夢の月
今日はいつもの月曜日
一晩限りの小旅行
深夜0時に窓をあけ
月への階段のぼってく
チューインガムの紙くずと
抱えた悩みはポロポロこぼれ
ポッケに流れた星が入り込む
星が溜まればあとは飛ぶだけ
真夏の夜空
ひんやりとした風
秋への準備が静かに進む
ドーナツ型の雲で一休み
穴から覗く夜空の下に広がる夜空
あの光は食卓を
あの光は公園を
あの光は森の中を
あの光は行き先を
深夜3時を過ぎた頃
明日の風が時刻を伝えた
土産に星の味のキャンディー
ポッケに詰め込み
あの光のもとへと帰ってく