合コン
「真夏!」
あたしは小夏を無視しようとした。
昨日、あんなに酷いことを言ってしまったから、気まずい。
「待って」
小夏の手が、あたしの手首を捕まえる。
「ごめん」
「え?」
自然と口から言葉が出てきた。
「昨日・・・ホントごめん」
「あ・・・・」
謝ったら、小夏の手の力が弱くなっていった。
「急いでるから・・・後でね」
そう言った。
「うん」
「「「「「かんぱ~い!」」」」」
カラン、と皆のガラスがぶつかり合う。
「真夏ちゃん」
さっきからずーっと話しかけてくるのは、隣の男。
名前は・・・。
「何?」
新地大。
結構イケメン。
「アド、交換してよ♪」
「あ、うん」
笑わないと!
「交換すんの?」
正面から聞こえる声。
その言葉に、あたしも新地君も顔を上げる。
「ナニナニ?
ヤキモチか~??」
目の前にいるのは、すっごい美形。
女子が羨むほどの、サラッサラの栗色の髪。
きめ細かい、キレイで白い肌。
そして・・・目力の強い目。
榎本彼方。
「別に」
おまけに無表情。
「あのさ」
あたしなんかに構ってないで、他の子相手してあげれば?
ほらほら見てよ。
アンタの両サイドの子達。
すっごい怖い顔してるよ!!
睨まれてるのあたしか。
そんなこと考えなきゃ良かった。
「ん?!」
ヤバイヤバイヤバイ!!!
きった~。
「ごめん!ちょい失礼」
あたしは新地君を強引に黙らせて、その場を離れた。
「ふぅ~」
危ないな。
一昨日の焼き芋効果が今来たか。
あたしはお腹を擦りながら、トイレを出た。
「あ」
「でっかい方か?」
入り口の壁に凭れ掛かっていたのは。
「え、榎本君?!」
「彼方でいいよ」
イヤイヤイヤ・・・。
そんなことしたら、あたしの死亡フラグが立っちゃう。
そんなことより・・・。
「お、女の子に向かって、でっかい方とか言わないでよ!!」
「ん?じゃ、フツーに言う。
う、」
「もーっとダメ!!!」
何なのコイツ~???




