なぜ学ぶのか?
(2020年12月時点の話です。ここでいう「学ぶ」は学校の勉強だけではありません)
数か月前に、あるお母さんから「中学3年生の息子が『声優になる。高校に行かずに養成所に通う』と言われた。それを肯定するのが良いか、止めるのが良いのかわからない」という話を聞きました。
その場では「声優になるにしても、人間性を豊かにしないと芸の幅が狭くなるので、高校ぐらいは言ったほうが良いのでは」と答えたのですが、引っかかるものがありました。
翌日、思い立って、下のような質問を作ってみました。
1. 声優の仕事では、どのような作業を行うのか?
箇条書きで順番通りに書いてください。
2. 1.の各作業で、必要なスキル・能力は何か?箇条書きで書いてください。
3. 2.に関して、自分に足りないものを箇条書きで書いてください。
4. 3.で書いたものをえるために、今のあなたができることを書いてください。
(私自身はアニメを見る方の立場の人間ですが、「アニメはこうやって作られる」の最低限の知識から質問を作ってみました)
この質問を考えて書き、「私だったらこうする」という「答えのようなもの」を考えた後に、「なぜ学ぶのか?」という事に対しての自分なりの考えが明確になってきました。それは「人生では何回も『判断する』必要がある事態に会う。その時に『考える』ことが絶対に必要になる。その『考える』ことに必要な『知識』と『思考力』を養うためにも『学ぶ』ことは必要だ!」という事です。
学校の先生たちなど、教育関係の大人にあってみると「なぜ学ぶのか?」に対しての明確な回答を持っている人が少ないように感じます。
これでは、教えられる側がまじめに勉強するとは思えないのですが...