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朝ごはん
ピピピピピ・・・・。
うわぁ・・・。
眠いのにぃ!!
あたしはサッカー部のマネージャーになった。
でも、そこには恐るべき試練が!!
“朝練は6時からだから”
あたしの起床時間は7:30。
結構ギリギリ。
集合時間は5:40。
最低でも、家を20分前には出ないといけない。
でも。
「眠いにゃあああ!!」
無理無理無理!!!
瞼が重いっ!
しかも!!
小夏の手作り弁当を食べられない・・・。
ショック・・・。
でも、伊藤がいるからぁ、いいや!!
あたしはベッドから飛び降りる。
超高速でジャージに着替える。
あれ?
何かいい匂い・・・。
家はお父さんが単身赴任。
だから小夏とあたしは2人っきり。
お母さんは・・・。
「真夏」
小夏の声があたしを現実に引き戻す。
「ご飯できてる」
「え?」
小夏・・・あたしの為に早起きしてくれたの?
「小夏~!!!」
「うわああ!!何?!」
目玉焼きを焼く小夏に思いっきり抱きつく。
小夏のいい匂い。
「早く食べな」
小夏に引き剥がされて、テーブルに着く。
「まいう~」
「早くしないと、遅刻するよ!!」
小夏が我が家のお母さんかも。