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なろう限定SS 芋煮戦争

日間総合6位記念です

 醤油! 味噌! なんて素敵な調味料! 日本人の基礎よね。これ使ってもいいの! 好きなだけ! やった~!


 私は目の前に置かれている調味料の前で踊り出しましたよ!


 だって醤油だよ! 味噌だよ! ごめんしょっつる、やっぱり醤油の魅力にはあなたがかすんでしまうわ!


『で、何を作ってくれるんだい、リリア』

『そりゃあもちろん、最初は芋煮ですよシノ魔王様』「メイリ、芋煮作るよ! 本物の芋煮を」


「芋煮ですか! 手伝います」


 王国語と日本語使い分けなくては。メイリ放っておくと面倒だからね。

 味噌もあるから二種類作るよ! 牛肉ならぬバッファロー×醤油の内陸風と、ボア×味噌の庄内&仙台風。どっちも芋煮なのさ。醤油が最高だけどね!


 芋煮は河原で食うのが一番! さあ、できたしみんなに振舞うよ!


『なるほど、確かにいいな。北海道のジンギスカンパーティーを思い出すよ。花見と言えば野外のジンギスカンだった。芋煮とは料理名ではなかったのだな』


 シノ魔王様! 今度焼き肉もしましょう!


『うん、おいしい! 味も二種類あって甲乙つけがたいね』


 何を言っているのナオ! 牛×醤油が一番に決まっているじゃん!


「味噌おいしいです。お肉と甘い味噌の組み合わせ、最高ですね」


 何言ってるの! 味噌×豚は豚汁よ。醤油×牛こそが真の芋煮!


「メイリ、味噌味は邪道の芋煮よ。まあ、片隅に置いておいても良いのですが。醤油味こそ正義なのです」


 おっと言い回しが貴族っぽくなってしまったよ。


「え、でも味噌おいしいですよ。醤油より甘くて何と言うか慈悲深い感じがします。ボアと合わさると奥深さが……」


「あ~! 分かってないわね! 確かにおいしいけど違うの! 味噌は邪道!」


『なに揉めているんだ、リリア』

『あ、シノ魔王様。芋煮、どっちが美味しくて正当か言い聞かせているんですよ。醤油が真の芋煮で、味噌が邪道なんです』


『え? そうなのか? どちらも美味いと思うぞ』

『ボクもそう思う。って言うか味噌味の方が好きかも』

『違うよ! 全然違う! 牛×醤油こそが芋煮なの!』


『これが噂に聞く、芋煮戦争か』


 いきなりカイトが入って来たよ!


『東北では秋になると芋煮戦争が勃発すると聞いていたが、まさかここでも起こるとは』


 そう言って食料倉に行ったよ。


『どっちもおいしいで駄目なの?』

『駄目に決まっています! キノコとタケノコどっち派ですか!』


『え? キノコだけど』


『シノさん! そこはタケノコでしょ!』


 ナオさん、分かってるじゃん!


『え? キノコのカリッとした軸よくない? チョコレートの食べ応えも』

『サクサク感が最高なんだよ! 固いだけのキノコとは大違いだよ!』


 ほらね。人には譲れないこだわりがあるじゃない! 芋煮はそうなのよ!


『あ~、塩味の芋煮作ったから、お前ら食え』


 カイトが鍋を持ってきた。

 塩味の芋煮。肉はコカトリスか。うん、悪くない。


『それで、これを食べな』


 カイトは麺を茹で始め、三種類の芋煮のツユを麵にかけた。


『ほら、芋煮のスープでラーメンを作った。食えよ』


 ラーメン! 南東北と新潟が首位を争うほど米どころなのに消費量が半端でない各県民食のラーメン! ここ読め!

https://plus.tver.jp/news/yomitv_127011/detail/


 あ~。どれもいい! 細縮れ麺の醤油。中太麺の味噌。ストレート細麺の塩。天国ですか!


『ほらな。ラーメンだと塩も味噌も醤油もケンカしないだろう。いい加減味噌だ醤油だと戦争起こすな。麺が入れば全てラーメン。里芋が入れば全て芋煮。それでよくないか?」


 そうか。私はつまらないことに躍起になっていたのか。芋煮はそれだけで尊かったのだ! 対立ではない! 融和が正解だったんだ。


 反省したね。そしてみんなで食べつくしたよ。もちろん塩味も最高だったよ!


 芋煮もラーメンもキノコタケノコも、あらそっちゃいけないね。尊みこそ正義!


 感謝しかないね! 芋煮最高~!


おかげさまで日間総合6位になりました!

お礼と感想のリクエストに応えるため山形ネタを考えました。

楽しんで頂けましたでしょうか。


それにしても6位です。今は8位です。

5位から表紙なんです!


あと少しで全然違う視界が!!!


星とブクマで押し上げて下さい!

ファンタジーは異世界恋愛に押しやられているのです。


と、嘆いていますが、本当によろしくお願いします。ここまでなると思ってもいなかったのでSYが、欲が出ますね。


一番は楽しく読んで欲しい。そこに尽きますが、そのために目についてほしいのです。


カクヨムでは違うSSを書いています。よければそちらもお読みください。


これからもよろしくお願いします。



カクヨムで5歳から始まる少女のお話


貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!〜   https://kakuyomu.jp/works/16817139555810310315


こちらもよろしければご覧ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 芋煮事件と言えばアリ◯・ギア・アイギス。 スタッフ間で出身地の違いで芋煮の定義が分かれ、芋煮イベント中にゲームと直接関係の無い大幅な修正を入れる珍事件。 なおリアルの地域によって芋煮の芋も…
[一言] 芋煮会 北関東です うちの方の芋煮は、ほぼ豚汁ww
[一言] キノコとタケノコ戦争が異世界にて『勃発か⁉️』 なんてね❤️
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