第六十三話◆
第六十三話
やるべきものが決まった後、クラスの連携はすごかった。その日の放課後から暇な人たちが集まってとりあえず役の練習をし始めたのである、自主的に。そして、僕と百合さんは職員室へと先生にどういったものが必要か伝えに行くことにした。いくらかはどのクラスにも資金が出されるため、その管理などは先生がしているのだ。
報告が終わって戻る途中、悠とであった。
「あ、霧之助……と、宮川百合」
僕に気がついたのだが百合さんを見て止まった。
「って、何気張ってるのさ?」
「ん〜?何だろ?気に喰わないっていうかさ」
おいおい、何を言っているんだ悠は……百合さんが気を悪くしていないだろうかと看てみるが、百合さんはどこ吹く風だ。
「野々村悠……だったよねぇ?あの時は霧之助の前で恥をさらしちゃったのは認めるし、私が悪かったってのも認めてる……だけどね、私はそれじゃ引かない。そういうわけで、今度の文化祭の出し物で勝負しない?」
目をぱちぱちしていた悠だったがすぐさまきらきらと光りだす。
「いいよ!望むところ!で、負けたら何かするの?」
「何もしない。負けは負け……賭け事は嫌いじゃないけど……ああ、そうだ!一ついいこと思いついた」
ひらめいたとばかりに手を叩く。その案が酷いものではありませんようにと祈りをささげてみる。
しかし、祈りは届かなかったようである。
「霧之助の前で恥ずかしいことをするって、どう?」
不適に笑う悠。
「いいわよ」
「あのさ、何で僕なのさ?」
「いや、私の恥ずかしいところはもう見られたからね……これ以上見られて恥ずかしいところってないかなぁと思って」
「ヴぇ?」
悠が変な声を出す。表情が面白いがこの誤解は解いておかないと後々面倒なことを起こすに違いないだろう。
「誤解を生むようなことを言わないでよ。一学期の雪ちゃんの話でしょ?」
「そうだよ、それ」
「……なんだ、びっくりした」
僕のほうがびっくりしたといっておこう。
「じゃ、宮川百合健闘を祈るわよ」
「……ふふっ、余裕があるのも今のうち。霧之助、行こう」
「え?う、うん。じゃあね、悠」
「ええ、またね」
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やる気を出した人は非常にすごい。やればできる子だからと先生に言われるには実際に罪で言えば前科、撃墜王だったら先の大戦などがないとやればできるなんていわれないはずなのだ。
元来、勝負事が好きな性格かもしれない。あれから百合さんは自分が言うべき台詞と少しだけ恥ずかしいポーズなども全部覚え、殺陣もすばらしいものであった。ま、元剣道部だし今もその実力は僕が保証したっていい。
ちょっと放置気味だった百合さんだったがクラスに溶け込めていたりもした。
「ただいま〜」
「お帰り、お兄さん」
そして、家に帰ってきた僕を迎えてくれたのはお隣に引っ越してきたといっていた東結さんだった。何の脈略もないのだが現実は小説より奇だという言葉を知っているだろうか?
今日も一日お疲れさまでした。さて、ここで疑問が浮かぶわけです。というより、小説かいていたら誰だって思うかもしれません。自分の小説は面白いのか?残念ながらこれは客観的に見れないのですよ。いざ、投稿してみないとわからないのです。評価はいらないけど感想は欲しい……そんな作者の方も多いかもしれません。まぁ、感想が欲しくて小説を書いているのかと尋ねられたら答えはNOですけどね。そういうわけで、よろしければ感想をいただけるとうれしいです。ああ、そうそう……以前はなしたゲームの話、覚えてますか?sinでやってます。そっちでも感想を受け付けてますから……なんていっていいのだろうか?ともかく、次回もお楽しみに!