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近所のコワイおじさんって実は心優しいとか思ってた時期もあるけど、実際そうでもない

魔王「ぷはぁぁあ!平日の昼から飲むコーラは旨い!」

魔王は辺りを見渡した。


小学生「ワー!」


魔王「世はまさに春休み。桜満開になる頃に若人たちは希望に胸踊らせ…花見にはめをはずす人間どもだっている。春とは気候も過ごしやすく、わが世界とは全く違うわ!」


魔王「ん…!?ボールがこっちに」


小学生「おじさーん!そのボールこっちに投げて!!」


魔王「ふむ。こうか!」



ビュン!! ガシャーン!!


魔王「しまった!」


小学生「やべえぇ!魔王(ジジイ)の家じゃん…逃げろ!」


魔王「魔王だと…!?この我輩以外に魔王の称号を持つものがいるというのか!よかろう…少し捻ってくれよう…」


魔王(ジジイ)「誰じゃぁぁぁあ!!」


魔王「ほう…貴様が魔王か…奇遇だが我輩も魔王なのだ。」


魔王(ジジイ)「誰だあんたは?そもそも魔王じゃねぇよ。斎藤って名前があるんだよ…」

魔王「それが世を忍ぶ仮の名前というやつなのは知っている。貴様も我輩も魔王の称号を持つもの…ここは互いに全力でいこうじゃないか!」サッ…


斎藤魔王「なんだこのオッサン…そもそもうちの窓を割ったばかを探さんと…」

魔王「それなら安心しろ…窓を割ったのはこの我輩だからな!これで貴様も戦う理由ができただろぅ?」


斎藤魔王「てめぇか…このばかもーん!!!」



ーその夜ー


渚「やっと帰ってこれ…」



魔王「やぁ渚くんお帰り」

渚「ただいま…ってなんでうちの前にいるんですか?」


魔王「実は娘に怒られてしまってな…我輩は同じ称号を持つものと拳を交えたかっただけなのだが」

渚「そうですか。どいてください。」


魔王「えっ渚くん!?えっちょっと!」


ガチャン!


魔王「渚くーん!」ドンドンドン


魔王「今日泊めてくれたら我輩の世界の半分あげるからさ!渚くーん」ドンドンドン


魔王「渚くーん…たのむよ…」


ー1時間後ー

渚「ふぅ…疲れたあとの風呂は気持ちいいな。ってまだあの魔王いるのか…」


魔王「なぎ…さ…く…ん…うっ…」


魔王「はぁ…今宵は月がきれいだ。渚くーん!!助けてぇぇぇ」


ガチャ


魔王「はっ!渚くん!」


娘「うるせぇぞ。くそ親父。」


魔王「すいません…」


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