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裏第1話 神との遭遇(山田俊郎視点)

今回も残酷表現ありというか前回を山田俊郎視点で進めてみました。

神との遭遇(山田俊郎視点)



「なんじゃこりゃ~」


俺の名前は山田俊郎、普通の高校に通うごく平凡な17歳だ。

夏休みにネットで評判のRPGゲームにはまり、ついさっきまでそのRPGをやっていたはずだった。


・・・が、いきなり周りが光ったと思ったらマイルームから見知らぬ森に飛ばされていた。


まあ一般人なら驚くところだろうが普通の高校生である俺は普通にオタクだったので、現状をすぐに理解した。

ゲームの世界に召還されたのだと!


だがひとついいたいことがある!


「ゲーム召還ものはVRMMOPRGかMMORPGが基本だろ! なんでRPGでやるんだ!」


MMOでないということはこっちに飛ばされたのは一人かも知れないということだ。

まったく知り合いがいない状況で異界に迷い込むというシチュエーションは非常に心もとない。

しかもそういう個人を召還する場合、王女様とかがサポートについてくれるはずなのに・・・いない。

しかも今の俺の格好は部屋着で裸足である――チートはないのか!


「そういや召還物っていったらステータスが見れるんじゃね~か?」


そう思い試してみた。


【ステータス】

名前:山田俊郎

種族:ヒューマン族

職業:剣士

レベル:47

HP:173

MP:101

力:73

素早さ:27

頑丈:42

賢さ:10

器用:12

運:8


「お~け~テンプレ!」


何故かキャラクターネームが本名になっているが、さっきまでやっていたステータスのままである。

せっかくかっこいい名前にしていたのに・・・くそ。


あとは

「開け!アイテムボックス!!」


-しーん-


「オープンザアイテムボックス!」


-しーん-


「開けゴマ!! あ~いて~む~~ぼっくぅ~す!!」


-しーん-


何度か試したがアイテムボックスは出てこなかった・・・。


「初期装備もなしかよ! 普通ここは金とか装備品を入れとくべきだろ!!」


ちなみに今着ている服は装備品に含まれないらしく、何の効果もないただの服である。


「俺の「剣士」のスキルはほとんど剣を持ってないと発動しないし・・・最悪だ。お~い! 誰かいね~のか!」


はじめはチートを期待して余裕があったが、思ったよりチートがなかったのでだんだん不安になり、助けを求めてみた。



-ゴソゴソ-



「だ、誰かいるのか?」


俺は誰かが俺を見つけてくれたのだ、助かったと安心した・・・が現実は甘くはなかった。


「△×○◇□~」


茂みから出てきたのは全長2,3mくらいの大きな赤いシカっぽいやつだった。


「何だ?あれは!!」


【レッドディアー Lv.32】


シカっぽいやつに集中したら名前とレベル、それとHP,MPバーが表示された。

ゲームではロックしたら表示されるようになっていたが・・・名前を聞いたわけじゃないんだ。


小説とかに出てくる主人公はここで意を決して戦うところなんだろうが・・・無理だ。

確かに俺のほうがレベルは高いだろうが装備品なしでスキルも使えない。

しかも向こうの世界では普通のオタクで格闘技をやっていたこともない。

そんな俺が2,3mくらいのシカっぽいやつに戦いを挑めるだろうか・・・やっぱり無理だ。


俺が及び腰なことに気づいたからか、レッドディアーは襲い掛かってきた。


「ぎゃー 誰か助けてくれ~」


俺は全速力で逃げた。

ここで俺は初めてステータスによる強化を実感したわけだが、やっぱり戦う勇気はなかった。


しばらく逃げていると学生服を着た人がいるのが見えた。


最悪あいつに押し付けよう!

俺は助けてもらうために学生の方へ向かっていく。


「おい、下がってろ!」


その学生は果敢にも助けてくれるようだ。


「おお、ありがとう・・・」

「ふん!」


-ばっしゅー ドボドボ-


その学生がレッドディアーに殴った瞬間、レッドディアーの頭が・・・爆ぜた。


「ひ、ひ~い」


俺は思わず声を上げ腰を抜かしてしまったが、こんな惨状を見たら誰でもこうなるだろう。


-ぴかーん-


数十秒するとレッドディアーの死体が光に包まれて、一部が学生に吸収されたように見えた。


「アイテムボックス」


俺と違ってあいつは使えるのか?

一瞬そう思ったがどうやらあいつも使えないようだ。

おそらく初めて試したのだろう。


だかそいつは使えないことに動じることなく、レッドディアーの血溜まりの中心に残された硬貨?を拾い上げた。


確かに死体は消えたが血は消えたわけじゃない、そこに躊躇なくぴちゃぴちゃと足を踏める――さっきの戦闘のこともあるが、俺はとてもじゃないがこいつがまともであるようには思えなかった。


さっきまでは焦っていて顔をよく見ていなかったが、日本人じゃなかった。


格好こそ日本の学生服だが、髪と目が赤銅色のやつなんて見たことがない、しかも顔の作りも日本人離れしていた。

おそらくゲームのキャラクターといった方がしっくりくる。

だがいちよう確かめた方がいいと思い聞いてみた。


「お、おい! お前もゲームの中に入れられたんだろ! NPCじゃないよな?」

「ああそうだ。大丈夫そうだな。それじゃあな」


な、もう俺には興味がないとでも言うように向こうを向きやがった。


「ちょ、ちょっとまて! ここは元の世界に戻るために協力するのが正解だろ! 何勝手にどっか行こうとしているんだ!」


俺はそいつの肩をつかんで立ち止まらせた。


「俺は別に戻ろうだなんて思ってないから協力する意味がない。足手まといはいらん」


【??? Lv.???】


そいつのレベルを確かめようとしたがほとんどわからなかった。

たしか自分より10以上レベルが離れるとこうなるはずだ。


「くっ、俺より高レベルだからって・・・俺だってこっちの世界に来て強くなっているんだぞ! いいからこい!」


はっきりいって俺一人ではここで生きて行ける気がしなかったので、こいつを逃すつもりはなかった。


「レベル47なんだから足手まといだろ。あとさっきの戦闘も見てたしな」


はっきり足手まといといわれるときつい、だが何でこいつはこんなに余裕があるんだ?


「う、うるさい! 何でお前はそんなに余裕があるんだ! ・・・そうか! お前が俺をここに連れて来たんだな! このやろう! 早く俺を元の世界に戻しやがれ!!」


こういうゲームに召還された場合、ラスボスはプレイヤーの中にいることが多いはず!

ふふ俺ってもしかしてめっちゃすごいんじゃないだろうか!

もしかしてここにきて30分でゲームクリアするかも・・・


「俺も巻き込まれたんだが・・・まあ元の世界に戻せないこともないな」


???

どういうことだ?

まったく意味がわからない。

だが戻せるのは確かのようだ!


「ほ、本当か! いや戻すのが当然だ! 早くしろ!」


このGMめ、早くしやがれ!


「だから俺も巻き込まれたんだが・・・」


-ぐおおおお~-


そう言って、目の前の人だったやつが急に竜に変身しやがった。


「ひ、ひ~い」


また腰を抜かしてしまったが、これは仕方ないだろう。

だって20mくらいの化け物が目の前に現れたらだれでもこうなるに決まっている。


『俺もお前と同じように巻き込まれてこの世界に召喚された一人・・・いや一柱だが向こうでは神をやっていた』


どこからか声が聞こえてきた。

か、神だって?

そ、そうか。

これはGMがつれてきたんじゃなくて神様召還ものだったのか!


「か、神様ってんなら早く戻しやがれ! それくらい簡単にできるんだろ!」

『それを決めるのはお前次第だ。俺の権能は1つ「竜神の試練」だけだ。これをお前に下し、それを乗り越えた時、元の世界に戻すことは出来るだろう』


は?

どうせ手違いとかでつれてこられたはずなのに、なんで試練を受けないといけないんだ!


「な、俺がここに来ることになったのもお前たちのミスとかなんだろ! 早く俺に詫びて元に戻せよ!!」

『何度も言わせるな、俺も巻き込まれただけだと。そして俺の権能はこれだけだ、それ以外で元の世界に戻せる方法など知らん。他の神なら出来るかも知れんがここは異世界だから予想できない』


だからお前の言うこと意味がわかんね~だよ!


その後も色々抗議してみたが返ってくる言葉は試練を受けなくては戻せないということだった。

だから仕方なくその試練とやらを受けることにした。


『「竜神の試練」とは望みに合う強さを示すことだ。もしお前が元の世界に帰るだけの奇跡を与えるに相応しい強さを証明できれば、俺は俺の権能を使ってお前を元の世界に戻すことができるだろう』

「そ、それしかないんだよな? じゃあその「竜神の試練」とかをやってくれ」

『確認するが本当にいいのだな?』


なんでこんなに確認するのだろうか?


「早くしろ!」

『ではお前の名前と望みを俺に言うがいい』

「俺の名前は山田俊郎。望みは元の世界に戻ることだ」

『ふむ、受諾した。では「竜神の試練」を始めよう』


-ぐおおぉぉぉーん-


目の前の巨大な竜が元の人の姿になった。


「それでは俺を倒してみよ! 山田俊郎よ!」


は?

今なんていった?

試練ってなんかとってこいとか、クエスト形式じゃないの?

レベル10以上もある神様なんて倒せるはずないだろ!!


・・・ん?

どうやら向こうは攻撃してこないみたいだ。

そうだよな向こうのミスなんだから、形式だけ試練をして倒されてくれるわけか!


ふふ、そういうことなら思いっきりやってやるぜ。

正直お前にはムカついていたしな。


そう思って俺はこいつの顔面を思いっきり殴ってやった。


「うりゃー」


-べきっ-


お、折れた。

間違いなく俺の右腕がべきっていったよ!


「い、いて~よ~ な、何だよ手加減してくれるんじゃないのか! これ何て無理ゲーなんd、ぐへ~」


-ぐちゃ-


俺が最後に見たのは殴りかかってくるあいつの特徴的な赤銅の目だった。

俺はどこで選択を間違えたのだろう。



-デッドエンド-


ちなみに主人公の容姿は元の世界では母の魔術で黒髪黒目になっていましたが、ここにつれられて術が解けたのでこうなりました。

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