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きっと世界は不可思議=ミステリー=  作者: 叶 シュージ
3/8

3話

「ぬうぅ……ワシは認めんぞ! どうしてこのクズが死刑じゃ無いんじゃ!?」


「別に、実害を出したわけじゃありませんので……」


「うるさーい! ワシのかわいい孫に手を出したクソ野郎は、死刑、死刑、死刑じゃあああああああ!」


まさか、こんなことになるなんて……。

このままだと俺、死んじゃいますけど?


3時間前☆


「ここ、どこ?」

おかしい。絶対的におかしい。

さっきまで留置場にいた人間が、全裸で道端に投げ捨てられているなんて誰が想像できただろうか。


「とりあえず、何か着るものないのか……」

その辺を探してみるが、別に目立ったものはない。


「いや、おかしいだろ! 何で俺全裸なんだよ!」

「あら、やっと目を覚ましましたか」

俺が絶望していると、後ろからかわいらしい声が。


「うわっ!? びっくりした!」


「はい、これ着替えです」

わーい、おひさまのかおりのようふくだー……じゃなくて!


「ここどこだよ! ていうか、何で俺全裸!?」

「簡単にいうと、これはチャンスなのです」

「チャンス……?」


それより、さっきの光った現象や、俺がフルチンの理由について教えてほしいんだが……。

「あなたには、二択の選択肢を選ぶ権利があります」


「選択肢?」

俺の体を見ないように後ろを見ている美少女が、意味深げにそういった。


「一つは、私が裁判所に連れて行き、あなたを死刑に追い込みます」

それは恐ろしい。

「もう一つは……」


死刑とか頭おかしい。まあ、美少女だからぜんっぜん気にしないんだけどね?………………命って尊いんじゃなかったっけ? 俺が死んでも誰も悲しまないとか、そういう現実を突き付けてるの?


「隣国の王国で仲間を連れ、私と一緒に世界中を旅することです」

「旅? それだけ?」

一つ目があまりにも残酷だったから、もしや「私の夜飯になってください」とか言われると思ったが、それならお安い御用だ。


「それぐらいなら全然いいよ?」

「!? 本当ですか!?」

美少女と旅とか、言葉だけでも胸が躍る。それでこの美少女……優が喜んでくれるなら、まさにwin‐winの関係だろう。


「じゃあ、今すぐ行きましょう!」

「え、ちょっと待って!」

大きな声を出して喜ぶ姿も、本当にかわいらしい……まさに俺の嫁!


「よーし、行くぞ優! 世界中、何周だって付き合うぞ!」

「ゆ、優!? いきなり名前で、しかも呼び捨てですか! 気持ち悪っ」


動揺する姿もかわいらしい。


「で、一体どこ行くんだ?」

「ま、まずはですね……親に許可を取りに行きましょう」


えっ……つまりそれは?

「私の家に行きましょうか」

何!? 女の子の自宅だと!

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