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プロローグ2

続きです。

プロローグ2



・・・ここはどこだ?


「ここはさっきまでお主がやっていたRPGの元になった世界じゃ」

「っ!? だれだ!?」


周りは真っ白な空間で俺と今話しかけてきた白ひげの老人がいるだけだ。


「神だ。といってもお主がいた世界のではなく、今からお主に行ってもらう世界のじゃがな」


普通の人はここで頭がおかしいんじゃないかこのボケ老人というところだろうが、俺はこの老人が別世界の神であることが確信できた。


「名はなんだ? あとなぜ俺をお前の世界に連れて行くのだ?」

「名前はない。わしはわしの世界の創造神として唯一の存在じゃし、世界を維持すること以外で干渉はせんのでな、今まで名を必要としたことがないのじゃ」


俺は別に同情したり名前をつけてやろうだなんて思わない。


「それとお主を狙って連れ込んだのじゃない。0時にお主もやっとったRPGをやっていた全員を連れ込んだのじゃ。具体的には1万2932人をこちらの世界に召還した」

「それはお前の世界を維持するためか?」

「ああそうじゃ。よくわかったの」

「若いからと馬鹿にするな。お前がさっき言ってただろ、お前が干渉するときは世界を維持するときだけだと」

「ふむ、わしの世界では生物が存在する力が世界を維持する柱となっとるのじゃ。簡単にいうとレベルの応じて世界とつながるようになっている。他者を殺すとその分の存在の力の一部を吸収してレベルアップするのはわかるな?わしの世界じゃ低レベルの者がたくさんおるより一人の高レベルの者の方が強い柱となる。そうしてレベルアップを繰り返すとその者に神性が宿るのじゃ。具体的にはレベル100からは老化が止まる、仙となる。レベル200を超えると神性が高まり神となって加護を授けたりできるようになるぞ。ここからが今回お主らを呼んだ原因なんじゃが、もっとも力を持もつ神が4柱と他にも大量に共倒れになってしもうてな。誰か生き残って吸収をしてくれたら大丈夫だったんじゃが・・・おかげで非常に不安定な状況になってしもうた。こちらの世界の者を勝手に増やしたり、力をつけさせることはこの世界の理を大きく変えることになるのでな、もしそれをやったらわしの世界は破滅してしまう。じゃから外部から強い柱となるものを召還したということじゃ」

「俺みたいなのはほとんどいないと思うのだがそれでも大丈夫なのか」

「お主の世界よりわしの世界はずいぶん下位にあるのじゃ。じゃからその差分のエネルギーを使ってこちらの世界での定着術式と召還術式を構成した。さらに定着術式には擬似的にこちらの世界を経験させて相応の強さが与えられるようにしたんじゃ。・・・あのゲームがそうじゃ」

「わかりやすく言うとゲームキャラの強さをもって召還したという解釈でいいのか」

「そのとおりじゃ」


下位の世界と上位の世界をわかりやすく言うと低い場所と高い場所だ。

低いところから比べると高い所にいる人は位置エネルギーをはじめから持っている。

そして高いところから低いところに降りるとその分のエネルギーが運動エネルギーに変わる――力学的エネルギー保存の法則だ。

このように上位の世界の人が下位の世界に行こうとするとエネルギーがあまる・・・これを今回利用したらしい。


「ということは元の世界に戻るのは非常に困難ということか・・・いや俺が戻ろうとすると世界が壊れるということでいいのか?」

「すまんがそのとおりじゃ」

「ふ~ん。ところで父上と母上はこのことをご存知か?」

「ああ、お主に話しかける前に連絡を取らせてもらった」

「なんていってた?」

「お父上は「その世界で役割を果たせ」と」

「まああの父ならそういいそうだな、で母上は?」

「「こっちの世界とは関係ないんだから好き勝手やっちゃいなさい!たまには連絡しなさいよ」だそうだ。まあお主なら連絡くらいなら何とかなるんじゃないか」

「お前は俺が役割を果たしたり、好き勝手やってもいいのか?」

「かまわん。さすがに世界が崩壊しそうになったら手を出すがそれ以外なら二度と会うこともないじゃろう」

「そうか、まあ長話するのも今のお前の世界じゃ負担になるだろう。さっさと連れて行ってくれ」

「そうか・・・それではさらばじゃ!」


俺は再び光に包まれ・・・


気がつけば見知らぬ森の中でした。


ふ~ん、ここがあいつの世界か――まあゲーム通りの地理なら適当に歩けばわかる道にでるか。

俺は適当に歩こうとしたが・・・そういえばRPGのキャラの強さが身についているんだったな。

どうすれば確認できるだろうか、RPG的にステータス出ろって念じ・・・


「わ!」


本当に出た。

ふむふむ俺のステータスはこれだ。


名前:ヤマト

種族:竜神族

職業:マスタードラゴン

レベル:255

HP:14420

MP:8630

力:4569

素早さ:1290

頑丈:4338

賢さ:2744

器用:521

運:283


そう俺は元々人間じゃない――竜の神様の子ども神様見習いだ。

神様だけどRPGの世界に召喚されました。

感想お待ちしています。


訂正

ステータス欄に職業が抜けてました。

結構大事なのに・・・。

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