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第八十四話◆

第八十四話

 十二月に入るといろいろと忙しい。

 もうちょっとで冬休みだ。

 もうちょっとで期末テストだ。



 そして、今週で悠の家出生活二週間目突入だ。



「ちょっとあんた、肉ばっかりとるんじゃないわよ!」

「……別に、あなたがぼーっとしてるから悪いんじゃない?」

 この肉食恐竜どもめ……

「ちょっと、霧之助!お肉をもってかないで!」

「お兄さん、隙をつくのは人として間違ってるわ」

「すんません」



―――――――



 悠からは絶対に家に近づくのはやめてくれといわれているので約束どおり近づいてはいなかった。

 だが、悠は僕のことを信じていないようで放課後必ず僕の元へとやってくる。

「さぁ、帰ろう霧之助!」

 元気いっぱいでよろしい。

「最近そいつとばっかり帰ってるなぁ、霧之助……私しゃ寂しいよ」

「ごめんね、百合ちゃん」

 目の下にクマを飼うのはいつものあの時期だからだ。

 期末テスト………今年最後のイベントでもある。

「あ〜私も家出するかな」

 ちなみに悠のことをすでに話しているため事情を知っていたりする。

「あんたは家出する必要がないでしょ」

「……ま、そうだな。じゃあ、普通に霧之助の家に泊まる」

「……そのときは気をつけて、僕の家の隣には東結さんが住んでるから」

 顔色が悪くなっていき、百合ちゃんは机に頭を突っ伏した。

「やーめた。あの人がいるんなら死にに行くようなもんだな。じゃあな、霧之助」

 それだけ言って百合ちゃんは教室を出て行く。

「じゃあ、僕らも帰ろうか?」

「うん!」



―――――――



「えーと、じゃあ今日はエビフライにしようか?」

「やった♪あたしエビフライ大好き!」

「そっかそっか、そりゃよかったよ」

 そんな会話をしながらスーパーで会計を済ませる。

 いつもと同じ、だけど違うのは悠がいることだ。

「あ、これまでずっと料理作ってもらってたけどあたしだって料理できるんだよ?」

「へぇ、知らなかった……目玉焼きぐらい?」

「は?」

 危険な角度に眉毛が移動。

「ごめんごめん、何が得意なの?」

「う〜ん、ハンバーグとかかな?」

「そっか、それならいつか作ってくれる?」

「任せといて♪」



―――――――



 夕飯食べたら勉強である。僕は自室に引きこもって教科書と授業で取ったノートをにらめっこ。

 ちなみに、悠子と悠はお笑いを見ている。片方は無表情、もう片方は笑いながら……そして、相手のお気に入りの芸人さんが出たらおもしろくないだのと口げんかをしていたりする。



 もはや、いつもの日常の一部となっていた。



 最初はどうなることかと思ったんだけどこれはこれで面白い。ずっと続くかな?う〜ん、半年ぐらい?なんて冗談で思ったけどやっぱり終わりはやってきた。

 詳しく言うのなら期末テスト一日目の放課後……


今欲しいもの、根性ですね。根性さえあればなんでもできるといっていた人がいたような気がしないでもありませんが、別の人はお金があれば何でもできるといっていました。人を助けるのには愛などいらず、金さえあれば悪人でも人を助けることができるという話も聞きました。さて、これを読んでくれているあなた、どう思いますか?ちょいと変な話になりましたね、すいません。感想評価、それと後書きの感想なんかもいただけたら幸いです。では、次回もお楽しみに。

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