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第九十九話◆

第九十九話

 春休みは意外と短いものである。

もう気がついてしまえば後三日ほどで僕は新二年生という肩書きを、そして百合ちゃんは新しいのか、新しくないのかよくわからない肩書きを貰うのである。きっと勉強のほうも難しくなってくるに違いない!!そういうわけですでに所有している二年生の教科書を紐解いてみるもコタツに入っていては睡眠時間が伸びるだけだった。しかもノートによだれが……

 これじゃいかんということで気合を入れるために町を歩くことにする。がんばっておしゃれをしている人をまれに見かけるが残念ながらここはほぼ田舎だ。暇人ぐらいしかおしゃれチェックをしたりはしない。しかも、暦は春だがまだ少し肌寒いのに春物の格好をしているので寒そうである。鳥肌も一種のおしゃれポイントだろうか?

 結局町を歩くも無駄に時間を費やしただけのような気がしてならなかった。クラスの連中を二人ぐらいは見かけたんだけど町中であっても特に話すことなんてないので無視しておいた。



 ふと、思うだ……うちのアパートで犬が飼えたらきっとこんなに退屈しかなったのではないかと。



「犬、犬かぁ……」



 思い立ったが吉日、まぁ、ペットショップへ向かったところで犬なんて買えない。しかし、暇つぶしぐらいにはなるだろうということで最寄のペットショップ『犬猫のお城』へ。



――――――



「らっしゃい!粋のいい奴が入ってるよ!」

 絶対に間違った接客だとも思いながらアクリルの個室に入れられている犬たちを見る。

「買ってくれよぉ、そして飼ってくれよぉ」

 そんなことをいっているような気がしてならない。そんな顔をしても買ってあげられないのが残念なところだが……

「お客さん、どいつが好みだい?」

「え?ああ、ちょっと見てるだけなんで……家がアパートだから」

「ああ、なるほどねぇ」

 心得たとばかりに引っ込んでいく店員さん。どう見ても魚屋のおっさんにしか見えない。目が悪くなったのかな?

「今一番人気はそこのパグだよ」

「変な顔してますね」

「ああ、そこに魅力を感じる人が多いんだろうなぁ……癒されるし」

 そういって目じりが下がっている。おじさんの好きな犬もどうやらパグらしい。まぁ、じっと見ていると確かにあのつぶらな瞳に惹かれないでもないなぁ……



―――――――



 そんなどうでもいいやり取りで一日がつぶれた。まぁ、暇つぶしでやったことなのだから別によかったんだけど………本当、どうでもいい一日だった。



 しかし、なんと言うのだろうか?こんなどうでもいい話でも終わり方は普通じゃなかったりする。

「……犬なんていないのにドックフード買っちゃったよ」

 あのおじさん、商売上手だなぁ……



 今思い出したけど、明日は入学式じゃないか。もちろん、僕のではない。この愚駄愚駄感、春なんだなぁ……


ついに待望の九十九話目。これも全て読んでくれているあなた方のおかげです。と、まぁ、もっと美辞麗句を述べたいのですが後書きにも実は文字制限があるので早々に切り上げましょう。百話目というある意味区切り、そして百一話目からは新たな始まりという節目のものだと認識しております。いまだまったく手をつけておらず、霧之助の二年生がどういったものになるのかは未定であるのです。強いて言うのなら皆様のお時間つぶし程度になれればと思う所存です。実際はちょいとだけ違いますけどね。次がいつ更新になるか、それはわかりません。いや、もしかしたらわかる人も中にはいるかもしれません……この意味、貴方にはわかりますか?いらない作者からの挑戦はおいておきましょう。ええ、しつこくもう一度聞きますとも。以前、どのキャラが一番いいか聞いたことがあったと思います。しかし、当然のように結果は不明。リベンジ、行ってみましょう♪日常系小説に非日常系キャラを登場させるのは危険なのでどのキャラも平凡すぎるという人は毒気にやられすぎちゃってる感があります。たまには心が綺麗になる小説を読みましょう。最近のラノベはどれも刺激を求めすぎてるんじゃないのかというのが雨月の意見です。もとからぶっとんでるやつも楽しいといえば楽しいんですけどね。何こいつは偉いことを言ってるんだ?そんなことを思う方もいるでしょう。そんなの考えてる…(以下文字制限オーバー)

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