「考える」とは? 問題解決の考え方(1.「問題」を理解する)
前回投稿した時に、約20人の方が見ていました。
ありがとうございます。
少ない人数でも見ていただけると力になります。
「問題」に出会ったときに、「どういう問題なのか?」を理解する必要があります。
そうでなければ、間違った答えをすることになり、学校での勉強の問題であれば、「×」を食らいますし、その他での「問題」で間違った答えをすると、人間関係に影響が出ることもあります。
では、「問題を理解する」とは...
1.1. 言語として読むことができること。
この文章を読んでいる方のほとんどは日本語を理解できていると思います。
しかし別の言語、例えばセブアノ語で問題をぶつけられても答えることができません(苦笑)
答えなくてもよい問題であればよいのですが、どうしても答えなければいけない問題である場合は、その言語を理解するか、または理解できる言語に翻訳してもらうしかありません。
(日本にいて日本語のみで生活している間は「そのようなこと」はないので、安心してください)
1.2. 「問題」に使われている文章・用語を理解すること。
今回の例題(片道448m の道のりを5分20秒で2往復した自転車の時速、分速、秒速をそれぞれ求めましょう。)では、それほど難しい用語は無いと思います。
「2往復」「時速」「分速」「秒速」が分かれば大丈夫だと思います。
しかし、難しい専門用語がたくさん出るような「問題」の場合は、その専門用語を理解する必要があります。
「文章」にも注意する必要があります。
例えば「長い髪の友だちのお母さん」という文章の一節があるとします。
この時、「長い髪」は「友だち」に掛かる(友だちの髪が長い)のか「友だちのお母さん」に掛かる(友だちのお母さんの髪が長い)のか分かりづらくなっています。
複雑な問題の場合、このような「分かりづらい問題文」で失敗するケースもよくあります。
(仕事や人間関係での問題は説明する人の文章力が出てくるので)
また、「文章の読み間違い」にも注意しなければいけません。
学校の勉強での問題であれば「引っ掛け問題」、遊びであれば「10回クイズ」などがあります。
仕事やプライベートだと、「いきなり話題を変えられたために話についていけなくなって勘違いを起こす」ということがよくあります。
また、その時の体調や悩みの有無などで勘違いを起こすこともあります。
1.3. 「問題」を自分の中でイメージ化すること。そして自分で「図」に書けるようにすること。
自分の中で「問題」をイメージ化することは大切なことです。
シンプルな「問題」(例えば「48×6=?」)であればイメージ化をしなくても問題を解くことができますが、複雑な問題(例えば「仕事上の複数の利害関係者の間での情報の流れ及び意思決定のルール作り」)では「見ることができる図」を書けるレベルでイメージ化を行わないと「情報の抜けによる間違い」を起こす可能性が高くなります。
今回の例題を「見ることができる図」にしてみると、こんな感じになると思います。
1.4. その「問題」が「何を求めている」のかを理解すること。
今回の例題の場合は「時速」「分速」「秒速」を求めることが理解できれば十分です。
しかし、学校の勉強での問題以外では「何を求めている」のかが分からない、どう考えても「ただ話を聞いて欲しい」だけなのに「問題」として投げかけてくる人っているんですよね(苦笑)