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「【石】の能力を持つゴミ……お前は何か俺の顔を執拗に攻撃して来てた奴でいいよな?」
「フン……覚えてるなら、俺とお前の格差も分かってんだろうな?」
「俺が人間ならお前は蛞蝓ってこと?」
今村の嘲笑に【石】の能力を保有する男……石山は余裕の笑みを以て返す。
「虚勢を張るなよ。元の世界でお前を守っていたのは……この世界には何にもないんだぞ? ヤクザの後ろ盾もない。チートもない。……哀れだなぁ?」
「……? 俺はヤクザと関係なんてないが?」
「しらばっくれんな! 天門組の孫息子……」
今村の眉が動いた。
「中学の卒業式、俺は担任に聞いたぞ……それで、俺はお前と同じ白水高校への進学を急に取り消して、2次募集でもっと下の高校に行くことになった……」
「……それ、俺関係あんのか?」
「……覚えて、ないのか……?」
今村の言葉に石山は愕然とした顔になり、次いで憤怒の形相になる。
「卒業式、白崎さんのために、俺はお前を……」
「白崎……? アレが何か?」
今村の言葉に石山はブチ切れたようだ。
「【石】の一部でしかない【玉】が……! 城と同じ目に遭わせてやる!」
「……何か良く分からんが【石】と【玉】どっちが優れてるのかもわからんゴミ屑に優劣を教えてやるよ。」
猛烈な勢いで飛び掛かって来る石山に今村は冷笑を浴びせつつ初撃を【玉壁】で受ける。
「【砕け】! お前の、防御陣を砕いたこの技を忘れた……」
「……何言ってんのか分からんなぁ……」
石山の攻撃は今村の【玉壁】に触れた瞬間、ピクリとも動かなくなった。
「さて、折るか。」
そう宣言して、今村は石山の足に下段蹴りを放ち、脹脛の外側にある骨、腓骨を折る。
「【硬】!」
「おや、まぁまぁ硬かった……まぁでも折るけど。」
二段撃。折られる前に石山は引く。
「……んー今一な感触。皹くらいかな?」
「イシヤマ様!」
「援護します!」
苦痛に歪む石山を見て10人くらいの女性たちがすぐに援護に入るがその前にルナールが動いていた。
「名誉、挽回……ルナが怒られないためになーやられて?」
「殺すな。」
「ぅいっ!? あ、危なかったー……ギリギリ!」
まさに瞬殺という速度で片付けかけていたルナールは今村の言葉に反応してギリギリのところで攻撃を止め、アシュリーに回復してくださいお願いしますと頼む。
「皆ぁっ!」
「何でよそ見したの? しっかり見てても勝てないからかな?」
今度こそ、折った。勿論逆の骨も折り、腕も折る。ショックで気絶しそうになる石山だが、ここにいるのはアシュリーだ。
「弱すぎ……くすくす。流石、【目玉】情報で最弱の勇者……」
悲鳴を上げて荒野に倒れる石山を踏みつけながら今村は嘲笑う。
「さぁて……拷問のお時間だ。ルナール!」
「はい!」
「そこに居る奴らをこっちに。」
腱を斬った後、【幻術】をかけてアシュリーに魔術を使えないように回復してもらった石山パーティの10人をルナールは今村の下へ連れてくる。
「なにするなの?」
「10人に、こいつを斬らせる。斬らなかった場所はその女たちの体の同じ場所を俺が斬るというゲーム。」
「ひぃっ!」
「さて、助かりたかったら武器を取れ。幸いなことに、武器はその辺に幾らでも転がっているぞ! アシュリー、生かさず殺さず。」
10人に対する【幻術】を解かせて煽る今村。途中で騙し討ちを掛けて来た女と逃げようとした女を殺して8人になったが、今村はそれぞれの武器を取った美女たちとゲームを開始する。
「……あ、因みにハーレム要員として連れて来られたんだろうが……その時の不満も足して攻撃するとポイントが上がって助かりやすくなるよ。」
「きゅ、急に言われても……」
「ま、ポイントが上がるだけだしな。普通に攻撃してもいい。」
彼女は、【黙玉】で声を奪われ、地面に張り付けられた石山のポイントが書かれた場所、まずは右腕から斬り込む。
「おぉ、10ポイント。……まぁ、利き腕は大事だよね。ハイ次。」
「正直、胸ばっかり見て来るのがキモい。」
「うーん……まぁ、15ポイントかなぁ……もうちょっと精神にダメージを与えるようなパンチが欲しいよね。で、左腕……左利きなのかな?」
血が噴き出している右手を斬りたくなかったという理由だが、ゲームは進行する。
「あの……近くに来ると、鼻息が荒いのが……後、スキンシップとか、手が厭らしくて……その、後、キスとか、下手だし口臭が……」
「いいね。クリティカルヒットっぽいわ。泣いてる。ハハハハハ! しかも一気に四肢全部行くか。コンボボーナス含めて80ポイント。あー飽きた。」
突如立ち上がった今村は石山の股間を蹴り潰す。
「もっと、リアクション取れ。面白くない……そんなに早く死にたいのか? 気絶してんじゃねぇ!」
突然の凶行と濃厚な殺気に一同が震えあがる。今村は石山の反応がないのを見ると少し嗤った。
「……じゃあ、こうするかな。王国の恥に……アシュリー精神介入で常に我こそは王国一の大剣士なり! って叫ぶことと嗜糞症の意識を捻じ込め。」
「えっと……が、頑張ります……」
「やり方は簡単だ。その辺の死体に群がる分解者たちの精神図をこいつに捻じ込んでこいつの魂と同化させろ。ついでに汚物愛好も入れておきたいな。あ、後あっちの女どもには一定時間の経過で俺らのことを忘れるように。」
嗜糞症は字のままの変態、汚物愛好は汚れた下着や臭い靴下などを過度に好む変態だ。その意識を植えた後、今村はルナールの方にも指示を出す。
「ルナールは幻術でこいつが常に頑丈な服を纏っていると思うようにしてくれ。多少精神が壊れても構わん。」
「わかった!」
立派な変態を作り上げる今村。時々間違えたなどという言葉が飛び交う中で逃げ出そうとした女たちを再び殺し、変態を完成させる。
「嘔吐愛好と嗜尿症も入ったけどまぁいっかな。出来た。」
「我こそは! 王国一の大剣士! 異世界よりこの世界を救うために馳せ参じ、不甲斐なき王を見限った王妃の寵愛を受けながらにして断り、姫と一夜の情を交わしながら旅に出た石山なり!」
傍から見れば完全に狂人。しかし、その手にあるのは間違いのない王国の紋章と異世界からの勇者であることを示す印だ。
「生き残った……君たちの誰かは、これの世話をして生きなさい。」
「い、嫌ぁ……」
「汗、舐めたい……! 王国の騎士なるぞ! 王国の騎士なるぞ! 少しは舐めさせろ! はぁはぁ……!」
「……おっと、分泌液愛好も入ってたか……ここで死んでる誰かは知らんが……業が深いことで……」
殴り飛ばされても上がったステータスのお蔭で大したダメージにはならない石山の扱いに困りながら体を舐められる女性。怖気が走っているようだ。
「アシュリーは毎回大変な思いさせて悪いなぁ……」
「い、いえ……頑張ります……」
「そうか。流石に無理って時は言ってくれよ?」
「はい……」
アシュリーは自分のことも癒して気分を無理矢理落ち着かせながら今村に合わせて移動を開始する。
「喉が渇いたな……おい、喉が渇いたと言っている何をぐずぐずしてるんだ! 早く尿を出せ! 全く……気が利かんな……仕方ない。」
「いやぁぁぁぁあぁぁぁぁあっ!」
服を剥ぎ取りにかかりつつ全裸で股間を屹立させている石山に全力で帝国方面へと逃げ出す女性。それらを後ろにして今村たちは紛争地帯の更に奥地へと歩みを進めた。
イマムラ ヒトシ (17) 魔人 男
命力:4043(前回+400)
魔力:6069(前回+400)
攻撃力:6507(前回+400)
防御力:4431(前回+400)
素早さ:4549(前回+400)
魔法技術:5874(前回+400)
≪技能一覧≫
【特級技能】…【玉石】
【上級技能】…【言語翻訳】【大魔導術】【総合戦闘術】【王氣術】
【中級技能】…【気配察知】【悪魔の御業】【複魔眼】
【初級技能】…【奇術】【水棲】【総耐性】【調合】
≪称号一覧≫
【大魔導師】【真玉遣い】【美食の悪食王】【異界の者】【闇夜の虐殺者】【超理者】【魔物統者】【破壊の奇行師】【魔闘氣武王】【英雄殺し】【薬師】
現在所持金…1710万G
【玉石】…玉を主にし、石を従える。能力値に補正。




