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明日から本気だす

僕の名前は有村都(ありむらみやこ)

中学生までは成績優秀の有村くんで有名だった

高校進学後も成績がよく僕はそれを誇りに思っていた

だがある時、親がパソコンを買ってくれたことにより世界が変わった。

様々な動画サイトに掲示板にのめり込むうちに成績が落ちていき

ついたあだ名は堕ちた有村だった。

テスト前になると勉強をしようとするが分からない問題があるとパソコンで調べることを言い訳にしてネットサーフィンにはまっていた。


そんなことをしていると気がつけば留年ギリギリで

大学は私立の最底辺に入学

僕は馴染めず授業を休みがちになり留年

そしてそのまま居づらくなり退学

現在は親の仕送りでニート生活


今の僕の願いは(サイフ)が長生きすることだ


そんな僕はアパートの隣に住んでいる住人が気になる

彼女は目つきが悪く初めは怖く目を合わせることができなかった


だか、ゴミを捨てに行ったある日


娘「おはようございます。今日はいい天気ですね」


その一言…


僕の心に電気が走った


最近では彼女が気になり窓の外から元気な姿を見ることが日課だった

今では高校に行っているらしく制服で友達とよく登校している姿を見る


ー覚えてもらいたいー


ー君の記憶の片隅に僕を残してもらいたいー



そう思っていると

僕は気がつくと

外にいた。


僕はなぜか興奮した


そんななか僕の視界には彼女がいた


ーそうだー


笑ってもらおう。


おねえさん…

そうだ僕は彼女の名前を知らなかった


ちょっといいかな?

ーなにすればいいんだ?ー


そうだ


バサッ!


ー息子を見てもらおうー



僕は清々しい気持ちになり興奮をした。それどころか今までに感じたことの無いドキドキを感じた


ーこれが恋?ー



そう思った僕の目の前が突如として真っ暗になった


気がつけば僕は天を見ていた

ー都会の空ですら広く感じたー


ー僕は何て小さく低い世界にいたんだー


ーそうだー


ー明日面接の電話をしようー


ー髪を切ろうー


ー母さんありがとう。父さんごめんなさいー



渚「ねぇ…あの人気絶してるけどいいのかな?」

娘「勝手に視界にはいって粗末なもの見せつけてきたんだ。しばらくは頭冷やして自分の罪を後悔しろってんだよ」



魔王の娘はこうして知らぬ間に一人の人間の背中を押していたのだった

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