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エピローグ
スマホを片手に画面を見つめる。羅列されているのは簡素な数字ばかり。殆どが1や0で、時折2や3が混じる、不規則で要領の得ない発言。
それが約束。罪の証。
誰にも許される事の無い、自己満足以外の何物でも無い戒め。
だからそう、誓ったのだ。彼女だけは、なにがあっても守ってみせると。例え世界中が敵になっても、自分だけは彼女の味方なのだと。
そうして、本当に救われるときが来るまで、自分の事なんて二の次で。恋も、愛も、そんなことにかかずらっている暇はありはしないのだ。
全ては彼女のために。
そして、自分自身のために。