STORY6:運命の日
ひっじょ〜〜〜っに、短〜〜〜いデス(汗)
そこにあるのはただの『闇』。 自分の姿さえ、見つけることは出来ない。
そんな『闇』の空間。
そこに立つ黒髪で長髪の男。 獣でも無く、魔獣でも無い。 そして、人間でも無い。
ここには何も無い。
男の目の前にあるモノ以外。
黒きオーラを放ち、忽然と立ち尽くす1つの墓石。
そこに印されるのは、魔王・・・ステ・・・。 所々が欠けていて、何と印されているのか分からない・・・。
「そこにいるのか?」
男が言った。
「勿論だとも」
そう言ったのは、白い髭を伸ばした爺さん。
「随分、勝手なことをしてくれたようだな。ユリーク」
ユリークと呼ばれた爺さんは、ほっほっ・・・と軽く笑ってみせた。
「勝手では無い。これも、魔王が望んだこと・・・。『罪』ではあるまいて」
そう言うと、白い髭の爺さんの姿から白髪のちょいワル親父の姿に変えた。
ユリークの瞳は、紅く輝く。 魔族にしか現れない、紅い瞳・・・。
男は、仕方ないな、と溜め息。 男の名前は、ダーク。 『覇王』の異名を持つ魔族である。
ダークは、まぁいい・・・、と苦笑する。
一瞬、墓石のオーラが大きくなったように感じた。 が、2人は気付いていない。
「ユリーク、貴様・・・何か企んでいるのか?」
「"まぁいい"のではなかったのか?」
2人は、笑っていた。 これから、何が起きるのかも知らずに・・・。
ただ、待っていた。
『魔王』が再び、復活する日を・・・。 彼ら魔族が、『運命の日』と呼ぶその時を・・・。
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