのってあれのこと?」


 ちづるが店の前にある特設コーナーと人だかりを見つけ、のぞみに聞いた。


「あ、ほんとだ。多分あれだと思うな」


 のぞみがそれを見て言う。


「ちなみにどこの物産展なん?」


 しぐれが聞くと


「北海道だよ。あのお店のプリンがだいすきなんだよね。あとあのシュークリームにあのクッキー、それに、あ、あれも、あれも、あれも……」


 

「待て待て待て。突っ走んな長男!」


 質問に答えている間に、お菓子に釣られて駆け出そうとするのぞみの服をあゆむが掴んで引き止める。


「のんのんってほんと、お菓子に目がないよねぇ!」


 かなめがそんなのぞみの様子を見て笑いながら言うが、あゆむに


「お前が言うな」


と言われている。その後、テキパキと目当てのお菓子をカゴに入れるとじゃあこれで!と目を輝かせてのぞみが言った。


「のぞみもめちゃくちゃ早かったな」


 あゆむが会計を済ませて言った。



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