アライグマ??、いいえ、違います、特災級危険外来種のアライグ……
◇ ◇ こんなニュースが流れていました ◇ ◇
K察署からのお知らせです。
T京都S田区H島付近において、野生のアライグ……が出現する事案が発生しました。
気性が荒く、多くの病原体を持ち合わせているので、発見してもむやみに触れないでください。
こういう注意喚起って、守ってくれない人、多いですよね~~
◇ ◇ T京都S田区某所 ◇ ◇
「やだ、何これ、かわいい!」
彼女は、W島H子さん、SNSの女王として知られています。
H子さんって言っても、エッチな子って意味じゃないよ。
そこには、とても愛らしい姿の、生き物がいました。
〇ックで買った、ポテトを、そのコに差し出し……
「こういうのアップしたら、バズりそう……」
そう言って、いつも一緒にいるコに、スマホを渡しました。
「任せて、バッチリ、リアルタイムで上げちゃる……」
彼女は、録画&送信開始ボタンを押しました。
「おいで……」
カワイイ外観のそのコは、トコトコとW島さんに、近づいて来ました。
その時でした。
「あ……」
ガブ…シャ、バキッ、ガブ、ガボ…
W島さんは、食べられてしまいました。
彼女は「W島H子」さん、SNSの女王として知られていました。
そう、残念ながら、たった今、過去形になりました。
そして、この動画は、彼女の望み通り、世界中で超絶バズりました。
世界のニュース配信会社から、動画を売ってくれと、
主人のいなくなったスマホに、連絡が殺到してるそうです。
◇ ◇ 某N〇Kの番組にて…… ◇ ◇
F林アナウンサーが、ニュースを読み上げます。
昨夜10時頃、SNSで有名なW島さんが、野生のアライグマに、食べられるという、ショッキングな事件が発生しました。
動物に詳しいZ岡大学K藤教授に、動画を見て頂きました。
F林「アライグマですよね」
どうしても、アライグマと言わせたいらしい。
K藤「いいえ、違います。よく似ていますが……」
F林「アライグマですよね」
自分でも言っちゃった手前、アライグマと言わせたいらしい。
K藤「アライグンマです。クマですらありません」
F林「グンマ?、G馬県の固有種ですか?」
なぜか、別な部分に喰いついた。
K藤「グンマという種類の生き物です」
F林「G馬県とは関係ないんですか?」
喰いついた部分から、離れられないらしい。
K藤は、面倒なので、F林の相槌は、スルーした。
K藤「人を丸飲み出来るほど、狂暴なので、注意が必要です」
F林「なるほど、アライグマと違うと……」
K藤「野生のアライグマも、気性が荒く危険ですが……」
F林「はぁ……」
K藤「アライグンマは、人を丸飲み出来るので、もっと危険です」
F林「こんなに、小さくてカワイイのに……」
K藤「小さいけど、飲み込んだ後は、スゴイ形になってるでしょ」
動画を静止して、アライグマ大の生き物が、人を丸飲みして、人より大きくなってる姿を指さす。
F林「これは、外来種ですよね?」
K藤は、アライグマも、そうなんだが、と言いたいのを、飲み込んだ。
K藤「特災級危険外来種、平たくいえば宇宙人です」
F林「は?」
何言ってんだ、こいつという目をしています。
K藤「最近、P星人に侵略を受けて……略……」
※P星人のPの部分は、テレビなどで、
放送禁止用語などが混ざった時に用いる音のように
「ピィーッ」と、甲高く発音してお読みください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
こうして「アライグンマ」は、一躍有名となった。
こいつは「アライグマ」に、とても似ている。
なんで、P星人が、こういう呼称に、なったかは謎です。
一説によると……
T京大学のY田教授が、初めて、P星人を見て、
「アライグマ」ですねと言った……。
しかし、実はP星人だと、判明した。
苦し紛れに「アライグンマ」と言いましたよ。
そうとも呼ばれてるんで……と言った。
発言力がある人の言葉だったので……
皆も「忖度」しはじめ……
皆も「アライグンマ」と……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
話を戻します……
この超狂暴な「アライグンマ」が、T京都S田区に、出没するというので、大騒ぎです。
「T京Sカイツリー」や「R国K技館」に、行きたくても、怖くていけないじゃないですか……。
「緊急銃猟」の話も浮上しましたが、都会すぎて、ムズカシイらしいです。
そこで、R友会の方が、箱罠を設置しました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
こうして、罠にかかったのですが……
しかし、動物保護団体の人たちが、出てきて、抗議を始めました。
皆、プラカードを掲げています
「殺処分やめろ!」
「群馬を殺すな!」
「グンマを殺さないで!」
……なんだか、誤変換したまま、印刷した人が混じってますが!?
そして、ことも、あろうに、彼らは、無謀にも、罠から、逃がしました。
わざわざ、南京錠を切断するような、工具まで持ち込んでいました。
そして、その動画をアップしました。
「ほら、こんなに、小さくてかわいいのに……」
グ…シャ、バキッ、ガブ、ガボ…
「きゃぁぁ……」
辺りは、大パニックに、なりました。
また、ひとつ、世界に激バズり動画が流れました。
スゴイ再生数です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
動物保護団体の一人が言いました。
「危ないじゃない、どうして、殺さないの……」
あれ、この人、箱罠の南京錠を切断したじゃないですか。
どの口が……言ってるんでしょうね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ヤバい事態と判断したT京都知事は、J衛隊の派遣を要請しました。
……といっても、都内では、むやみに、発砲出来ません。
ですので、装甲車で囲んで、麻酔銃で眠らせようという作戦です。
陸上J衛隊N馬駐屯地から「軽装甲機動車」が派遣されてきました。
これで囲んで、麻酔銃で眠らせる作戦です。
そして、その作戦は成功し「アライグンマ」を、眠らせる事に成功しました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
すると、Aメリカ軍のヘリが、飛んできて、眠っている「アライグンマ」を回収していきました。
T京から、北西方面に飛び去っていったので、おそらくY田基地でしょう。
しかし……、そっちは、G馬県のある方角でもあったので……。
「グンマか……」と、誰かが、ボソリと言いました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
数ある作品の中からこの物語を選び、貴重なお時間を使って読んでいただけたことを、とても嬉しく思っています。
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