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花は患い、恋得らない  作者: 芝森 蛍
同感する愛と嘘
8/84

プロローグ

 直ぐそこにまだ残っている気がする彼の温もり。微かに開いた屋上のドアを見つめて考える。

 困らせるつもりは無かった。……そう言えば、嘘になる。彼に甘えて、敏感な部分に触れて。

 悪いのはわたしだ。

 けれど言葉は全て本心だ。彼の事は他に無いくらいに信頼している。

 その上で彼を利用しようとした。その覚悟に後悔は無い。


「……はぁ……。失敗したなぁ…………」


 呟いて見上げた空は、嫌に青々と抜けていて少し恨めしくなる。


「馬鹿だなぁ、わたし…………」


 呟きは、誰が聞き届けるでもなく風に吹かれて消えていく。

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