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第七十六話◆

第七十六話

 二学期中間テスト。

 一学期期末テストで一部のクラスががんばりすぎたためにさらにハードルが上がり、学年の平均が著しく落ち込むという惨事が起きた。

 だが、その一部のクラスがさらにがんばってしまったためにクラスの殆ど、強いて言うなら僕を除いて全てのクラスメートが百点をとってしまうという世にも奇妙な(某高校の進学クラスなどではこの程度当然だと誰かに聞いた話)事象が起こってしまい職員室では首をかしげる先生が続出したらしい。



――――――――



「みんな、聞いてくれ!このクラスの殆どが百点を採ったぞ!」

「「「お・う・どう!お・う・どう!!」」」

「ありがとう、覇道を突き進むため、これからもテストは九十後半を狙っていこうじゃないか!」

 どんなクラスだ?と問いかけたい。こんな意味のわからない奴にずっとついていこうとするのか、僕のほうがわからない。

 そして、僕の懸案事項だった百合ちゃんのテストだったがやはり、オール百点。副教科が入っていなかった今回は非常に勉強する暇があったのだろう。

「勝った……霧之助に……私が勝った……」

 こんな風に悦に入っている。やれやれ、今回は負けちゃったけど次回のテストじゃ負ける気なんてさらさらないからね。

 所詮負けた将軍である。潔く腹を切ろうかとも思ったのだが、そんなことをするほどまだ僕はプライドがあるわけじゃない。



―――――――



「聞いたわよ、霧之助のクラス百点が続出したんだって?」

「うん、そうだけど?」

 昼休み、悠が僕のクラスにやってきてそんなことを話していた。百合ちゃんはここにはおらず、お花を摘みに行くといってどこかにいってしまったのだ。

「ふぃ〜……ただいま」

「おかえり」

 がらりと扉を開けて百合ちゃんが姿を現す。なんとなくおっさんっぽいと思ってしまったが気のせいだろう。まれにおっさんじゃないのか?と思うような行動をとったりする気もするがおっさんには成長してもならないはずだ。

「あ、そういえば文化祭の前に賭け事してたなぁ」

 ふと思い出したかのように百合ちゃんがあごに手を這わせてそんなことを言った。

「賭け事なんてしてたの?」

 賭博とはもう親父である。

「ああ、霧之助が停学くらってたからわすれてたけど、今そこの野々村悠を見て思い出したわ」

「そ、そうだったかしら?」

 悠がしらっとした顔でそんなことを言うが、百合ちゃんは逃げないように悠の手を掴んでいた。

「さぁ、早く霧之助の前で恥ずかしいことをしなさいな!さぁさぁさぁさぁ!!!」

「う、うう……」

 伊達眼鏡の奥で困ったように瞳が左右に揺れている。窓から入った風が彼女の白衣をなびかせた……とまぁ、聞こえはいいのだが所詮は時間稼ぎ。観念したかのように天井を見上げて何かを覚悟したような顔をする。

「……あ、あたし、朝も昼も夕方も、寝るときだって霧之助のことしか考えてないっ!!!」

「………」

「……」

「…」

「あ〜恥ずかしかった……じゃ、じゃあね!」

 それだけ残して悠は教室を出て行った。誰も何もいえない空気が教室を支配しており、それは僕も同じことだった。

「は、恥ずかしい冗談だったな、霧之助?」

「そ、そうだね〜……あははは……」

 そして、クラス一同の物珍しそうな変な笑い。

「「「あははは……」」」

「あははは……はぁ」

 そして最後に百合ちゃんがどっと疲れたような顔を見せたのであった。


へたれました……いろいろと。ここで起爆剤として感想が欲しいところです。きっと感想や評価は硝雪華にとって気持ちのよくなる一種のおくすりに違いありません。元気が出ますとも、ええ、そりゃもう!その場でジャンプするほど元気になっちゃいますとも!今日は救急の日だそうです。どうでもいいことでしたね。感想、評価をくれる人はお願いします……まぁ、これもお約束となりました。九月九日水、七時四十四分雨月。

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