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あの空に描く想い  作者: 秋野 賢
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第二話 小さな約束と大きな勇気(2)

 その影は断崖絶壁の崖を素手でよじ登りダイルたちがいる丘までたどり着く。


 そして丘に設置されていた二メートルぐらいある柵をよじ登った。


「ふ~やっと着いたぜ。この崖、百メートルぐらいあったんじゃねえか」


 その男は見た目は三十前後で、黒を基調と服を着ており腰には短剣をぶら下げていた。


 髪は黒茶色に顔には顎髭が生えており、小汚い顔をしていた。


 その様子を見ていたダイルは本能的に危険だと感じたのかマリアの前に立ってみせた。


「誰なんだあのおじさんは」


「わからない。でもいい人には見えない」


 ダイルとマリアが不気味な男が何なのかわからず動けないでいた。


「さて、仕事をしますか・・・てそこにいる少年ここで何してるんだ?」


 男はダイルに鋭い視線を向けた。


 ダイルはその鋭い目に少し後ずさりするも、後ろにいるマリアに心配させまいと恐怖をこらえて男の質問に答えた。


「ちょっと遊んでただけだよ」


「こんなとこで、子供は元気だね~。それより後ろにいる少女はマリア姫かな」


 男は不気味な笑みを浮かべながら近づいてくる。


 ダイルは危険だと感じマリアを隠す。


「ちがうよ。僕の妹だよ」


 とっさに嘘をつきマリアをかばう。


 しかし男は懐から写真を取り出して、マリアと見比べる。


「嘘はよくね~な~。間違いなくマリア姫だな」


 男は懐に写真をしまうと不気味に笑いだす。


「フハハハハ!なんて俺はラッキーなんだ~。まさかこんな所にターゲットがいるなんて!」


 男は不気味に笑いながらマリアに近づいて行く。


 ダイルはマリアの手を握り丘の入り口まで走り出す。


 しかし男は走る二人の前にすぐに回り込み逃げ道を塞いだ。


「おいおい、逃げることはね~だろ」


「ダイちゃん・・・」


 マリアはポケットに手を突っ込み何かのボタンを押した。


 そしてもう一つの手でマリアは震えながらもしっかりダイルの手を握る。


 ダイルもまた恐怖に震えながらマリアの手を強く握った。


「マリア姫をこっちによこしな。そうすればボウズはみのがしてやるよ~」


 ダイルは震えながらも強く相手を睨みつけた。


「嫌だ」


「そうかよ。ならしかたね~な」


 男はダイルに目掛けて走り出し、ダイルの顔を蹴りつける。


 ダイルはそのまま横に吹き飛んで地面に倒れこみ動かなくなる。


「いや~ダイちゃん!!!」


 マリアは悲鳴を上げてダイルに駆け寄ろうとするが、男が割って入り邪魔をする。


「おっと、お姫様は俺と一緒に来てもらうぜ~」


 男はマリアにゆっくり近づいて行く。


 マリアは近づく男を避けようと後ずさりする。


 マリアが後ずさりすると背中に何かが当たる。


 崖からの転落防止の柵である。


 もうこれ以上マリアは下がることが出来きず恐怖に顔をゆがめていた。


 そんなマリアを余所に男はゲスな笑みを浮かべながら近づいて行く。


 男は足を前に出そうとすると何か違和感を感じた。


 下を見ると倒れていたはずのダイルが男の足にしがみついていた。


「マ・・・マーちゃん、逃げて」


 顔を腫らしたダイルが必死に男の足を抑えて、マリアを逃がそうとしていた。


「おいおい~何の冗談だよ。鬱陶しい、離れろ~!!!」


 男は手を振り払い、ダイルの腹部に蹴りを入れる。


 あまりの衝撃にダイルは口から血を吐き、そのまま倒れこむ。


「ダイちゃん!!」


 マリアは恐怖と傷だらけのダイルを見て泣き崩れる。


「まったく~、めんどくさいガキだな」


 男は止めていた足を動かし、マリアに近づこうとするとまたしても足に違和感を感じて立ち止り下を向

く。


 下を向くとダイルが右手を伸ばして男の足を掴んでいた。


「ちっ・・・めんどくせ~からここで殺しとくか」


 男は腰に差していた短剣を抜いて、剣先をダイルに向ける。


 その様子を見たマリアは叫ぶ。


「やめてください。私はついて行きますからダイちゃんを殺さないでください」


 マリアは泣きながら男にお願いをする。


「だ・・・めだ・・・」


 ダイルは血を吐きながらも男の足を強く握り付ける。


「子のガキは今ここで殺す。殺した後に姫様を連れて行けば何の問題もな~い」


 そう言うと、男は短剣でダイルに切りかかる。


「やめてー!!!」


 マリアの叫びが響き渡ると同時に、男の剣を何かが受け止めた。


 マリアが恐る恐る目を開けるとそこには、真赤な髪の女性が男の剣を自分の剣で受け止めていた。


「アリサさん!!!」


 マリアは叫ぶ。


「マリア様遅くなり申し訳ございません」



 男の剣を受け止めたのはアリサ・ヴィクセンだった。


 ダイルは薄れゆく意識の中アリサが剣を止めてくれたのを、かすむ視界で見ながら気を失い男の足から

手を離した。


 アリサは涙で顔をくしゃくしゃにするマリアと、地面で血を吐き倒れこむダイルの姿を見て、ある程度

の状況を把握した。


「少年、よくマリア様をお守りした。あとは私に任せてお休み」


 マリアは倒れこむダイルに優しい微笑みを向けた後、短剣を持つ男を怒れる顔で睨みつけた。


「お~怖い。あなたは何者ですか」


「クズに名乗る名は生憎持ち合わしていない」


 そう言うとアリサは男を剣で切りかかる。


 男は短剣で防ぐが、衝撃を吸収しきれずそのまま後ろに跳ね飛ばされる。


「グフ!!なんだこの力は」


 男は体制を立て直そうと立ち上がろうとす。


 しかしアリサはそんな暇を与えることなく男に追撃をする。


 男は横に飛び攻撃をかわして立ち上がる。


 そしてそのままアリサに切りかかるがその攻撃を難なくいなされてしまう。


「竜破斬!!!」


 アリサの振り下ろした剣から斬撃が飛び出し男を切り付ける。


「グワーッ」


 男はそのまま地面に倒れこむ。


「この技は・・・まさか王国最強と言われる七星流の使い手、剣姫アリサか」


「貴様のようなクズにまで名前が知られているなんて光栄だわ」


 男は近づいてくるアリサを睨みつけ、地面を這いつくばりながら下がる。


「なんでこんな奴とここで出会うんだ~よ。まったくついていないぜ」


 男は這いつくばりながらもポケットに手を突っ込んで何かを取り出しアリサに投げつける。


「吹き飛べ~!!」


 男がアリサに投げたのは小型魔導爆弾だった。


「フンッ」


 アリサは剣を振り小型魔導爆弾を真上に弾き飛ばした。


 上空高くまで飛んだ爆弾にマリアは剣を振り下ろす。


「七星流・・・風斬旋」


 風は渦を巻き無数の斬撃をはなって小型魔導爆弾を切り裂く。


 その衝撃で上空高くで爆発する。


 その様子を見ていた男は口を大きく開いて驚いていた。


 このままでは間違いなく殺される。


 男はそう感じて、地面に倒れているダイル目掛けて走り出す。


 ダイルを人質にしてこの場から逃げようと考えたのだ。


 アリサはそんな男から目を離しておらず、走っている男の前に割って入った。


「な、速い」


「どうしようもないクズね、あなたは」


「ま、待ってくれ。俺はただ姫をさらって来いと雇われただけなんだ」



 男は冷や汗をかきながらアリサを見る。


「雇い主は分からない。ただ手紙で姫をさらってこいと依頼されただけだ。本当だ。信じてくれ」


「そうか・・・わかった」


「信じてくれるのか」


 男が胸をほっと撫で下ろした瞬間、アリサは剣の柄で男の腹部を殴りつけそのまま地面に倒れこみ気絶

させた。


「話はゆっくり牢屋で聞くわよ」


 ピクリとも動かない男を背に、ダイルのもとにアリサは駆け寄る。


「なんてひどい・・・取り合えず応急処置を」


 しばらくして遅れながら他の衛兵とユリアが丘に到着する。


「衛兵、そこに倒れている男を拘束して」


 アリサは衛兵を指揮する。


「はっ」


 衛兵が男に慎重に近づきロープで拘束する。


 一方ユリアはマリア姫のもとに駆け寄る。


「よかったマリア様、ご無事で。心配いたしました」


「ユリア、ダイちゃんを助けて!!」


 マリアはユリアにしがみつきダイルの救護を嘆願する。


 ユリアはダイルに駆け寄り様子を見る。


「なんてひどい。肋骨が折れています、それに腕の骨にもひびがいっているかもしれません」


 マリアはダイルの勇敢さを泣きながら話す。


 ユリアはその話を聞き、服の袖をめくりダイルの胸元に手を当てた。


「ハイヒール」


 ユリアの手から、あわ白い光が出てダイルの傷を癒していく。


 その様子をマリアは泣きながらただ見ていることしかできなかった。


「ご安心くださいマリア様。この小さくも勇敢なご友人は絶対に死なせません」


 ユリアの回復魔法でダイルの傷はある程度は回復した。


「これでよし。しかいあくまでも応急処置です、急いで王宮に」


 ユリアたちはダイルを慎重に王宮の医務室まで運びこんだ。


 事件から一日が経過し、ダイルが目を覚ます。


「・・・ここは」


 ダイルはかすむ視界の中、目を覚ました。


「マーちゃん!!!」


 ダイルはマリアを守ろうとしてそのまま気を失ったことを思い出して、寝ていた体を起こした。


「痛っ」


 ダイルの腹部に鈍い痛みが襲った。


「だめですよ、まだ傷が完全に治っていないのですから」


 一人の女性がダイルに声を掛けた。


「安心してください。マリア様はご無事ですよ」


 焦って今にもベットから飛び出そうとしていたダイルに声を掛けたのはユリアだった。


 ユリアはダイルのシーツや包帯の交換に来ていたのだ。


「ユリアさん、マーちゃんは」


 ユリアは静かにダイルが寝ているベットの足元を手で指示した。


 そこには上半身をベットにもたれかかって寝ているマリアの姿があった。


「無事だったんだ、よかった」


 ダイルはほっと胸を撫でおろした。


「マリア様、ダイル様のそばを離れないってずっとここにいらしたんですよ」


「そうなんだ」


 ダイルは嬉しそうにマリアの寝顔を見つめていた。


「ダイル様は丸一日寝ていたんですよ」


「えっ」


 ユリアは混乱するダイルに事の真相を細かくすべて話した。


「そうだったんだ。助けてくれてありがとう」


 ダイルはユリアに頭を下げた。


「こちらこそ、マリア様を守っていただきありがとうございます」


「ん~」


 その時、ダイルの足元で寝ていたマリアが目を覚ます。


「いけない・・・私寝てしまって」


 マリアはかすむ目を開いてダイルに視線を向けると、ダイルは笑顔でマリアに微笑んでいた。


「おはよう、マーちゃん」


「おはよう・・・ダーちゃん!!!!」


 無事に目を覚ましたダイルを見てあまりの嬉しさにマリアは飛びつき抱きしめる。


「ギャー痛い痛い痛い」


 ダイルはろっ骨を骨折しておりまだ完治していない。


 その場所をマリアは両腕でしっかり抱きしめていた。


「マリア様!だめです。ダイル様の傷が悪化してしまいます」


「ごめんなさい」


 マリアは抱きしめていた手をダイルから離した。


 ダイルは痛みに耐えながら苦笑いをする


「だ、大丈夫だよ」


 マリアはダイルから少し離れ深く深呼吸をし、姿勢を正して頭を下げた。


「助けてくれてありがとう」


 ダイルはマリアの言葉に苦い表情を見せた。


「ううん。でも何にもできなかったけど」


「そんなことありません。ダイル様が居なければ今頃マリア様は・・・」


「そうだよ、ダイちゃんが体を張って守ってくれたから助かったんだよ」


 ユリアとマリアの言葉にダイルは胸の奥に痛みのような物を感じた。


 それは何もできなかった情けなさと悔しさからくるものだった。


 ダイルはしばらく王宮の医務室に入院することになった。


 その間色々なことがあった。


 ダイルの母ミアはダイルが目が覚めたと報告を受けて、見舞いに来て包帯だらけの姿を見て泣いたり、

国王と王妃が見舞いに来て頭を下げてお礼をしたり、騎士団の隊員が犯罪者の男について話を聞きに来た

りしていた。


 騎士団の尋問によりマリアを誘拐しようとした男の素性がある程度判明する。


 男の名はガダルナ・バルバン。


 しがない盗賊の一人で、人を襲っては金を巻き上げていた。


 ある時、ガダルナが酒場で酒を飲んでいると黒いローブとフードをかぶった男が話しかけてきた。


 そこでマリアを誘拐してくる依頼を受ける。


 さすがのガダルナも怪しい男の話など最初は聞く耳を持たなかったが、報酬が五百万ガロと言われ受け

るのであった。


 五百万ガロがあれば平民には購入が難しいい魔導車を買うことが出来るほどの大金だ。


 だがどれだけ調べてもフードの男の手掛かりは一切わからなかった。


 もちろんガダルナ本人も男の素性はしらず、マリア受け渡し場所に騎士団が向かったが男は来ることは

なかった.。


 三日間の入院後にダイルは退院をした。


 退院後家に帰るとすぐに出て行きダイルはある女性のもとへと向かった。


 真赤な髪を肩まで伸ばし、腰には剣をかけている女性見えてきた。


「私になにかよう?」


 ダイルに話しかけてきたのはアリサ・ヴィクセンだった。


「助けてくれてありがとうございました」


 ダイルは頭を下げる。


「別に気にしなくてもいいわよ。それに少年もよく頑張ったんだから」


「・・・でも僕一人じゃ助けることはできなかった」


 ダイルは何もできなかったふがいなさのあまりに涙を流す。


「大切な友達が怖い思いをして泣いているのに助けることが出来なかった」


 その言葉にアリサは深く息を吐く。


「自惚れないの!!ただの子供に何ができるって言うの」


「・・・・・」


 ダイルはアリサの言葉に何も言えずにいた


「・・・ください」


「ん、なんて?」


「僕を弟子にしてください!!!」


 ダイルはアリサが王国最強の七星流の使い手とユリアに聞いており、入院中に弟子入りを志願しようと

考えていたのだ。


「どうして弟子になりたいの?」


「力が欲しい・・・大切な人を守れるだけの力が欲しいです」


 ダイルは涙をぬぐいアリサの目を真っすぐに見た。


 その力強い眼光にアリサは深くため息をつく。


「私の弟子になったら中途半端はなしよ。どんなに弱音を吐いても途中で弟子を止めるなんてことはでき

ないわよ」


「はい!!!」


 ダイルは嬉しそうな顔で大きく返事をした。


「あと、お願いが一つあるの。私は今まで弟子を取ったことがないから加減が分からないの。死なないで

ね」


 アリサの真剣な顔にダイルは臆しながらも力ずよくうなずいた。


「とりあえず今日は帰りなさい。また明日改めて会いましょう」


「はい」


 アリサはダイルと約束をして別れた。


 ダイルは家に帰ると、母親にアリサの弟子になることと王室騎士団ロイヤルナイツに入ることをマ

リアと約束したと話した。


 母親も最初は不安で止めるように言ったが、ダイルの真剣な目と硬い意思に負けて無茶だけはしないと

約束をして許しをもらったのだった。


 アリサもまたある場所にたたずむ墓の前にいた。


「父さん・・・まさか父さんの命日に弟子を取ることになるなんてね」


 悲しそうな顔の中にも、少し安らかな笑みをこぼした。


 墓の前にたたずむアリサに一人の黒髪の女性が近づいて行く。


「ユリア・・・来てくれたんだ」


「今日はおじさんの命日じゃない。当然よ」


「ありがとう、父も喜ぶわ」


 二人はしばらく沈黙してお墓の前で立っていた。


「ユリア・・・私ダイルを弟子を取ることにしたの」


「あんなに頑なに弟子志願者を拒んできたのにどうしてダイル様を?」


「前から言ってるでしょ。心に響いたから・・・ただそれだけよ」


「そう、まあアリサが決めたことだから何も言わないけど」


「さあ、明日から忙しくなるわよ」


 アリサは清々しい表情で大きく手を上に伸ばした。


 次の日、ダイルとアリサは王宮傍にあるある訓練場にいた。


「今日から私とダイルは師と弟子の関係よ」


「はい」


「私のことは師匠と呼ぶように」


「はい、師匠!」


「・・・・・」


 ダイルの無垢な表情と師匠と初めて呼ばれたことによりアリサは顔を真っ赤にして照れるのであった。


「オホンッ。まずはこのグランドを十週走るように」


 アリサが指示したのは一周一キロはあるグランドだった。


「はいっ!」


 ダイルはグランドを走り出す。


 そんな様子を端から見ていたマリアがいた。


 マリアは思いつめた表情をしながらその場を去り、祖母であるフィーリアのもとに向かうのであった。


「御祖母様、お願いがあります」


 マリアの真剣な顔にフィーリアはソファーに座るように促した。


 紅茶とお菓子をマリアに差し出す。


 マリアは紅茶を一口飲んで深く息を吸いフィーリアを見つめた。


「御祖母様・・・私に剣術を教えてください」


「どうして剣術を学びたいのですか?」


「私はもう泣くだけなのは嫌なんです。大切な友達が傷つくのを見ていることしかできなかった。守られ

るだけじゃダメなんです。私もダイちゃんを守れるくらい強くなりたい」


 マリアの真剣な顔にフィーリアは笑みをこぼす。


「よいお友達を持ちましたね、マリア。いいでしょう、ですがやるからには真剣に本気でやります」


「はい、ありがとうございます」


「途中で弱音を吐いたりしたらそこで教えるのは止めます。わかりましたか」


「はいっ」


 マリアは力ずよく返事をした。


 フィーリアは王族に伝わる剣術をマスターしていた。


 その強さは騎士団長にも引けを取らないほどの強さで、過去には国で開かれた剣術大会にお忍びで参加

して優勝するほどの腕前である。


 そんなフィーリアだからこそ、普段は優しい祖母だが剣術に関しては孫でも中途半端と情けは描けない

と決めているのだ。


 マリアとダイル、二人の壮絶な修行が今始まるのであった。

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