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1.いつもの日常

渡瀬優希→平凡な高校生。中肉中背。よく言えば普通。悪く言えば目立たないタイプ。幼少期からいたずらされ続け少しだけ耐性がついてきているが、ひっかからないと姉が不機嫌になるため仕方なく付き合っている。実は2人の姉のことが大好き。

渡瀬瑠璃→優希の姉。茉莉とは双子。生徒会副会長であり、学業優秀。茉莉と並んで高校の2大美人と言われている。しかしスポーツは苦手でキャッチボールすら出来ない始末である。弟の優希を甘やかしていて、よく茉莉に甘いと言われている。本人は至って変えるつもりはない。いたずらに関しては茉莉と違い無意識にやってしまうことが多く、本人は改善しようと思っているがどうやら無理なようだ。最近の悩みは胸が大きいこととラブレターが多いこと。

渡瀬茉莉→優希の姉で瑠璃の双子。生徒会書記として瑠璃をサポートしている。成績は悪いがスポーツが万能であり良くいろんな部活に助っ人として参加している。しかし本人は学校では無愛想で、周りからは厳しい人だと思われており自分の素を出せるのは瑠璃と優希の前のみ。いたずらに関しては幼い頃より意図的におこなっており、一種の趣味のような感覚になってしまったものと思われる。最近の悩みは胸が小さいこととラブレターが面倒くさいということ。表には出さないものの弟の優希のことが大好きであり、照れ隠しのようにいたずらを繰り返してしまう。

「おはよう。マリ姉」

「あらおはよう、優希。今日は早いのね。まだ6時よ?」

「今日が入学式だしちょっとは張り切るって」

「私たちと同じ学校だものね。はいこれお茶」

「なんか今日は妙に優しいな…(ゴクッ)」

「ぐわあああああああ!!!辛い!辛すぎる!マリ姉!何入れやがった!」

「アハハハハハ!!デスソースよ!目は覚めたかしら?」

「殺す気かよマリ姉…」

「ククク…いやーいつも通り我が弟は反応が面白いな…ホントからかいがいがあるわ」

「褒めてねぇだろそれ」


トタトタ…

「何ー?今の悲鳴。ゆうちゃんでしょ?」

「ルリ姉!マリ姉がタバスコ飲ませやがった!」

「あらあら…じゃあこれでも飲んで?」

「ありがとルリ姉!(ゴクッ)ぐわっ…次はめちゃくちゃ甘ぇ…!!」

「だって辛いって言ってたから…お砂糖たっぷり入れたコーヒーよ?」

「加減ってものがあるだろ!」

「あらあらごめんなさい。このくらいがちょうどいいかと思って」

「それ1kgくらいあるよね…」

「ククククク…あーお腹痛い…」

「マリ姉!笑ってんじゃねぇ!」




「じゃあ俺、先に学校行くから」

「え?ゆうちゃんせっかく同じ学校に入ったんだから、一緒に行きましょうよー」

「そうよ。それとも私たち嫌い…?」

「(演技って分かってるけど)分かった…一緒に行くよ…」

「わーい!やったわねマリちゃん!」

「やったわルリちゃん」

「じゃあ行こうか2人とも」

「何よ優希。まるで俺が仕方なくついて行ってやるんだよ的なノリは。気に入らないから学校でも離れてあげないから。エイッ」

「なんだよその機嫌の悪さの表現の仕方は!?そして腕を組むな!」

「あーマリちゃんずるーい。私もー」

「両腕を組まれたら動きにくいから!」

「じゃあこれで行きましょう」

「手を繋ぐな!」

「振りほどきたいなら別にしてもいいのよ?」

「うっ…なんか急に手を動かせなくなっちゃったな…」

「うん。正直な子は好きよお姉さんは」

「じゃあ学校行きましょうか。たっくんも入学式でしばらく離れるわけだし。ちょっとくらい一緒に行きましょ?」

「(なんで入学式の日に姉2人と手をつないで登校しないといけないんだ…まぁ…多少は嬉しいけど)」



『あらー仲がいいのねー姉弟で手をつないで登校なんて。微笑ましいわぁ…』

「あ、近藤さん!おはようございます~仲良く見えます?今日が入学式なんですよゆうちゃんの」

『あら、そうなの?おめでたいわね~じゃあこれ!ウチでできたトマト。家に届けておくわね!』

「ありがとうございます~!いつも美味しくて大好きなんですよ!」

『そう!?いや~嬉しいわ~トマトいっぱい届けておくからね?』

「嬉しいです~それじゃ行ってきますね!」

『行ってらっしゃーい。ノシ』


「あらやだ。カップルに見えるだって…」

「そんなこと近藤さんは言ってなかっただろ」

「だって仲がいいって…」

「うん。それでカップルに脳内変換されるマリ姉もどうかしてるから」

「そうよ!マリちゃんじゃなくて近藤さんはきっと私とゆうちゃんのことを言ったんだわ!間違いない!」

「ルリ姉もおかしいから」

「あ、そういえば家からお菓子持ってきたんだった。拓斗食べる?」

「この道中で食べさせる辺り、猛烈な不安しかないんだが」

「大丈夫大丈夫。流石にマリちゃんも食べられないものは持ってこないって!」

「じゃあ…1個だけ」

「ロールケーキよ。3つ入り。あーんしなさい」

「抹茶味か?……あーん(パクッ)」

「たべたわね♡」

「くっ……んんんんぅ!!!」

「あっはははははは!!大成功!わさびクリーム入りロールケーキは美味しい?ん?ちなみにハズレはひとつだけ。きっちり優希に当てたから!もうハズレはないわ!はいルリも!私も食べちゃう!(パクッ)うん!美味しい!」

「………マリ姉」

「何?」

「俺、ハズレ引いてないぞ?」

「え?じゃあ…あと1つの」

「マリちゃん…私何食べたのかな?これ味がしないんだけど…おかしいなぁ…(バタッ)」

「ルリ姉 (ルリ)が倒れたぁあああああ!!!」


それからルリ姉を学校の保健室に運んだ。マリ姉と一緒に。

ルリ姉を運び終わった頃には、もう入学式の時間になっていた。

『ここは良いから、あなた達早く入学式行ってきなさい』

「はい」「はいっす」


「まさかルリに当たるなんて思いもしなかったわ…」

「これはマリ姉のせいだかんな」

「うぅ…分かってるわよ。ちゃんと謝るって…」

「俺はルリ姉が怒った姿が一番怖い」

「それには私も同意だわ…」


「ほら急いで入学式行く!時間ないんだから!」

「はいはい…」


「じゃあ俺はこっちだから(新入生用入口)」

「うん。今日はお父さんたちも後で来るって言ってたから頑張りなさい。私も応援してるわ」

「おう。ありがと「(チュー…ジュルジュル…キュポッ)」

「ふぅ…ごちそうさま」

「唐突にキスすんなよ!びっくりするだろ!」

「なんか色々と充填されたわ…」

「俺、ルリ姉に殺されたくないからな…」

「大丈夫よ。アンタもルリに同じことすればいいんだから」


これはお姉ちゃんが好きな弟と、弟が好きなお姉ちゃんのちょっとおかしい日常劇である。

いかがだったでしょうか?第1話でございました。

個人的な趣味全開でお送りしましたが大丈夫でしたでしょうか?

これからもちょくちょく更新していきますのでよろしくお願いします

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